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海へ行った午後(3月22日(火))

昨日寝た時間  :24時半
今日起きた時間 : 7時半

昨日はホテルで一人、「午後3時の女たち」という映画をKINDLEで見ながら寝落ちする。映画見て寝落ちするなんて、何とも贅沢。結婚して子供が生まれるとそんなことはなかなかできない。この映画はタランティーノが絶賛していた、という記憶があったので見てみるけど、酔っていたので寝てしまった。

朝起きて、朝食を食べにレストランに行ったのだが、コロナ禍で提供していないとのこと。ホテル近辺にはコンビニが1つあるだけで、そこにいっても殆どお弁当とかパンがない。恐らく売れてしまったのだろう。仕方なく500M位歩いて、マクドナルドで朝マックを買う。雨が降っていたので、さめざめと濡れてしまう。コーヒーのカップにも水滴がつく。

朝マックをホテルの部屋で食べ、身支度をして、部屋を片付ける。その後、会議が開かれる部屋に移動し、準備をし、会議。無事に終わり、昼食を食べて、その後、ホテルの傍の海へ行く。

水面が綺麗。反射する春の光。海を見たのは何年振りか。

その後、帰宅する。新幹線に5時間位揺られる。会議の報告書を作り、残りの新幹線の時間は昨日寝落ちした「午後3時の女たち」を見る。何とも言えない、何も思えない映画だった。これなら、「アイズワイドシャット」をもう一回見たいと思った。現実的な夢での既遂と、非現実的な現実での未遂の先にあるもの。設定はまあまあ似ている。

ただし、この映画では主人公の女性が「退屈だったの」というのが、とてつもなく胸に刺さる。その言葉を聞いた瞬間、僕も退屈なんだと分かってしまった。僕も退屈なんだ、だけどどうすれば退屈ではなくなるのか、分かっていない。

東京駅に着き、そこから1時間超かけて自分の家に帰る。山口を出てから、7時間近く移動して、自分の家の最寄り駅に着く。山口では春の陽が満ち溢れていて、海ではそれが零れ落ちるほどだったけど、僕の住んでいる街は既に漆黒に近く暗く、そこここに雪が零れ落ちていた。冬だった。

冬のなかで歩いていると、アストラッド・ジルベルトの「TRISTEZA」が流れる。音楽はマジックだと思った。


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