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自分を見つめる勇気


 「あなたはどんな人ですか?」と質問されたら即座に答えが浮かぶだろうか。自分の長所と短所をきちんと説明できるだろうか。他人のこととなるとスラスラしゃべれるのに、自分のこととなるとそう簡単にはいかないものである。
 

 誰しも自分にはあまり自信がない。されどその自信のなさを他人には悟られたくないという矛盾した思いをもっている。その思いは年を取るにつれ強くなる。30、40と年を重ねるとともに、周囲の期待も高まる。それに比例して、認められたいと思う自己の欲求も高くなる。でもなかなか自分に自信が持てない。そんな人は、特に、年下の者から批判されることに、恐怖と嫌悪感を抱いてしまう。だから、コンプレックスを隠すために、相手にナメられまいと、次第に他人に対する物の言い方が横柄になり、威張ってしまうのである。つまり、「威張る」という行為は自分の自信のなさの裏返しなのである。
 

 自分に自信をつけるためには、まず、しっかりと自己認識することが必要である。そのためには、できるだけ多くの人に自分の評価をしてもらわなければならない。でも、これはなかなか大変な作業である。私達は周りから快く思われたいと願っている。だから、自分の欠点を他人から指摘されることには極度の不快感を覚える。しかし、ここで耳をふさいでしまっては元も子もない。「忍」の一念でぐっとこらえて冷静に聞くことが大切である。そして一人になったときに、果たして自分はどうなのかを問い直し、少しずつ自己改革していくのである。

 本田宗一郎、松下幸之助、後世に名の残す大人物は皆謙虚である。 

 たった一度きりの人生。嫌われ者として寂しく過ごすより、皆から慕われて尊敬されて、ワイワイ楽しく過ごす方がよいに決まっている。

学校教育には矛盾がいっぱい!