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#012. 終電ラプソディ

こんにちは、こんばんは、まさやです。
いつもご聴取頂き、有難う御座います。

今日は、数年前に私が体験したお話です。大変長くなりますので、お時間のある時に、以下の文章をよく読んで、後の問いに答えなさい。


1. 真夜中の怒号

時間は午前0時を過ぎていた。

桃太郎電鉄(名誉の為、正式名称は伏せます)は、行先によっては最終電車、という時間帯。

私がその時間帯にその始発ターミナル駅にいた理由は、仕事だったのか、飲みだったのか、或いは両方だったのか、全く覚えていない。だがその日は、金曜日ではなかったと思う。

というのも、乗り込んだ車両が、大して混雑しておらず、私も特に労することなく長椅子の端っこに空席を見つけ、座ることが出来たから。もし、それが金曜日であったなら、終電の時間帯は、しこたま飲んで郊外のベッドタウンへ帰ろうとする若者でごった返し、私も座席はおろか、ドア付近で立ち位置を確保するのにも苦労したはずだ。

私の乗った電車は、何れかの目的地行きの最終電車だった。出発予定時刻を迎えてもなかなか出発しないのは、桃太郎電鉄のあるあるで、終電になると、他の路線との連絡を待つ必要があり、「間も無く出発しよう」という状態が、何分か続くのだ。他社路線から乗り換えてくる人たちが、やや小走り気味に車両に乗り込んでくる雰囲気からも、それが分かった。


私は、その時間帯の電車特有の、中年男性達がうっすらと醸し出す疲労感、悲哀、そして加齢臭に優しく包まれながら、帰宅後の布団における本格的な爆睡に向けたソフトランディングという位置付けで、束の間の居眠りでもしようかなぁ、と思っていた。長椅子の端っこの座席を獲得した者の特権である、背もたれと、肘掛けとなる手すりに、どういう配分で体重をかけてもたれるのか、最もバランスがよく、かつケツの座りの良いポジションはどこか、モゾモゾと身体を動かし模索しているところだった。

こうして私のこの1日は、記録にも記憶にも残らない凡庸な日として終わることを、いよいよ確定的なものとし、このシーンも一生回想される事のないまま、消えていくはずだった。

パソコンのシャットダウンに先んじて、デスクトップのアプリケーションを閉じていくように、色々な思考作業にケリをつけ、「まあいいや、続きは明日考えよ」と目を閉じる。

披露と眠気から、体温がぼんやりと上がっていく気がする。


すると突然、イヤホン越しに妙な怒号とも咆哮ともつかぬ音が聴こえた。

移動中の私は基本的に、遮音性の極めて高いイヤホンを嵌め、大爆音で音楽を聴いているので、周囲のノイズとはほぼ無縁。街角で知り合いに声を掛けられても、無視してしまう事になるし、交差点に車が突っ込んできても気付かないし、もし公共交通機関を狙ったテロなどがあった場合、最後まで逃げ遅れるタイプだ。それにも関わらず、電車内の怒号はイヤホンを突き破ってきた。今にして思えば、聴いている曲の合間だったかも知れない。

また同時に、私の周囲の乗客の目線や、身体の向きが、私の座席の前方右方向、斜向かいの優先席付近に集中している事に気付く。社内にはあの独特の、ピリリとした緊張感と、ニギニギとした野次馬達の好奇心が、一気に拡がっていった。

電車はまだ発車しない。


2. 正義の使者、鋼太郎ここにあり

優先席の付近に目を向けると、そこでは2人の男性が睨み合っていた。この2人が今回の話の中心人物となるので、読者の皆さんにおかれましては、ここでしっかりとイメージを作って頂きますよう、お願い致します。

片方は、優先席に座る、少し気難しそうな二代目尾上松也似の男性(推定25歳、以下、本項では「二代目」とする)、用件は不明だが、優先席に座りつつも通話をしていた。スーツは着ておらず、従って比較的柔らかい仕事をしている様子、厳しい表情で専門用語を織り交ぜながら、込み入った会話をしていたので、ニートでは無さそうだ。

もう片方は、吊り革を掴みながら二代目を見下ろす、吉田鋼太郎似のオッサン(推定50歳、以下「鋼太郎」とする)。スーツを着ていたので、多分サラリーマン、腕っぷしも強そうな、「ひと昔前の頼れる上司」という具合で、人が悪いようには見えない。私には、少しアルコールが入っていたように見えたが、確信が持てないのは、前後不覚、呂律が回らない、というレベルでは無かったから。


絵としては、一触即発の喧嘩、というよりも、鋼太郎が何かしらの主張をしているものの、二代目はほぼ相手にしておらず、たまに睨み返す程度、という構図。私自身も、20年近いサラリーマン生活の中で、車内トラブルに関しては、喧嘩や急病人から、痴漢の捕縛まで、一通り立ち会ってきたが、今回は今のところ、警察や救急車を呼ぶことや、誰かが仲裁に入らなければならない、といった緊急対応が必要なケースではなさそうだ。

なんだよー、こちらは「ソフトランディング居眠り」に向けて、ほぼ整いつつあったのに、すっかり目が覚めてしまったではないか、と思い、おもむろにイヤホンを外し、まずは状況の把握に努めることにした。この時点ではまだ、フィジカルな喧嘩に発展する可能性があるとみて、そうなった場合に止めるのも億劫だなあ、俺は吉良吉影みたいに静かに暮らしたいだけなのに、という気持ちもあったと思う。


鋼太郎の言い分はこうだ。
ここは優先席である、今すぐ携帯電話の電源を切るか、さもなければ席を立って降りろ、おい聞いているのか、というもの。

その時点では二代目はまだ、引続き通話を続ける素振りで、鋼太郎の言葉には文字通り耳を貸していない。

車内中の皆が鋼太郎の熱弁に耳を傾けているのに、その熱弁の相手たる当の二代目だけが聞いていない、或いは聞いていないふりを決め込む。こうした人を食ったような態度が、正義の使者として立ち上がり、炎のように正論を吐く鋼太郎にガソリンを投入したのだろう。それは結果として、私のイヤホンを突き破る怒号につながったのだと思う。


ここで、アイスブレイカーが登場する。二代目とは対面の席に座っていたギャラリーの1人(梶原善)が、いきり立つ鋼太郎を、まぁまぁと宥めながら、「こっちに座ったらいいよ」と自席を譲る素振りを見せた。これは、車内で最も良く見かける座席をめぐるトラブル「女子高生vsお婆さん型」において、私も度々見かけてきた光景、かつ場を丸く収めるのに最も有効なソリューションだ。

梶原善の頭の中では、プンプン怒りながらも鋼太郎は譲られた席に着き、二代目も今のままの態度で着席、両者痛み分け、という様相の中、梶原善こそが、車両内で唯一絶対の人格者であり、二代目や鋼太郎を大きく包み込む器の大きいヒーロー、としての地位を得て、「電車を降りるまでの期間限定王者」の座に着く、という未来までも想像していたに違いない。

だが、鋼太郎は背中越しにかけられた梶原善の優しい声を、振り返りもせず断った。梶原善は、鋼太郎が決起した動機を「二代目を退かせて、その椅子に座りたいという打算に違いない」と誤認したのだ。鋼太郎は義民である、そんな小さな事の為に立ち上がったのではない、彼を突き動かしたのは社会正義であって、打算などではなかったのだ。梶原善は、大きく見誤ったことになる。本件は「女子高生vsお婆さん型」のトラブルでは無かったのだ。

まぁ、もしかすると、鋼太郎の動機も、最初は打算だったかも知れないが、やっているうちに、二代目の煽るような行動が、鋼太郎決起の目的を二代目への攻撃そのものに変質させてしまった可能性はある。或いは、横からポッと出てきた梶原善ごときがヒーローになるなんて、許さん、という邪心が生まれたのかも知れない。

何れにせよこの時点で、ともするとこの戦いが、えらく長期化するような気配がするなあ、と私は思った。

電車はまだ動かない。


3. 二代目の至極真っ当な主張

二代目は座っている。
座りながら電話を続けている。
従って、身動きが取れない。

一方で、エスカレートする鋼太郎は、両手で吊り革を掴みながら、二代目の顔の近くまで接近する「電車で絡むヤンキースタイル」の体勢になり、引続き「電話を切れ」と騒いでいる。さすがに二代目も、このままの状態では通話の続行は不可能、と判断したのか、誰だか分からない電話の相手方に対し「なんか電車でオッサンに絡まれたから切るわ」といって、電話を切った。そして一言、

「なんですか?」

と言った。ここから二代目は、見た目の通りコーナーに追い詰められ、逃げ場を失ったボクサーの状態から、起死回生の鮮烈なカウンターパンチにより、最初のダウンを奪いに行く。

二代目「私は電話中です」
鋼太郎「優先席で電話を使うな」
二代目「どうして?」
鋼太郎「ペースメーカー等の医療機器に障害が出る、危ないだろ。」
二代目「それって2G迄の電波でしょ、サービス終わったの何年前の話ですか。」
鋼太郎「へ?」


恐らく、鋼太郎は、どこからどんなパンチが出てきたのかも気付かないまま、自分が膝をついている事に驚いたと思う。ここからは、ペガサスクロス争奪戦における、カシオスばりに、二代目の一方的なラッシュで沈められる展開が予想された。

だが、カシオス、じゃなかった鋼太郎はファーストダウンこそ奪われたものの、再び平然と立上がり「全然効いてないぜ、ふしゅらしゅらしゅら」、というアピールも兼ねていたのだろう、優先席を示す社内の表示を指差し、こう言ってのけた。

鋼太郎「だがお前の頭の上を見てみろよ、桃太郎電鉄が「使うな」って書いてるんだよ。」
二代目「でも、あなたと関係ないでしょう。」
鋼太郎「お前が乗っているのは、小田急や京王じゃあないよな、桃鉄だ。」
二代目「それで?」
鋼太郎「だからお前は、この指示に従う義務があるんだよ!」

なるほど、1ラウンドで勝負あったかに見えた戦いは、この後、互いに一歩も引かず、激しいパンチの打ち合いとなり、手に汗握る好試合の前半戦部分を構成していく。

二代目「じゃあ桃鉄が間違ってるんでしょ、あなたこのルールの目的、分かります?」
鋼太郎「そんなもの、知らないし、知る必要もない。」
二代目「私は、よく考えた結果、従う必要は無いと判断しました。」
鋼太郎「ルールはルールだ、従え。」

ここで鋼太郎はソクラテス化し、「悪法も法なり」と強引に議論の決着を目指す。一方、二代目は「こんな馬鹿と会話しても仕方ない」と言わんばかりに、「電源を切れ」と言い続ける鋼太郎の目の前で、堂々とスマホを弄りだした。その行為の中身は、テキストを打っているのか、ゲームなのか、不明ではあるものの、恐らくは、「この状況下でも、鋼太郎の眼前でやらなくてはならない、緊急性のあること」では無かった、と私は想像する。

二代目の立場になって考えると、ここで大人しくスマホを閉まってしまうと、それは鋼太郎の高圧的な態度に屈し、その指示命令に従った、ということを意味する。もはや二代目としても、引くに引けない状況となっていたのだろうし、同時に、二代目が当初持っていた冷静さを、少しずつ失い始めていることを意味しているように見えた。

こうして状況は、精神的なクリンチ状態、または黄金聖闘士がぶつかり合うことで、互いの強力さ故に、膠着状態が長期化する「千日戦争(ワンサウザンドウォーズ)」の様相が漂い始めた。

電車はまだまだ動かない。


4. 第三の男「しげる」登場

この膠着状態を解消すべく、先に動いたのは鋼太郎だった。

鋼太郎が近くにあった緊急停止ボタンに手をかけた。もともと停止している電車で、このボタンを押すと果たして何が起こるのか、誰もはっきりとしたイメージは無いものの、事が大きくなる事は、誰の目にも明らかだ。鋼太郎は二代目に対する、一応の最後通告を行う意味もあったのか、以下のようなやりとりもあった。

鋼太郎「携帯を切らないのならば、もはや桃鉄の職員を呼ぶしかないな」
二代目「どうぞ」

ギャラリーのどこからか、「おい、ちょ、ま、、、」みたいな声も聞こえたが、鋼太郎はいともあっさりとボタンを押した。心の中では「二代目よ、貴様もついにここまでだな、あーっはっは!死ねい!」くらい言ったかも知れないけど。。。

何れにせよ、この緊急停止ボタンの発動により、車両内の全員が余すところなく、自分たちが夫々想定していた帰宅時間よりも、さらに何分か遅れることが確定してしまったので、どこからか「おいおいー、、、」といった落胆混じりの溜め息とも声とも呼べる音がした。


だが私は、帰宅時間が遅れることに対する怒りや苛立ちよりも、この劇場にすっかり取り込まれ、魅了されていたのか、この2人のぶつかり合い、勝負の成り行きがどうなるのか、最後までしっかりと見届けたい、という思いの方が遥かに大きくなっていた(そして多分ヒマだった、或いはタクシー帰宅が常態化しており、終電帰宅はむしろ早い時間帯だったのかも知れない)。

私の目には、この2人の勝負「鋼太郎vs二代目」は、換言するなら「正義vs正論」であり、さらには「倫理系Twitter警察vsひろゆき系5ch民」の代理戦争であるかのようにも見えており(左記のイメージは、私の個人的なもので、必ずしも現実に即しているかは不明です)、マスコミやSNSをはじめとして、世間のあちこちで行われている議論という議論の行き詰まり感に、何らかの解を見せてくれるような気さえしたのだ。

非常停止ボタンが押されて間もなく、といっても一分も経ってなかったと思う、水木しげるが戦争マンガで描く、旧日本軍のような車掌(以下「しげる」)が「どうしましたかー、何かありましたかー」と言いながらすっ飛んで来た。

ここでしげるが、どのようにこの場を仕切って、或いは裁いてくれるのか、ソクラテス鋼太郎が言った通り、「悪法も法」だとするならば、その法の執行者たる桃鉄職員しげるの判断は、果たしてどちらに振れるのか、全ギャラリーが注目する中、しげるは一通り双方の言い分に耳を傾ける。

鋼太郎「(中略)というわけでね車掌さん、こいつが携帯切らないので、追い出してください」
しげる「(二代目に向かって)すみません、携帯の電源を切って頂けないでしょうか」
二代目「嫌です」
しげる「では、電車を降りて頂けますか」

この、しげるの「パススルー対応」こそ、彼の職務態度を如実に現していたと思う。この態度が、鋼太郎を除く全乗客を失望させたのは間違いない。

一方、鋼太郎はこの時、この日一番良い顔をした。勝利を手にし、頭の中をめぐる「ロッキーのテーマ」、自らの正義が、憎き屁理屈野郎を粉砕した瞬間だった。ざまあみろ、正義は勝つのだ。だが、よく考えたら至極当たり前の、当たり前すぎる結末だ。そもそもしげるには時間が無い。しげるのミッションは、発車時刻をとうに過ぎている終電を、一刻も早く出発させることにあるのだから。

だが、本当に電車が動くまでは、もう少しかかる。


5. そしてフィナーレへ

降車するように言われた二代目だが、全く意に介している様子はなかった。しげるを見上げて淡々と語りだす。

二代目「例えば、この優先席の指示ですが、お年寄りに席を譲らなかった乗客がいた場合、鉄道会社は強制的に降車させることは、出来るんでしたっけ?」
しげる「それは出来ません、あくまで『協力のお願い』という形です。」
二代目「では、携帯も同じことですね。まして、ちゃんとした理由すら説明出来ない『お願い』に従わなかった私が、降車させられる道理は無いですよね。もっとも、私は老人には、席を譲りますがね。」
しげる「ですが、正常な運航に支障が出ておりますので。」
二代目「そうしたのはこちらの方ですよ(といって鋼太郎を見る)。」

もともと過ぎていた発車時刻が、非常停止ボタン発動によりさらに押したことで、車内は当然に混雑の度を増してきており、痺れを切らしたギャラリーの後方からは、「おい、もうそいつら2人とも降ろして、発車させろ」という声も飛び出した。このギャラリー後方の人物は、私からは顔が見えなかったので、ニックネームを付ける事は出来ないが、恐らくこの車両にいる多くの人の「ただただ迷惑です」という意見を、最もストレートに代弁していたと思う。

だが一方で、この顔が見えない「世論」というのも、なかなか質が悪いな、とも思った。その発言者は、増えてきた乗客の雑踏の中から発言しているが、実際に渦中の2名の前に立った時、同じことが言えるのだろうか。また、今乗っているこの電車こそ終電なのであり、ここで降りるということは、帰宅不能になることを意味する。仮にこの論争が決着し、二代目、または鋼太郎の何れかが明確な勝者、無罪放免となった場合、雑踏の中の男はタクシー代を払ってくれるのか。そう考えると、無責任極まりない、卑劣な人間のようにも思えてくる。

こうなってくると、圧倒的に可哀そうなのはしげるだ、「正義」「正論」、そして「世論」のトリプル板挟み状態の中で、最終的に彼が優先したのは「仕事」であった。

しげる「わかりました!とにかくもう、電車は出発します!」
鋼太郎「おいこら、待て!そんなこと、許されるのか!?」
しげる「ここは車掌の判断として、時間を優先します!」

そして、ようやく電車は動き出す。


6. エピローグ

真夜中の街を、電車は進む。

いつもの同時刻より、少し混雑した社内の雑踏の中に、苦虫を嚙み潰したような顔の鋼太郎、初志貫徹してスマホをいじり続ける二代目がいた。そして、この電車の最後尾には、確かにしげるが乗っており、本来の業務を遂行していることを、社内アナウンスの度に教えてくれる。

誰がいけなかったわけじゃない、誰が正しいわけでもない。ただ、私自身は、今回登場する主体の中で、終始「ギャラリー」の中に身を置き、つまり「声なき世論」として扱われていた、ということが、なんだか恥ずかしく、そして不名誉な気さえした。こういう場面で、事態を一変させるようなコメントや、振る舞いによって、「三方良し」と丸く収めることが出来れば、さぞかしカッコ良いのだろうなと思うのだけど。。。

でも、形式的には勝利を収めたかに見える二代目に、これだけは言いたい。

私なら、勝敗の決着と同時に、スマホをしまうがね。



【問題】

≪問1≫
以下の人物を、あなたが思う正義に従って、正しいと思う順番に並べなさい。
  ① 二代目        ② 鋼太郎
  ③ 梶原善        ④ しげる

≪問2≫
あなたがしげるの立場だった場合、どのように振る舞うのが適切と考えますか、その理由と合わせて200文字以内で答えなさい。

≪解答・解説≫
この話、正解は無いのでしょうね、でも、いつかの音声配信で、このエピソードについて語ってみるのも、面白いかも知れません。

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