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「イモンドの勝負」@本多劇場 2021.12.11ソワレ 観劇感想

ケラさんの新作を楽しみに伺うようになって
どれくらいになるのか・・・そう長い年月ではないけれど。
自分的な好き嫌いはあっても脚を運んで後悔したことは無い。
そんな中で、今回の「イモンドの勝負」は『大好き!』です。
ちょっと感想を書くこと自体が野暮になりそうな作品なのですが、備忘録的に想ったことをちょこちょこと書きました。あまり内容には触れていませんが(いいのか?それで)未見の方々は御注意下さい。
(上演時間 3時間20分くらい 2幕 休憩あり)


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拝見したのは東京の前楽公演。
コンビニ発券したチケットの文字が小さくて席番が読めないw
でも眼鏡は作りたくない。微妙な御年頃。
(いや、日常生活には殆ど困らないし)
感染症対策なのか?最前列は売り止めだったようで、期せずして実質最前列!(ここでチケ運を使ってしまった自分に気付く)
後悔は・・・多分、無いw

ナンセンスコメディーとか
笑える不条理とか
巷ではこの作品のことを色々とジャンル分け?されていたけれど
そんなことは、ど~~でもいい
「ただ、ただ、あっぱれ!」と
心からの拍手を贈らせて頂いたカーテンコール。

この世界を創り出したケラさん
この世界を舞台上に立ち上げたキャスト陣&スタッフ陣
この世界を裏で支えて下さった方々
そのどれが欠けても昨日の舞台は観られなかったのだとしたら
この世界を届けて下さった全ての皆様に感謝を。

オープニングのシーンのボクサーのお腹が(ちょっとだけ)出てる時点で
(ふふふっ)と可笑しみがくすぐってきて
そのくすぐりがずっと最後まで途切れないのも凄いけれど
話としては時空が前後するオムニバスのような?中で
人が生きる上でどうしたって抱えちゃうような悲しみとか
どうしようもなさとか、自分勝手なところとか
見て見ぬふりするところとかなんかも
全部ひっくるめて
「(だから)何だよ!?」
と、笑い飛ばしながら生きていく
それが生きることなのかな?って
綺麗な言葉でまとめちゃうのが嫌なくらい
何だか、笑いでくすぐられながらも
悲しくて、切なくて、
ちょっとだけ人間が愛おしかった。

終わった瞬間、鳥肌が立った。
そんな舞台でした。

あのピンクの生き物が意外に可愛くて
言葉も理解するし
物わかりもいいし
だったら共生出来たんじゃん?と思うと
勝手に創り出して亡きものにした人間達のエゴが醜くて
そんな人間達をどうにかしようとする宇宙人達も同様で
勝っても負けてもそんな連鎖が起こるなら
『勝負』自体がバカバカしいよね?なんて、ふと想ったり。


いい3時間半でした。
ありがとうごじゃりました笑(^^)