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舞台「リコリス・リコイル」について語りたい!!

 つい先日、1月7日〜1月15日に天王洲銀河劇場で公演があった舞台「リコリス・リコイル」の円盤が届き、あのときの興奮が鮮やかに蘇ってきたので、たまらず思いをぶつけたいと思いました。ご一読いただけると幸いです。

1.「キャラクターを再現する」ということ

・千束(河内美里さん)

 オリジナルの千束は、もとのシナリオだけでなく、声優(安済知佳さん)のアドリブも含めてキャラクターが成されていった印象があります。

 例えば「もしもしもしもしぃ〜?」とか。

 千束に限らず、キャラの代表的なセリフだと見なされるくらい印象的かつ自然なアドリブが多く、それらが結果として各キャラをぐんと魅力的にさせていると思います。(アドリブと言われている中では、千束の「ちょーいちょいちょいちょい…」が一番好きです)
 その分、千束を構成する要素が複雑なはずなのですが…。

いや、なんという再現度!!

 声も千束を彷彿とさせるし、「そこに千束がいた」という感想にも大納得!
 千束はただ明るいキャラではなくて、自分の死期が近いことを分かっているからなのか、「むしろ今しかやりたいことができない」みたいな、覚悟のある明るさだと思うんです(『四月は君の嘘』でいう宮園かをりのイメージが近いかも)。
 それが垣間見えて、嬉しい嬉しい!!(ぶっこみ)
 第二部始めも含めて、ずうっと千束でしたね。

・たきな(本西彩希帆さん)

 この作品の「キャラクターの再現度の高さ」は、他の方の感想や演者さんのコメントでも言われているところなので、それはほぼ共通認識かなと。

 ここでいう「キャラクターの再現度」とは、シンプルに「オリジナルにどれだけ似ているか?」を指していると思います。
 その尺度として真っ先に浮かぶのが、私の場合は「声」でした。つまり、「声がどれだけ似ているか?」。
 これだけ声優が注目されている今、声に焦点を当てる方は、私の他にも多いのでは?

 ちなみに、たきなはそんなに声は似てないなと思うのですが、いかがでしょう?

 ただ、「DAに戻りたい」とがんばるところなどに、たきなの愚直さがよく表現されていて、その反動(=リコイル?)か、たきなが笑ったときに「この笑顔が見たかったんだよ!」となぜかこっちまで嬉しくなってしまうような点がオリジナルと完全一致で、説得力が半端ねえ!!!(早口)

 最終的には、たきなについても「キャラクターの再現度が高かったな」という感想に落ち着くのです。
 舞台化作品に触れるのが初めての私にとって、「キャラクターを再現する」ことのアプローチの深さに、勝手に感銘を受けてました笑

・サクラ(彩木咲良さん)

 「キャラクターの再現」に言及するにあたって、避けては通れないなと個人的に思っているのがサクラです笑

だって、どこからどう見てもサクラやん!!

 私にとってイメージ通りの「キャラクター再現」は、サクラが一番かな…。
※「イメージ通りのキャラクター再現ができる方が優れている」という話ではなく。
 クルミの再現度もよく感想で言われていましたが、私が油断していたのか、サクラの再現度も割と心にグッと刺さりました。
 たぶん、この舞台がなければもっと軽視していたキャラクターだったと思います。

・フキ(田上真里奈さん)

 舞台内外問わず、どこでもミカ先生大好きが溢れていました笑笑

 フキで印象的なのは、やはり舞台オリジナルの追加シーンですかね。たきなに「ここはまかせろ!」っていうやつ。
 これも原作改変の一種なのでしょうが、舞台版ストーリーの構成上、フキとサクラの立ち位置を明確にしてくれた大事なシーンだと思っています。
 そして、エンディング前に楠木司令とのやり取りによるアフターフォロー(団子めっちゃうまかったっす!)もあって、ただ追加しただけで終わらせずにしっかりと消化してくれたところも、フキ・サクラ描写の上ですごく丁寧でした。

 他にも語りたいことだらけなのですが、ミズキとか、ミカとか、ロボ太とか、マジ真島とか…
ちょっと息切れしてきたのでこの辺で…

2.舞台版の良さ

 ここで言いたいことは、おそらく舞台リコリコだけでなく、舞台版全般に共通することだと思います。何せ、人生初の舞台観劇がコレだったので、忘れないようにここにメモしておきます。

 アニメでは、物事の進行について、画面内以上のことを把握することはどうしてもできません。方法があって、私が無知なだけかもしれませんが。特に、長いセリフの最中だと、その話者にしかスポットが当たらず、例えば聞き手はどんな顔して聞いているのか分からない(回想とか入ればなおさら…)。

 一方で、舞台版ではむしろ聞き手側も表現されざるを得ません。
 実際に舞台リコリコでは聞き手側がいろんなリクションをしていました。聞き手同士で顔を見合わせてみたり、首をかしげあったり…。
 私は「この話、聞き手のキャラはどう聞いているんだろう?」とか気になる人なので、このことが今回舞台に触れた最大の収穫です。

3.おわりに

 ここまでお目通しいただき、ありがとうございました。書いてる長さから、明らかにたきな推しってばれますね。

 勝手なことたくさん書きましたが、「※あくまで個人の感想です」なので、ご了承を…。

 舞台化といってもまだ物語途中だよね…?
 『舞台リコリコ2』、首をなが〜くしてお待ちしております(できれば、おんなじキャストで…!)。

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