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とある絵描きは今までいろんな左手デバイスを試してきました、というお話

こんにちは、ササノキです。

私は絵を描く時に、パソコンと液晶タブレットと一緒にRazerのTartarus proという入力デバイスを使っています。

もう前身の機種からつかっててもうなんやかんや5年くらいでしょうか。
なので絵を描くときにもう左手がフィットしちゃっています、困るくらいに。

何が困るかって

・これがないと絵が描けない(iPadやタブレットで外で絵を描こうとしても描けないくらいに)
・それなのにドライバが安定していなかったり、主にWindowsでしか使えず、環境を変えづらい(Macでも使えたけど、挙動がもっと安定しない)

なのでいろいろ作業環境を変えたい!とかって時に変えられないことが結構ストレスになってて、いっそのこと脱Razerを目指して
左手デバイスの機種変更を色々触ってみましたと言う話です。

各種簡易レビュー?参考になればと思います。

ちなみに絵を描く人目線の話で、動画編集とかは今の所考慮していません。
あと右利きです。右でペンを持って左で操作しています。
あと、各レビューについてはTartarus proのポジショニングや操作が染み付いている前提で見てください。

ということは結果はお察しですね…?



①TourBox

最近、というかここ2、3年くらいTwitterでの広告だったり、YouTuberの案件などでよく見るようになりました。結構絶賛されている気がします。
今回私は一番高いやつを使ってみました。ワイヤレスのものが欲しかったんです。

◯メリット
・卓上なのにワイヤレスタイプがあったり、自分の卓上に合わせて色々選べる。(かなり珍しいと思います、卓上でワイヤレス)

・ノブやホイールが充実していて、ツール切り替えはもちろん数値をいじる系(ブラシサイズや拡大縮小など)の操作の割当が多くできる。

・重量と滑り止めが結構すごい、ほとんど動かないのでミスタイプが減る

◯デメリット
・ボタンの形状や配置が非常に特殊。加えてキーボードの程の押した感触が少ない
慣れるのに相当時間が必要(私は慣れなかった)

・ボタン数が少ない。同時押しによる別設定も可能だが、ボタン形状や配置も相まってさらに慣れるのが大変。

・ワイヤレスタイプは高い、高すぎる!フラグシップだからですが。下位モデルも色々ありますがそれぞれ有線オンリーだったりボタン配置や数が違ってたりと…

CreatorPad

個人的にフラットな状態(左手デバイスを初めて使ってみるとか)なら一番おすすめです。これも高いですけど。
あと、パソコンに慣れていないと導入ハードルも一番高めな気がします。
というかパソコンないと設定ができないし。

◯メリット
・ノブ+ダイヤル+14キー+3キーの充実のボタン数。ボタンやノブの形もシンプルで覚えやすい。ノブは押す動作も入れられます。

・自作キーボードなどで使われているソフトで自由にキー入力を変えられる。
(VIAやRemapなど)

・キーボードのキーキャップを自分好みに変えられる。
公式でお絵描き用のアイコン付きキーキャップがあったり。キースイッチも変えられたらもっとよかった。

・WindowsやMacだけじゃなくて予めパソコンでタブレット用のキー設定にしたら、iPadなどタブレットに接続して使える。
(ツアーボックスもiPadで使えるようになるらしいとかなったらしいとか言われてましたが詳細は不明です。)

◯デメリット
・今の所有線版しかない。

・「自作キーボードなどで使われているソフトで自由にキー入力を変えられる。」んだけど、パソコンがないと設定ができない。パソコンに慣れていないとこの操作そのものが「わけわからないよー!」ってなる人もいるかも。

・高い、めっちゃ高い!ワイヤレスですらないのに!

・若干筐体の背が高いから、パームレストとかないと長時間はしんどい、手のひらを痛めるかも…

③Tartarus V2(Pro)

最高の使用感と最悪な互換性と不安定さ。
最悪なのに最高だから離れられない、使わざるを得ない…
(結論ですが結局乗り換えられずこれを使っています…)

◯メリット
・パームレストが付いていて、手を置いたときのポジションがカチッとハマる。おかげで長時間作業しても全く手が痛くならない。

・ホイールが一つ、これが最高。ブラシサイズを人差し指でコロコロっとね。気持ちいい。

・親指で十字キー含めてボタン5個、他の4本指で、19キー+ホイール+ホイールクリック。ボタン数が充実していて、結構な量のショートカットを設定できる。
(親指と4本指のポジションと役割がきっちり決まるのが本当に気持ちいいです。逆に言えばこれに慣れちゃうと乗り換えられないっていう話…)

・安い!それでも1万は超えますが…ただ上2つが3万超え、いや4万近いことを考えると…

◯デメリット

・有線しかない!無線版がほしい!

・ドライバや専用ソフトが不安定。たまに切れたりします。
スリープ復帰とかのタイミングが多いかな?その時は抜き差しして直したり、治らなかったら再起動したり…さらにMacでも使えなくないですがドライバの不安定さが体感5倍。
お絵描き+メイン環境をMacに移行できない最大の理由。

・十字キーが脆い!戻るボタンを十字キー上に設定してたけど、5年くらいで3台目。(同タイプ旧モデルも含む)すぐチャタリングなりなんなりが発生する。運が悪いだけ?十字キーには頻繁に使用するショートカットを設定しない方がいいです。

・押した感じがメカニカルらしいけどメンブレンみたいでそこまで感触がいいわけじゃない

・多分右手での操作はほぼ無理。完全右利き用のモデルオンリーです。
(多分右手で操作だと親指の役割がなくなるし手がきれいに置けない)

・これに依存すると他に移行できません、上で書いたような結構致命的な欠点あるんですけど。DV彼氏に依存している、みたいな感じです。

v2とプロの差は、少なくとも絵描き用のものとして見たときは、ないって思ってもらっていいと思います。
今自分はV2が壊れたあと、試しにPro使ってみようって言いながら買いましたが、ボタン配置や形状の差はないと思うので、安い方でいいと思います。
壊れやすいとかそういうのあるのかな…?

④試してないけどその他色々

私は使っていませんが、こういうのもあるよと。もしかしてタブメイトとかのほうがいいって人はそれがいいかもしれません。
自分は手を浮かせて絵を描くのができないのでこれを使ってないだけですから。

8BitDo Micro Bluetooth コントローラー

iPad Proが出て、Pencilで絵を描く人が増えてきた頃、なんか結構各所でこれを使う人が出てきた気がします。iPad用の左手デバイスとして。ただこれちょっと小さすぎる気がしますがどうなんでしょうね。

タブメイト

今年リニューアルして、2になってiPadにも正式に対応して値段も2倍くらいに上がりました。
iPadなどで絵を書かないなら最初のバージョンでいい気もしますが。

BRAIN MAGIC Orbital2

見た目はかっこいいけど、ダイヤルオンリーで操作というのはどうなんでしょう。tourBOX以上に慣れるのが大変そうですが。あと高い。

マクロキーボード(各種)

こういうCreatorPadの亜種みたいなやつも結構中華?メーカーから出ているようです。結構安いので、試しに買ってみるのはいいかもしれません。

まとめ

左手デバイス探しの旅は終わりそうもありません…
というよりも、本当はずっと付き合っている奴がいるんだけど、それ以上のものに乗り換えたい、というエゴで動いている感じです。

ちなみに…
①Razerのドライバ経由での動作ではなく、自作キーボードのような感じの新商品が出ること(VIAとかでキーマップを書き換えられるキーボードになってくれること)
②自作キーボードとかでこれ以上の使用感のデバイスを自作すること
③アップデートかなにかで、ドライバやソフトの安定性が飛躍的に向上すること

Macに移行するなら、この3つのいずれかが達成したら移行できるかなーって思ってます。
Razerがドライバ介さないデバイスを出すか?といえば絶対出さなそーwって感じなので、現実的なのは自作キーボードで似たような操作感のものを作るって方かな…って思ってます。
…いうほど現実的かこれ?

あとこの手のデバイス、高価になりがちです。
円安ーってのはありますが、それ以上にニッチな製品ジャンルなのでめちゃくちゃ大量に生産されたりはしないから、その分の費用がかさ増しされている印象です。

だから3万近く払って失敗したー!ってなったら結構打撃なので、家電量販店でじっくり触ってから買いましょう。


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