やあっと昔を過去に出来たはなし

物語のなかを生きていた。
他人に押し着せられたものと、
自分が纏わなきゃいけない、と勘違いしたもの、
それらを綯交ぜにしたお話の中を。

何人かの友人が、
もう虹の橋をわたり。

目覚めさせてもらえた。
亡くなった友人たちとの白昼夢。
銀河鉄道の夜、に基づいて選んだ、信心。

そして、
莫大な手間をかけてくれた、
かけさせてしまった、
幾らかの恩人。

狂う、と言って差し支えない病をした。
音楽は赦してもらえて、
続けることを選べた。

後ろ足で泥をかける人や、
本当に嫌なことを繰り返す人と、
再発してすぐに当たった。

貨幣価値に疎すぎる、という、
自分の欠落もまた、悲劇をより鮮烈にした。

なんだか、長い間、
本当におかしくってさ。

途中、一回寛解はしたんだけど。
全然まともじゃなかった。
あの3年間は恥でしかないな。

ともかく、
若い頃夢を持ってミイラ取りになり、
無事ミイラになってしまっていた。

恥だ。
生きた恥辱だ。
糞袋よりひどい。

何があったかはもう語り尽くせないくらい。
話しても嫌われるだけだ。

だから、
目一杯楽しく。
明るく生きていく。

先に逝った友人たちを、
俺は待たせる責任があるからね。

お土産話いっぱい持ってくからね。
待っててね。

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