【MD】Season21 新制限と鉄獣スプライト【マスターデュエル】
1.挨拶
Season21 ランクマッチ振り返り、新制限のあれこれ。
ごきげんよう。数カ月ぶりの更新となりました。
今回もMDの話です。マスターデュエル遊んでいらっしゃいますでしょうか。
前々回の初回更新の鉄獣スプライトの紹介記事について、たくさんの方に読んでいただけたようで…ありがとうございました。
もう半年以上前の古い記事で、私自身の出たばかりの鉄獣スプライトに対する認識や、当時と違う制限改定やカードプールではありますが、鉄獣スプライトの動きについていくつか参考になるかと思いますので、これから鉄獣スプライトを触る予定の方はよろしければこちらもご覧ください。
2.新制限 10/10~
禁止
《古尖兵ケルベク》
《No.89 電脳獣ディアブロシス》
制限
《素早いビーバー》
《ティアラメンツ・ハウフニス》
制限解除
《竜剣士ラスターP》
《No.75 感乱のゴシップ・シャドー》
《魔救の分析者》
前回の《古衛兵アギド》に続き《古尖兵ケルベク》も禁止になりました。
今回の改定はMDでいつもの流れであれば、OCGでも制限カードに指定され今後実装されるであろう《ティアラメンツ・クシャトリラ》により強化される【ティアラメンツ】への抑制か。
個人的には《竜剣士ラスターP》が制限指定された頃に紙の遊戯王を遊んでいたのですごく違和感を感じる。当時は場に空きがあればEXデッキから可能な限りSSできたペンデュラムモンスターのルールと、禁止カードに指定されている某お馬さんの存在によりペンデュラムデッキが強く、これらをサポートできるこのカードはほぼ採用されていた。出所お疲れ様。
《素早いビーバー》の制限
《素早いビーバー》が制限になりました。
【鉄獣スプライト】での話をすると、一応素早いシリーズのモンスターには獣の星2では他にも《素早いモモンガ》《素早いムササビ》という実質バニラのようなモンスターがいるので、ビーバー2枚のうち1枚と入れ替える形にすると従来どおり《スプライト・スプリンド》から展開の動きができます。
デメリットはデッキ内に引く実質バニラのカードが《素早いアンコウ》と《素早いモモンガ》or《素早いムササビ》の2枚になる事。いやこれはかなり大きいのでは…。
仕方なく誘発飛んでこないのをお祈りしながらビーバー初動で動いていた弱い手札がモモンガ+アンコウみたいな手札でさらに弱くなり何も出来ないまま爆発するのを想像すると悲しいよ、ぼくは。
でもこれ素早い系のカードを引かず、スプライトの最大展開ができれば関係ないのでMDのスタッフ良い調整してきたな~と思ってます。
《ティアラメンツ・メイルゥ》の禁止といい、絶対に《スプライト・エルフ》を規制したくない意志を感じる。
4.Season21の話
Season21は【鉄獣スプライト】が8割、たまに【閃刀姫】や【影霊衣】(めっちゃレート落とした)を使用していました。
今期は紙の環境でも猛威を振るっている【ピュアリィ】の登場、season中盤以降に【忍者】ストラクチャーの追加、海外勢に人気でやたらと数の多い【ドラゴンリンク】、以前から一定数存在しているが突然数を増やした安定した展開力の【斬機】、前回のシーズンから登場した【クシャトリラ】(出張パーツを含む)が印象に残っています。もちろん以前から実装しているデッキも加えて様々なデッキが存在しているため、勝ち続けるには「誘発をどこに当てるか」等の自分が使用していないデッキに対する幅広い知識も重要だと感じました。
5.使用していたレシピ【鉄獣スプライト】
一部カードを入れ替えながらで最終的にマスター1到達時にはこの形になっていました。
紙の環境でよく見るレシピの鉄獣スプライトです。
6.カード考察など
《エフェクト・ヴェーラー》
無難な手札誘発。
最初は《無限抱擁》3枚 《エフェクト・ヴェーラー》1~2枚とかで使っていたが途中で【ピュアリィ】に対して刺さると勝ちに繋がりそうな《幽鬼うさぎ》と《ドロール&ロックバード》に変更した。
《ドロール&ロックバード》
主に【ピュアリィ】用。基本腐ることはないがデッキによっては効果適用可でも動いて制圧盤面を作ってくるので過信は禁物。
自分の《増殖するG》適用中に使うとドローができなくなることを覚えておくこと(1ミス)
《幽鬼うさぎ》
他の誘発では触りづらい後ろの永続魔法、罠にも干渉できる、自分のターンでも相手の厄介なシステムモンスターを破壊できたりと打ち所は多かったので入れていた。ターン1制限と効果を無効にするわけではないので、単体ではただの1:1交換以下にしかならない事が多いため1枚。
主な打ち先の【ピュアリィ】の《ピュアリィ・マイフレンド》や下級モンスターに打つ場合は《ピュアリィ・ハッピーメモリー》をチェーンされる裏目もあるので過信は禁物。因みに《灰流うらら》も一緒に持っていればチェーンで《ピュアリィ・ハッピーメモリー》も無効にできるので強気に打つかは手札次第。2枚目の《ピュアリィ・ハッピーメモリー》を打たれた場合は言うが及ばず。
《D.D.クロウ》
【斬鬼】では《超階乗》や《デコード・トーカー・ヒートソウル》が出る展開の《スプラッシュ・メイジ》の蘇生効果、
【ピュアリィ】では《ピュアリィ・リリィ》の変身効果で指定された魔法、
【ドラゴンリンク】では《ストライカー・ドラゴン》で墓地指定された《ヴァレット・リチャージャー》やビーステッド関連など (このデッキに関しては打ちたい場所が多すぎる)、
対戦相手のデッキ知識が必要になりますが、打ちどころは結構ある。鳥獣族なので鉄獣のコストになるのがとても良い。入れるなら多分1枚で良い。
《屋敷わらし》
基本は《D.D.クロウ》と同じ。こちらは《超階乗》そのものや《鉄獣の抗戦》も無効にできたり、《墓穴の指名者》やビーステッドのSSも無効にできるのはポイントが高い。ビーストである点を考慮すると【鉄獣】では《D.D.クロウ》の方が優勢か。
《クシャトリラ・フェンリル》
手札からSSし手札補充と相手モンスターが効果を発動した処理後に1除去の効果。サーチの効果は《灰流うらら》や《無限抱擁》を打たせて本命のカードを通したり、展開型のデッキ故に通るときつい《増殖するG》に対する最低限の回答でもある。ちなみに《No.29 マネキンキャット》で相手の《増殖するG》を指定すればデッキからもSS可能。基本強いことしか書いてない。レシピに入っていないのは初手に2枚を同時に引きすぎたので辛くなって抜いた。
《スプライト・ピクシーズ》《スプライト・ガンマ・バースト》
《エクスピュアリィ・ノワール》を戦闘で無理やり突破するためのカード。
ただ下級スプライトだとどちらか1枚だけでは高すぎる守備力に届かないので、3200打点の《ギガンティック・スプライト》や《No.29 マネキンキャット》、もしくは2枚とも握った状態でレベル2のモンスター複数体で殴る必要がある…と考えると、「そもそもノワールを前にエクシーズを用意するのが難しいし殴った時点でバウンスされて盤面リセット後に手札がこれでは終わりなのでは?」と思い使わなかったカード。
とは言いましたが一方で、先手であれば相手ターンに《スプライト・エルフ》から蘇生した《スプライト・ブルー》で《スプライト・ピクシーズ》をサーチすると《エピュアリィ・ハピネス》からの捲り対策になったり(裏目の《ピュアリィ・デリシャスメモリー》はさておき)、共通効果の自身をSSする効果が展開に寄与できる点、
そもそも【スプライト】の登場当時と比べると《スプライト・ブルー》と《スプライト・ジェット》が規制され、計3枚分手札からSSできるモンスターが減っている、という点を踏まえると《スプライト・ピクシーズ》を1枚採用や《スプライト・レッド》or《スプライト・キャロット》2~3枚目の追加も検討の余地があるのではと思っている。実際に紙の環境で《スプライト・レッド》を3枚採用したプレイヤーが結果を残している。
《拮抗勝負》
相変わらず後手で強いが、単体で耐性のあるモンスターを立てて妨害してくるデッキの【ピュアリィ】や【ドラゴンリンク】等を筆頭に以前ほどのパワーを感じなくなったので最終的に展開用のカードと入れ替えに。
制限改定で数を減らしましたが【ティアラメンツ】や一定数存在している【スプライト】【ヴァリアンツ】【神碑】【ラビュリンス】辺りには使いたいカードで、1枚ピン差ししておけば《抹殺の指名者》で指定できたりと、後手で引けば使えば良く、初手で引いていも鉄獣リンクの手札入れ替えでデッキに戻したりなど、引いて困る事はないので1~2枚の採用はあり。
《死者蘇生》
《スプライト・エルフ》が禁止の紙の環境の鉄獣スプライトの構築で流行っているカード。
実際使ってみると召喚権を使って相手の誘発をもらった際に効果未使用の鉄獣モンスターをSSやスプライトをSS、《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》を再利用 (鉄獣の共通効果で出していると召喚制限で出せないので注意)等と、特に前半のアドバンテージを失わずに誘発を貫通できる点が強力。パワーカード。
《ワン・フォー・ワン》
こちらも紙の環境の鉄獣スプライトの構築で流行っているカード。
手札のビースト系のモンスターを1枚捨てて《鉄獣戦線 ナーベル》を特殊召喚する事で召喚権を使用せずに展開が可能。
《ワン・フォー・ワン》の展開例
必要カード
《ワン・フォー・ワン》+ビースト系のカード or 墓地にビーストが1枚以上とモンスター1枚
(ビーバー2枚を使用しているので改定後は《素早いモモンガ》にでも脳内補完してください)
手札のビーストを墓地へ→《鉄獣戦線 ナーベル》SS→墓地に送ったビーストを除外して《スケアクロー・ライトハート》をSS→2体でリンクし《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》を右側のEXゾーンにSS→墓地に落ちた《鉄獣戦線 ナーベル》の効果で《鉄獣戦線 キット》をサーチ→《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》の効果でサーチした《鉄獣戦線 キット》をSSし効果で《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》をSS→《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》と《鉄獣戦線 キット》の2体でリンクし《スプライト・スプリンド》をSS、効果発動にチェーン2《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》墓地効果にチェーン3《鉄獣戦線 キット》→逆順処理で《鉄獣戦線 ケラス》を墓地へ送り手札を1枚入れ替え《素早いアンコウ》を墓地へ、効果で《素早いビーバー》を2体SS→《スプライト・スプリンド》と《素早いビーバー》で《ギガンティック・スプライト》を右から2番目のメインゾーンにSSし効果を発動、《スプライト・ブルー》をSS、効果で《スプライト・ジェット》をサーチしSS、効果で《スプライト・スターター》をサーチ→《スプライト・ブルー》と《スプライト・ジェット》でエクシーズし《No.29 マネキンキャット》をSS→《No.29 マネキンキャット》ともう1枚の《素早いビーバー》で《スプライト・エルフ》をEXゾーンにSS、効果で《鉄獣戦線 ケラス》をSSし効果で《戦華名将 ‐双竜》をSS→《鉄獣戦線 ケラス》と《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》で《ピットナイト・アーリィ》をSS→《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》の墓地効果にチェーンして《スプライト・スターター》を発動し《スプライト・レッド》or《スプライト・キャロット》をSSし《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》の効果で《鉄獣の抗戦》をサーチ。
最終盤面
《スプライト・エルフ》+《戦華名将 ‐双竜》+《ピットナイト・アーリィ》+《スプライト・レッド》or《スプライト・キャロット》+《ギガンテック・スプライト》+《鉄獣の抗戦》 (除外ゾーンに蘇生可能な《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》)
と、召喚権を使わずにここまでの展開ができるカードです。
手札コストにモンスターが必要である点、このカードから展開する場合は《増殖するG》を重く食らってしまう点とデメリットはありますが、《死者蘇生》と同じく誘発を貫通できる可能性があるので強力。もう一つ難点はMDではURな上に入手手段がマスターパックか生成である事。
《ピットナイト・アーリィ》
少し前に出たカード。テキストを要約すると、
《スプライト・エルフ》のリンク先に出すと《スプライト・エルフ》の効果起動に相手がチェーンしなかった場合、《スプライト・エルフ》の効果にチェーンして相手の効果モンスターを対象とし、処理時に攻撃力が0に、効果を無効化にする。
戦闘・効果で破壊されるとエンドフェイズに復活できる。
EXデッキの枠や展開の都合上、最後に《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》を墓地に送るために出していた《小法師ヒダルマー》と入れ替える形になります。
比較点
こちらは誘発でモンスター無効の妨害が増え、破壊されても復活するので場持ちが良い。
一方で《小法師ヒダルマー》は相手ターンに盤面に干渉はできないが、自分のターンであれば貴重な【神碑】等の魔法罠デッキ相手の後ろに触る事ができるカード、コスト等で墓地に落ちた後は盤面が埋まっている状態でも《鉄獣の抗戦》で正規召喚した鉄獣リンク1枚と合わせればメインゾーンに2枚の空きで《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》になれる点 (I:Pマスカレーナを出さない展開は盤面が埋まりやすい)
基本的には環境に多いデッキの事を考えると《ピットナイト・アーリィ》の方が強く使えるかと思いますが、
どちらを採用するかはレートに潜っている時の対戦相手のデッキ傾向で選ぶといいと思います。
私がしばらくランクマをサボっていた時期にシルバーから上げていた時の体感ですが、やたらと【メタビート】系のデッキと対戦する機会が多いランク帯もあったのでその時々に入れ替えると良いかも。
7.終わり
Season22の途中から制限改定が入るのでまだ無制限のビーバーで遊びたいなら今のうちにランクマやりましょう。
【鉄獣スプライト】はまだまだやれそうですし新しい構築も考えたので使い続けますが、【閃刀姫】と【影霊衣】以外にも【ドラゴンリンク】【ラビュリンス】【ピュアリィ】など練習が必要ですがランクマで戦えるデッキを複数作っているのでシーズン初期の今の時期は気楽に遊ぼうと思います。
9期のテーマが好きな古の遊戯王オタクなので【影霊衣】は結構気に入っているんですが(クシャトリラ以外には割りと戦える)、古いテーマなので使用しているプレイヤーが少ない事もあり、現代用の情報を集めるのに苦労したのでまた次回の更新辺りで気が向けば。
ご覧いただきありがとうございました。
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