見出し画像

ちょっと思い出しただけ(5月6日)

昨日寝た時間 :25時
今日起きた時間: 6時

昨日は、妻の実家に行き、夕飯をいただく。義理の両親にちゃんと会ったのは1月以来だった。義父もコロナになったし、我が家もコロナになったし、色々とばたばたしていたので、暫くぶりだった。すき焼きとか、ローストビーフとか、たくさん食べた。義父は僕の100キロウォークの話を楽しそうに聞いてくれた。100キロウォークのコース地図を持っていったら興味深く見ていて、あげますよ、と言ったらとても喜んでいた。義父は地図を見るのが好きで、色々と地図を集めているとのことだった。そんなこと、出会ってから15年位経つが、今まで知らなかった。一方で、僕は自分の父が何が好きなのかも知らない。好きなスポーツはなさそうだし、好きな本も、好きな映画も、知らない。お酒が好きなのは知っているけど、どの様なこだわりがあるのかも知らない。これは、恥ずべきことなのだろうか。

今日は、朝起きてお米を炊いて、ごみを捨てに行った。新聞をポストから取ってきて、新聞を読む。GWということもあって、毎日新聞は相当に薄っぺらい。僕は今日は休日出勤の代休を取った。長女、長男は小学校に行き、二女は保育園、妻は仕事だった。夜に長男の空手の送り迎えがあるので、朝からお酒を飲む、なんていう愚行は残念ながらできない。
二女を保育園に自転車で送っていき、家に帰ると車がなかった。妻が車で既に家を出発していたからだ。僕は家の鍵を持たずに保育園に行ってしまった。僕は家に入ることができなくなってしまった。

幸い、財布も、小銭入れも、スマートフォンも持っていたので、金銭と連絡手段には困らずに済む。今日は、髪切りと映画を見ることは決めていたので、取り敢えず、髪切りの時間である13時半まで時間を潰すことにした。時間は朝9時15分であった。正味4時間ほど。

もし家に入れたならば、仕事をするか、書きかけの小説を書くか、本を読むか、漫画を読むか、録りためているテレビ番組を見ようと思っていた。しかし、それはかなわない。

取り敢えず、適当に自転車に乗ることにした。川沿いを走る。水面に陽光が反射しているのを見るのが好きで、僕は自転車に乗りながらそのきらめきをずっと追いかける。ここにイヤフォンがないのが辛い。音楽さえあればよかったのに。

川沿いを走り、滅多に行かないところにある図書館に着く。ビルエヴァンスの本と、ボサノヴァの本を手に取ってソファに腰を据える。辺りには老人しかいない。図書館は老人の時間の様で、居心地が悪い。気づけば僕は本を両手に広げながらも何度も気を失う。寝てしまう。

その後、適当に自転車に乗る。保育園の前を自転車で通ろうとすると、園児を連れる保母さんたちが必要以上に身構えていることが分かる。子供たちを事故に会わせたくない、という気持ちがとても伝わってくる。

ニトリに立ち寄り、枕を見る。妻が枕が欲しいと言っていたので買って帰ろうとしたが、種類がありすぎてどれにしていいか分からない。だから、諦める。今度、近いうちに一緒に買いに行こう。


ラーメンを食べる。そしてユニクロに行く。何も買わないけど。そして髪を切る。少し軽くなった。

ブックオフに行き、本を買う。

そして、映画館に行き、「ちょっと思い出しただけ」を見る。

良かった。とても良かった。過ぎていってしまった恋は、花束みたいなものではなくて、「ちょっと思い出しただけ」と少しだけ強がってしまうほどに、忘れられない。

そして、息子に空手に付き添う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?