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名車セリカ リフトバックに乗ったこと②

セリカ リフトバックに乗っている時の一番の事件を恥ずかしながら・・・
ブティックで働く同年齢の知り合い(男)家に初めて遊びにいく途中、暗くて細い道で例のごとく迷ってさ迷っていると、ガタっと音がして、身体が一気に傾いた。脱輪だ!しかも溝ではなく、小川に向けて45度近く傾いて。やっとの思いで外に出てさらにビックリ。車は何かに引っかかって見事に宙ぶらりんで、50㎝ほど浮いた状態。当時はシートベルトなんかしていないし、下まで転落していたら、ケガしたし、一回転して廃車だったかも。九死に一生というところだ。
※↓これよりずっと危険な状態だった。

がしかし、解決策が無い。財布には6千円だけでレッカー車を呼べないし。呆然としている中、夕方だったのでサラリーマンが通っていくが、皆足早に通り過ぎる。面倒なことに関わりたくない感じ(笑)。

と、そこへ怖そうな白い車セドリックが止まった。当時の大人の怖い人の定番。中から怖いおじさん達が4人降りてきた。とび職の人達だ。会話は覚えていないが多分こんなこと言われた。「こりゃまた派手に脱輪したな。上げるには人手がいるからちょっと待っとけ」

15分待ったころ、車が数台到着して、15,6人降りてきた。若い兄ちゃん、高校生、中学生ほぼ全員ヤンキー。囲まれて異様に怖い。がしかし、助けてくれると言っているから善意にすがろう。最初の4人のおじさんと私含めて20人程度で、道路に押し上げることになった。しかし1トン以上の車の車体の大半が落ちているから中々上がらない。でも皆あきらめずに全力で取り組んでくれて15分か20分ぐらいかかって上がった!

ガラの悪い人達の声や野次馬で一帯は騒然。まるでケンカ神輿の祭りでも
やっているような・・・・。私は有り金といっても6千円だけど全額を代表の人に渡して御礼を言った。みずしらずの若者の窮地を自分達の子供や親戚を集めて全力で助けてくれた人達には、今でも感謝している。やはり見かけガラが悪い人は、いい人が多い。何か無茶な見返りを要求されるのでは?と冷や冷やしていたことが恥ずかしい。

その20名の人達は終わると颯爽と返っていった。セリカは無事普通に動いたし、なんというラッキー。

生きた心地がしなかった約1時間のことを久しぶりに思い出して懐かしかった。noteのおかげかな(笑)?当時のセリカには、私が最後のオーナーになって申し訳なかった。しかしあんな乗っていることが楽しい車にはもう二度と乗る機会は無いだろうなと思える、名車だったな。

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