第6回ダビマス王座回顧録 後編

前編からの続きです

菊花賞 13番人気8着

■方針の決定

他のレースと同様にまずはダビマス全書での才能比較から。皐月ダービーとと同様に追い込みが強そうな第一印象。超強才能の三魁流転と三宝荒神に加えて神楽もあり、この3つを軸に常時才能をどう振り分けるかが追い込み勢のテーマになるか。

特化非凡で浮かぶのはビワハヤヒデとセイウンスカイ。どちらもコーナー発動でスタミナが増える効果を備えており、スタート才能の珠玉と併用すれば残りを直線バフに全振りしても仕掛けで遅れをとることはないだろう。勝ち切れるかはともかく、上位安定を狙うなら追い込みよりも優れているように思える。魅力を感じつつもどちらの種もお持ちでなかったので再販を願いつつ選択肢に入れておく。

差しは相当に厳しそうだ。まず調教才能が追い込みと比較して弱い。ビワ&セイウン勢が複数いると見込まれる中で前目に位置取れる可能性は低く、またある程度常時バフに振らないとコーナーで仕掛け遅れてしまうだろう。そうなると調教才能の相対的な弱さがさらに際立ってしまう。スペシャルウィークの強力な非凡を持ってしても不利な戦いは避けられないだろう。

ここはゴールドシップの狂瀾怒濤で挑むことに決めた。第2回王座決定戦予選の天皇賞春においてちゃんた牧場さんの同非凡馬が入れ込みながら好走した印象が強烈で、確率50%ではあるが発動さえすればスタミナの差を無視できる強力なバフ効果が見込めるだろう。また常時のスピスタアップは「少し」の文言がない上位版であり、調教才能を1つ常時バフに振るだけでオルフェ勢の人気取り合戦に割り込めると考えた。菊花賞に取り掛かった時点でアイテム残量に不安があったため、首尾よくスピスタ強跳ねを確保できれば対オルフェを想定して常時バフ込みの才能構成に、スタ弱跳ねしか引けなければ直線バフ全振りでいく計画だ。

■苦戦と方針転換

種はオペラハウスの安定落としで父母父にゴールドシップ2012を置いた。「計り知れない」がほとんど出ない中、3周目にしてスピ強跳ねスタ弱跳ねの1頭をようやく確保。直線バフに全振りした社内試走では圧勝するも特化型がいない面子なので強いかどうかもよく分からないのであった。この時点でアイテムが尽きかけており、また配合の手応えがあまりにも悪かったのでもう1周する気にならず一旦打ち切りに。納得のいく出来ではなかったが、最悪この馬で参加でも良いかと考えていた。

地球防衛軍6をやりながらしばらく様子を見ていると、セイウンスカイ覇煌が再販されることになった。保留していた選択肢が浮上したことでやる気を取り戻したのである。この時点で皐月とダービー用のBT非凡馬は既に完成しており、「全レース無印必至の馬で挑む」という共通のコンセプトが突如魅力的に映り出しちゃったりしたのである。

■登録馬とレース振り返り

スピ147スタ127 親の顔より見た能力値
発音の良いガイル

珠玉は必須として、その他は直線でのバフ量を最重視。元から根性で他馬に勝てる気が全くしていなかったため、守護神と騎手才能で一気に競り合い圏外まで抜け出し最後は追い込み勢に差されてから神楽を発動させるイメージだ。まさに机上の空論を詰め込んだような才能構成である。

レース本番では横山武から岩田父にまさかの乗り替わり。「ハンデ積んでない馬に騎手才能付けたやつ」から「シビアな54kg仕上げを成功させて得意騎手を確保した猛者の一人」に昇格した瞬間で、どんだけ岩田人気ないねんと今振り返ってもかなり面白い。というか皐月orダービーとの兼用機が出てくる可能性は当然あった訳で、横山武でなく坂井を選択すべきでしたね。セイウンスカイからの連想で横山家に引き込まれたんだよなあ。ちなみに斤量54kg仕上げについては当レースの優勝馬主であるちゃま牧場さんのnoteを参考にされたし。しっかり突き詰めた上で勝利を掴んでることがよく分かります。馬名通りの爆発力は素晴らしかった。

自馬のレース内容は何とか守護神発動の位置を確保するものの、低根性かつ騎手才能が発動しない中で馬群に埋もれての8着。京都得意の岩田への乗り替わりはトータルではプラスだったと思いますが、気性印に△が付いてしまい全レース無印の記録を逃したのもちょっと痛かった。試走段階から手応えはなかったのでレース前から総合優勝は諦めていたのが正直なところである。

結果的にはオルフェ勢のワンツースリー。非オルフェ勢の4着馬と1着馬との着差は8馬身以上で、単純計算ではW非凡でも全く敵わなかったことになる。ここまでの差は当初は全く予想していなかったが、菊花賞においては追い込みの調教才能が相対的に最も強力であったこと、ビワ&セイウン勢の存在によって位置取り条件のクリアがほぼ担保されていたことが要因かと思う。ゴールドシップ非凡で挑んで不発だった方もいるようで、もし同非凡馬が複数いればどのような展開になっていたか興味深いところだ。

■その他の選択肢

・ミスターシービー瞬発+結実
菊花賞特化の追い込み非凡。冒頭で述べた通り菊花賞では追い込みの調教才能が強力なので、結実でスタミナを補助しつつその他を直線バフに全振りすれば勝負になるのではと考えた。検証の結果ミスターシービーの非凡自体が力不足と結論付けて見送りに。

・メジロマックイーン燕禊+Dolphin
珠玉を捨て直線バフに全振りしつつ、Dolphinの残り550mからのスタミナアップ効果で仕掛けを補助すれば同じ先行のビワハヤヒデを上回るのではと考えた。試走ではビワハデ&セイウン勢にコーナーで大きく置いて行かれる結果となり、残り550m発動では遅すぎると判断。あえなく不採用となった。

・サクラショウリ1978
冒頭で散々差しをディスりつつこちらも検討した。残り600mからスタミナアップの効果があり、BT非凡と同じ戦略が取れるのではと考えたのだ。検証のため試走したものの非凡自体の効果が貧弱で、やはり差し調教才能が相対的に弱く勝負にならないと判断してお蔵入り。

番外編 根性無しとしての戦い方

前編でも述べた通り私は根性を高めるための因子厳選が苦手であり、何頭も自家製種牡馬を作り直したりしていると途中で嫌になってしまうタチだ。昨年のアプデ後からの根性合戦では遅れを取っており、トップ層と対抗することは既に諦めてしまっている。今回の王座においては根性で劣ることを前提としてどう戦うかが全レース共通のテーマであり、実際に登録馬の根性値は下から数えた方が早かったのではないかと思う。

まず前提として、競り合い状態において根性が低いことのデメリットは大きく分けて以下のように私は考えている。

・根性が高い他馬が周囲にいると本来の速度より減速してしまう。才能の「脚が速くなる」効果をフルに発揮できないケースがある。

・根性の高い馬が後ろにいる場合、才能の効果がなくても追い抜かれてしまう。いったん抜け出しても差し返されるケースがある。

ここで着目したのが「競り合いで疲れづらくなる」効果であり、上記のデメリットを軽減できる感触を持っていた。効果が発動している間は根性の影響を受けにくく、また効果が切れた後に差し返されるケースでもその速度が緩やかになっていると感じたのだ。皐月賞とダービーにおいてはこの効果を出来るだけ長く、絶え間なく発動させることを意識して才能を選択した。検証が難しく具体的に効果を示すことはできないのだが、実際のレースで根性の低さが大きく不利に働いた場面はなかったように思う。

菊花賞での逃げ戦法においては「競り合いで疲れづらくなる」効果を盛り込めなかったこともあり、根性の低さが大きく響くのではと戦前より懸念していた。当初は守護神と騎手才能で一気に競り合い圏外に抜ける狙いではあったが叶わず、馬群に埋もれる結果となった。大勢は変らなかっただろうが根性が優れていればもう少しだけ上の着順になっていたかも知れない。

根性が高いに越したことはなく、人気条件の才能を付ける場合はより重要にはなってくるが、才能構成次第では根性はそれほど気にしなくて良いと私は考えている。因子の厳選が苦手、また持っている種牡馬の種類が少なくどうしても根性値で劣るという方も公式BC優勝を諦める必要はない。各位のプレイスタイルの参考にしてもらえれば幸いだ。

総括 足りなかったもの

総合4位は非常に恵まれた結果であり、何度やり直しても私の総合優勝は有り得ないだろう。優勝するためには絶対に勝ち切るという気迫と熱量が圧倒的に足りていなかったのである。

そもそも王座参加者としての意気込みが「目指せ全レース掲示板」であった。優勝できるとはハナから思っておらず、1つでも見せ場を作ってそこそこの上位に入れば十分と考えていたのだ。その姿勢が顕著に表れたのが菊花賞で、期限まで1週間以上を残しながら登録を終え、その後野良で走らせて上位は見込めないことに気付いた次第であった。

もちろんそれぞれの限られたリソースの範囲で気楽に遊ぶスタイルは至極真っ当であり、それ自体は全く後悔するものではない。ただあまりに事がうまく運んだので、もう少し突き詰めていれば優勝もあったのではと未練が残ったという話だ。今回上位に入った方々のような熱量が羨ましくもあり、もし来年も同じ舞台に立てれば自分がどういう気持ちになるのか楽しみでもある。

最後に、昨年も同じことを書いたのだが、惜しくも振るわなかった参加者の方々にも少しのさじ加減で違った結果が生まれていた可能性があったと思う。私のような物好きは自身の思考を全部noteに書いてしまうわけだが、報われなかったそれぞれの選択にも思いを馳せつつ本稿の〆としたい。また来年もボチボチ対戦よろしくお願いします。






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