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良すぎると悪くなる

※366日間チャレンジ、96日目。

西洋占星術のホロスコープに出てくる『ドラゴンヘッド』と『ドラゴンテイル』というものがある。

これは、実際の天体が存在するわけではなく、月の軌道と太陽の軌道が交わる場所のことで、月が太陽を追い越す点が『ドラゴンヘッド』、太陽が月を追い越す点が『ドラゴンテイル』と名付けられている。

この2つはホロスコープ上で常に対角線、向かい合った場所にある。
いわゆる『オポジション』と呼ばれる180°の角度を常に保ったまま、つまりお互いに緊張を保ったままという状態なのだ。

ホロスコープを読み解く際は、ドラゴンヘッドの方が『身近で有益な人間関係』や『これから向かう方向性』などを表すのに対し、ドラゴンテイルの方が『身近で有害な人間関係』や『これまで経験してきたこと』を表すとされる。

これが、実に味わい深いなあ、と感じるのだ。

身近で有益な人間関係は、常に有害に転じる危険性を孕む。

自分をいつも助けてくれる優しい人は、その人のそばにいるとつい甘えを産んでしまい、自分でやるとか努力するとかの成長を妨げることがある。
自分に対していつも害をなす人は、その人に鍛えられて自分が成長するきっかけになったりする。

物事には必ず両面があるのだ。

また、大変な幸運のアスペクトとして有名な『グランドトライン』というものがある。
『何をやってもうまくいく』という意味もあるが、同時に『うまくいきすぎて努力しなくなり、結果下降に転ずる可能性がある』という意味も持っている。

良すぎても、うまくいきすぎても、人間にとっては良くない結果となることがある。
大人になってみると、そんなことばかりだ。

いいと思っていたものが、えっと驚く形で良くないものに姿を変えていくことがある。

人生万事塞翁が馬、である。
ほんと、人生って、そんな簡単なもんじゃないのよね。

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