見出し画像

2月13日(火)晴れ

十時間も寝てしまった。
ゆうべはパートナーとセックスをしたので、それで疲れてしまったのかもしれない。
パートナーはきっちり六時に起きて、会社に出かけていった。見送ってから二度寝。

のろのろとベッドから起きて、昨日のチョコレートケーキを食べる。コーヒーを作って飲む。
コーヒーがなかったらわたしは生きていかれない。

朝。チョコレートケーキ。
昼。トースト、チーズ、とりクリームスープ。
夜、職場で。梅おにぎり二個、ぬか漬け。ブラックサンダー。
夜食。コーンスープ(プロテイン入り)、チーズ、手製クッキー、チョコレートケーキ。

たっぷり寝たのに朝からちっとも元気がなかった。
目に映る何もかもに苛立つ。

職場にむかう電車で、隣に座ってきた男の人(二十代後半ぐらい?)が、自分の股間に手の甲をのせていた。へんな格好しているなあ、と思っていると、その手の甲をさりげなく動かして股間をさすっていた。
周りの人はだれも気がついていなかった。

電車に乗りたくない。職場にも行きたくない。だから死にたい。
死にたくてたまらない一日だった。
そういう日に限って、職場の人はめんどうなことばかり言ってくる。わたしがぐったりしているのをみて「こいつぼうっとしているな。暇なんだな。もっとたくさん仕事をさせなくちゃ」とでも思うのだろう。

死ぬわけにもいかないので、カウンセリングやセラピーのたぐいを検索してみる。
今までこういうものにはほとんど世話にならずにきた。強かったのではない。余計に傷つけられそうで怖いからだ。あと、お金がない。

検索してわかったこと。
・教師からの性暴力を専門としているカウンセラーはいないようだ。
・カウンセリングやセラピーにはお金がかかる。人気のカウンセラーやセラピストを雇っているところだと、一時間で一万五千円もとる。
・カウンセリングやセラピーを受けるには予約がいる。予約はえてして取りづらい。心がつらくて助けを求めている人はたくさんいる。すぐには診てもらえない。

じゃあ死のうかな。
そんなことを思いながら仕事をした。
職場の人との雑談すら苦痛でずっと暗い顔をしていた。

手帳をみてみると、現在は排卵期にあたるらしかった。
最近は生理前より排卵期のほうが心身ともに不調におちいりやすい。
なんだか腰も重くるしい感じがする。

今日は朝からリリイ・シュシュを聴いている。
今の気分にぴったりだ。このようなすばらしい音楽が使われている映画『リリイ・シュシュのすべて』を観直したくなった。
SNSをひらくと、岩井俊二が「“リリイ・シュシュのすべて”のB2サイズポスターを販売します」とつぶやいていた。ほしくなった。

わたしは映画というものが苦手で、ほとんど観ないのだけれど、岩井俊二に関しては「リリイ・シュシュのすべて」「スワロウテイル」「ラブレター」を何回も何回も観ている。
M先生は「花とアリス」が好きだと言っていた。あの映画に出てくる蒼井優がたまらなく好きなのだと。
ああいう、華奢で自然体で、ファンデーションなんか塗りませんよーって感じの美少女が、M先生の好みだった。わたしはそういうタイプじゃない。骨格ががっしりしていて、高校生のころから濃い化粧をしていた。
だけどM先生に狙われたのだ。なんでだろう。わからない。
わたしは「花とアリス」を観たことがない。これからもきっと観ない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?