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中国韶關南華寺を参謁した



南華寺 六祖、憨山の真身、虛雲の舎利子を祀られた場所


六祖の真身


エントランスフィーは20元(概ね400円相当)だが、帰依証明書を持参すれば無料で入場できる。


香港の億万長者・李嘉誠氏が寄贈した金色の大きな鉢が置かれている。地元の若者たちが、この鉢に小銭を投げ入れ、財運の向上を祈願する風習がある。


この建物の正確な建築年代は不明ですが、その凝ったデザインから見て、古代の建築様式を感じ取ることができる。そのような古代の建築設計に心惹かれる。





壊れかけている旧式の木窓(正搭正交卍字窓)



サボテンを干している理由がわからない




剥がれかけている大雄寶殿の外壁


大雄寶殿には立派な三尊の仏像が安置されていた。その大きなボリュームからは、圧倒的なパワーを感じ取ることができる。 立って仏像を観賞すると、その強力な存在感が一層感じられるようだ。
横から撮影した南海観音様の姿。この観音様は、先ほどの三尊の仏様とは背中合わせの位置に置かれている。


千人の僧侶が食べられる量のご飯を一度に炊ける大鍋も見られる。この大鍋は約700年の歴史を持つ元代の鋳造品だそうだ。人々が中に小銭を投げ入れ、幸運を祈願する姿も見られる。


資格を持つ者しか立ち入ることのできない蔵経閣。デジタル化が進む現代では、スマートフォンを操る僧侶の姿も多く見られる。果たして、3年もの間ひたすら閲蔵に没頭する者が今でも存在しているのだろうか。


大雄宝殿の屋根に仙人らしき像が置かれている。防火の目的で?


霊照塔


この塔を3周回ると、功徳が得られるという信仰がある。


この土地を寄進された檀那さんのお墓が寺院の境内に大切に保存されていることも、南華寺の素晴らしい点だと言える。


この篆書体の碑文は少し読みづらい感じがあるが、南社の鄧爾雅氏による作品であることがわかる。意外にも新しい。


六祖の真身が祭られている祖殿(大師殿)。ここには六祖の他にも、憨山、丹田大師の真身も一堂に祭られている。霊感あらたと言われているパワースポット。


「仏を敬え!」


お寺の裏にはあずまやがある。何か伝説があるのではないかと思わせる雰囲気がある。その近くに、九龍の泉が湧き出ている。昔は水源の豊かな土地だったことは間違いない。


天下宝林。宝林寺は元の寺名だった。インド人高僧・智藥三蔵が広州から北への船旅の際に曹渓の下流に立ち寄った。三蔵は、ここの水が美味しいと賞嘆し、170年後に無上の偉人が仏法を広めるようになることを予言したのをきっかけに、この地に宝林寺が建立されたそうだ。
新調ものだが、壊れかけている石獅子


九龍の泉側から見た牌坊。「曹渓聖地」と刻まれており、「曹渓水」は禅の代名詞にもなっているほど、この場所が禅宗にとって深い意味を持っていることが分かる。


人の視線をまったく気にせず、ぐっすりと寝ているネコ


横から見た入り口の建物


大広場


曹渓(ここの水は少量ながら、最終的には湞江に流れ込んでいく)


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