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#鬼滅の刃 を1ヵ月で沼ハマりした45歳男子のお話

 「鬼滅の刃」ネタ第2弾です。(笑)

 鬼滅の刃劇場版「無限列車編」の劇場公開が1ヵ月を過ぎ、233億円と言うとてつもない興行収入記録を打ち立ててます。

 日本国内の興行収入記録としては歴代5位の記録となり、この上には4位「君の名は。」、3位「アナと雪の女王」、2位「タイタニック」、1位「千と千尋の神隠し」と続いています。

 さすがに初週から3週目のペースは落ちてきましたが、10~20億円の週ペースで進むと、年内には2位のタイタニックの262億円、1位の千と千尋の神隠しの308億円も突破する状況となってきました。

 おそらく、新型コロナの感染状況を見てもう少し遅い目に劇場へ行こうと考えている人も居たり、作品を再度観に行きたいリピートの方も多くなると考えれば、暫くは落ちないと思いますし、春まで公開するような作品になるんじゃないだろうかと思ってます。

 ・・・と前置きが長くなりましたが、私も10月末に映画館に赴き、作品を観ることが出来ました。

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 多少ネタバレもあるのでご容赦頂きたいのですが、事前にCMや予告編で伺えた無限列車での戦闘は疾走感が凄くて。敵である「下弦の壱・魘夢(えんむ)」の血鬼術や仕掛けが良くて、こちらも手に汗握るかのような展開で楽しませてもらいましたが、「下弦の壱」を倒した後の「上弦の参・猗窩座(あかざ)」と「炎柱・煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)」との戦いに圧倒してしまいました。なんか前半までの下弦の壱との戦いの記憶が全く無くなったかのような。。。。

 その劇場での圧倒の支配感は物凄くて。それを物語っていたのはエンドロールが流れて、場内照明が点灯した時に一斉に聴こえた女性の鳴き声と震える声。押し殺すかのような上演中の静かさから解放され、我を感じたかのような感情の漏れ方。あの空気は全く初めて感じたモノでした。

 私自身は2時間の舞台演劇を観劇した後のようなふわふわ感を感じて。そのまま何も何処にも寄らずに電車に乗って、帰宅して、ボーっとして。あの空気感と一緒に、何か違う世界へ赴いたかのような、そんな夜でしたね。

 もちろん、その後、テレビアニメも配信サイトでまた見ちゃって振り返りをしつつ、また劇場版を観に行きたいという欲望も感じつつ日々をせわしく過ごしてきましたが、「あの続きを知りたい」という渇望も。

 劇場版「無限列車編」の続きを展開しているのは、漫画のコミック単行本しかありません。それを手に入れて読まなければいけないのかと感じつつ、ふと空いた時間に大きな書店に行って単行本を買おうと思ったら、最新の22巻のみ置いてあって、残る21巻までは売り切れと言う状態。

 確か去年、「鬼滅の刃」が週刊少年ジャンプで最終回を迎える前後で、コミックス単行本が売り上げランキングの上位独占になって、書店から在庫が消えたという状況を知ってましたが、未だにそういう状況になっているとは。。。。

 失意の中帰途に就きましたが、「電子コミックってあるよね?」と思い起こして、その日のうちにAmazonの「kindle」のPC版アプリをダウンロードし、「無限列車編」が収録されている7巻と8巻を購入して読むことが出来ました。

 映画のことを思い出しながら、コミックを読んで。でもそこから続きが気になり、怒涛のようにAmazonで注文し9巻~11巻の「吉原遊廓編」を読み出す。で、11巻での絶妙な終わり方で続きが気になり12巻を追加で買っちゃう。

 もうそこで止めちゃっていいよね。数日空けようね。と思いつつ、2日で心が折れてその続きの13巻~17巻まで買っちゃった。で、最終的に現在発売されている22巻まで深夜4時に購入しました。

 ここまで至る期間、たったの5日でした。(笑)

 次の23巻で最終話になるということで、ラスボスである鬼舞辻無惨との戦いまでお話が22巻まで展開されていますが、ここまで読んで、この先劇場版アニメとかテレビアニメとか、いったいどういう感じで表現されて、いつまでメディア展開が続くんだろうと。楽しみ半分、怖さ半分です。(笑)

 エヴァンゲリオンが25年かかって完結していることを考えると、鬼滅の刃は世の中に映像として出るのは何年かかるんだろうと。「無限列車編」のお話もまだ全体の3分の1しか出ていません。アニメの映像の表現方法もかなり作り込まれているし、繊細だし、躍動しまくってるし。果たして私が生きているまでにどこまで映像展開されるんだろうかと。そんで、この3分の1のお話の段階で日本の興行収入成績を捲り切るような状況になっているので、将来が不安です。(笑)

 「無限列車」から先のお話ですが、めちゃくちゃ作り込まれていて。演劇の作品を観ているかのような展開方法と、伏線の貼り方と、伏線回収と。めちゃくちゃ面白い。

 作者の吾峠呼世晴さんは演劇とかよく見ているような気がしています。よく似た展開の構図を見せることでデジャブ的な演出をしているし、回想の場面はいいところで長尺で入れてくる。

 時間軸を前後させて展開させているのも素晴らしくて、「あ、これ、なんだったけ?」ともう一度場面を振り返りたくなるような気を起こしてしまう。それが読んでる途中も、読んで暫くした後も気になって振り返ってしまう。演劇でも内容が気になるとグッズ購入した台本を読んでしまう時があります。

 私も40代に入ってから演劇舞台にハマった人で、その世界に触れられてなかったら、鬼滅の刃にハマることはないんだろうなと感じてます。もしかしたら、演劇舞台にハマらずに、鬼滅の刃に引き込まれるケースもあったかも。

 たぶんですが、扉絵とか、漫画のビジュアルだけ見ただけで、ジャケット買いまでに至る方は少ないだろうなと思ってます。私は第一印象では「絵がヘタだな」と感じてしまった口です。失礼ながら。になりますが。

 ところが、作品を通してみると、確かに絵が雑な部分が多いんですけど、アクションのシーンはかなり絵が凄い。疾走感や躍動感が絵に感じられる。やっぱ真髄まで見ないといけませんね。

 入り口はちょっと敷居が高いんですが、入ってしまうと沼に入り込まれる。おそらく、漫画がブームになり、アニメがブームになっても、一部のみで見向きする人が少なかった。ところが劇場版が公開されて社会現象になるとその母数も増えて入り口が大きくなる。それでも流行に乗らないと観に行かない人も多数いる。でも、ハマったら抜け出せないリピーターを多く生み出している。

 面白い作品っていっぱいあるけど、大衆に認められるまで行くには、「誰かの心に響かせる」のが最初で、そこからはお客さんの「敷居」なんだなと感じています。

 ただ大衆化しすぎて、それを使って一儲けしようと考えている人や、雑に扱う人が居ることで、作品の質が落ちないことをただただ祈るばかりです。私が「将来が不安です」と感じるのはその部分もあります。

 ともあれ、私の楽しみは、12/4発売のコミックス最終23巻!おそらく電子コミックで買うと思います!22巻の最後も絶妙なところで終わってますので、今から2週間、続きが楽しみで仕方ない状態が続くと思います。

 そっから先は映像化の楽しみになります。果たして、私が生きている間までに全部のアニメ化が実現できるのか???個人的に「上弦の壱」の戦いがどう表現されるのかがめちゃくちゃ気になってます。あれは映像表現が難しいはず。出来たら凄いと思います!!!

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 あんかけスパ、うまうま。