順路なし!日本屈指の規模である「鳥羽水族館」を紹介する。
みなさん、鳥羽水族館はご存じですか? 私は三重県民ということもあり、小さい頃は家族で何回か行きましたがここ10年以上はご無沙汰でした。そこで先日、1人で鳥羽水族館に行きましたのでそのレポートも兼ねて水族館の紹介をしたいと思います。
鳥羽水族館の概要
鳥羽水族館(とばすいぞくかん、TOBA AQUARIUM)は三重県鳥羽市に本拠地を置く水族館です。1955(昭和30)年に鳥羽港に誕生した歴史ある水族館で全長240m、通路全長1.5kmの室内型水族館としては類を見ない規模を誇ります。
アクセスは(近鉄・JR)鳥羽駅から約10分,近鉄中之郷駅から約5分です。ただ、中之郷駅は近鉄志摩線の普通しか止まらないうえ、その普通も本数が少ないので鳥羽駅からのアクセスを推奨されています。私も近鉄鳥羽駅から歩きました。
駐車場もあるので車でも公共交通機関でも大丈夫です。
鳥羽水族館最大の特徴は何といっても「順路」がないことです。多くの水族館ですと、順路があり見る順番が決まっています。
例えば近場の水族館を例に出しますと、名古屋港水族館には「南極への旅」というテーマを銘打った順路があり日本の海→深海→赤道の海→オーストラリアの水辺→南極の海という順番で見ることになります。お目当ては南極のペンギンだけ!となっても、必ず日本の海から通過していかないといけません。
順路には水族館側のストーリー性という意図があるので間違った判断ではないです。同じ動物を展示する施設である動物園で順路というのは殆ど見かけないので、水族館というのはストーリー重視なのでしょうか。
ただあまり滞在時間がない場合だと、どうしても全部見れない~という人も多いと思います。私が行った日にある小学校の修学旅行生がいましたが、精々水族館の滞在は2~3時間なので果たして彼ら彼女たちがどれくらい見れたのか気になるところです(水族館だと)。
具体的なエリアの紹介
ここからは具体的に水族館の紹介をゾーンごとにしていきたいと思います。といっても鳥羽水族館は順路が無いためアルファベット順に紹介していきたいと思います。実際に行く際は好きなエリアから行っても問題ありません。
入口の階段を上がったエントランスホールでは、サンゴ礁に住む生き物たちが泳いでいる水槽がお出迎えします。ちなみにこの水槽は「コーラルリーフ・ダイビング」の水槽と繋がっています。
A.パフォーマンススタジアム
トレーナーとアシカたちがショーを見せてくれるエリアで、1日何回か開催されています。しかし…このショーは見ていません。館外に出て昼食に約1時間費やしてしまい、他のエリアを全部見ることを優先したためです。
B.海獣の王国
アシカやアザラシと言った海の哺乳類たちを色んな視点で見学できるエリアです。ただし海の哺乳類と言っても、ラッコやイルカは別のエリアで主に鰭脚類と呼ばれる仲間のエリアです。
色々な視点を意識しているのか、1F,2F,3Fと3フロアに設けられています。
1Fだと水中,2Fだと水上,確か3Fは上から観察できるのですが3Fは観察できませんでした…
C.古代の海
カブトガニやハイギョといった古代魚、さらにシロワニなどのサメやエイなどいわゆる「生きている化石」が展示されているコーナーです。
オウムガイ以外の魚についても紹介します。まずは、ハイギョから。
次はチョウザメです。仕事でもチョウザメの卵は良く扱うので、ある意味身近な魚かもしれません。
カブトガニです。他の水族館でも見たことはありますが、いつ見ても兜がかっこいいと個人的に思います。
実物だけではなく、骨格なども展示されておりました。
たとえば魚竜の骨格だったり...
古代の海のチャンピオンが...
D.コーラルリーフ・ダイビング
サンゴ礁を再現し熱帯魚や、ウミガメ、サンゴを展示しているエリアで結構写真映えする種類の生き物が多いです。ここの入って左側の水槽はエントランスホールの水槽と繋がっています。
このエリアの魚たちはビジュアルが綺麗です。写真を撮ったので紹介していきます。
展示されているのは熱帯魚だけではありません。ヒトデやイソギンチャクも水槽に居ました。
E.伊勢志摩の海・日本の海
スナメリやカニ・ウツボなどと言った日本近海や伊勢湾に生息する生き物のエリアでかの有名なイセエビもこのエリアで泳いでいます。鳥羽水族館の原点です。
というわけでスナメリについて色々紹介していきたいと思います。
伊勢志摩の海・日本の海はスナメリだけではありません。それ以外の魚も沢山いるので紹介します。
今回このエリア「伊勢志摩の海・日本の海」で驚いたのはスナメリではなく...ウツボとイセエビが一緒にいる光景です。
こんな風に食卓に上る魚たちも泳いでおり、個人的にはこのエリアはこの伊勢志摩地域を知る上でもまず見て欲しいです。海獣エリアは割と他の水族館でも見られますので...
F.ジャングルワールド
熱帯雨林気候のジャングルや日本のスケールでは考えられないような大河に住む生きものたちの暮らしをその環境とともに再現したコーナーです。
どうも、このゾーンの売りはアフリカマナティとカピパラっぽいですね。
アフリカマナティはこんな感じでしか撮れませんでした...
マナティと共に売りであるカピパラです。
G.奇跡の森
両生・爬虫類をはじめとした、水辺に暮らす生きものたちのゾーンです。水辺ということもあり猫も展示されております。
両生類,爬虫類をいろいろ撮影したので紹介します。
このエリア、水族館なのに猫がいます! 猫は水が嫌いな種類が大半なので珍しいです。
H.人魚の海
続いては「人魚の海」というエリアです。人魚といっても、字面通りの意味ではなく日本ではここでしか見ることの出来ないジュゴンのことです。
ジュゴンが主役ですが、人魚の海にはジュゴン以外にも存在します。
I.極地の海
厳しい極寒の世界に生きる動物たちのライフスタイルを見せるエリアで、鳥羽水族館のアイドル?であるラッコやシロワケイルカどがいます。
…..ラッコは餌やりタイムで大混雑だったため、撮影できませんでした。個人的には今回最後に回ったエリアなのでバタバタしていたのもあり割と駆け足でした。もうちょっとじっくり見たかったですね。
J.日本の川
飛沫をあげて流れ落ちる滝、渦巻く急流といった日本の川を再現した水槽で日本の川に生きる生物を展示したエリアです。
K.へんな生きもの研究所
「なにこれ?」と思わず叫んでしまいそうな生きものや不思議な形・生態を持つ生きものたちを集めた研究所風のゾーンです。個人的には一番面白いと思ったゾーンですね。
L.水の回廊
ペンギンやペリカン、カワウソなど水中というよりは水辺の生きものたちが野外で展示されているエリアです。哺乳類鳥類その他というイメージでしょうか。
特別展示室
クラゲやシードラゴンなどが展示されている展示室です。共通点としては、漂っている生き物と言ったところでしょうか。
ザリガニコーナー
ザリガニ専門コーナーで、子どもたちだけではなく、大人も懐かしみ学べる空間になっているとのこと。ザリガニを見たことのない人は…最近の子どもだといそうですね。
マリンギャラリー
主に海棲哺乳類を中心とした15種16点の骨格標本と8種8点の剥製標本、そして貝の標本が展示されています。今回私が入館して最初に入ったのはこのゾーンです。お客さんも少なく快適に?見れました。
貝の標本は寺町昭文さんが集めたとのこと。
まとめ
ここまで一通りの鳥羽水族館の紹介をしてまいりました。
ですが本記事で紹介したのはほんの一部の展示です。写真も撮ったものでもここに載せていない写真もたくさんございます。
この広い鳥羽水族館、昼食除いて4時間程度で全ゾーン(パフォーマンススタジアムのショーやラッコは見れず…)はかなり駆け足でした。平均的な大きさの水族館は半日で回れるところも多いですが、鳥羽水族館は日本最大の展示種類を誇るだけあって時間的に可能なら丸一日鳥羽水族館に費やすことを勧めます。
番外編~蓮(さざなみ)鳥羽店~
昼食は「蓮(さざなみ)鳥羽店」で取りました。昼2時過ぎでしたが待つほどの人気店ですが、それに見合うクオリティでした。また鳥羽に遊びに来たら食べに行きたいですね。
蓮(さざなみ)のホームページです