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日本の職場を支配する恐怖のネガティブゲーム
働きたくないと思う理由は人それぞれだ。
給与が低い、職場の人間関係が悪い、勤務先が遠い…数え出したらキリが無い。
この数年、自分は短期離職を繰り返しつつ「自分はなぜ雇用労働が嫌なのか」について考えてみた結果、1つの結論に至った。
それは、日本の職場が基本的に減点方式(ネガティブゲーム)だからだ。
「ミスをしないのが当たり前」という非情な基準と、終わりなき「修正」を求められる事が、この日本社会の生きづらさを加速させている。
組織で勤めている人は本日の職場の出来事を思い返してみて欲しい。その中で自身の仕事ぶりを褒めてくれたりしたポジティブな経験と、自身へのダメ出し等の注意をされたネガティブな経験、どちらが多かっただろうか?
筆者の場合は圧倒的に後者だった。特に上の人が自分に口を開く時は大抵注意(自身への減点)だった。減点の理由は正当性があるものなので、それ自体に特別反論は無いが、人生のほとんどの時間を費やす会社生活が「ダメ出し」に溢れたものだとしたらあまりにもつまらないだろう。さらにタチが悪いのが、そのダメ出しを全て受け入れ、修正出来たとしても、対してメリットが無い事だ。給与が上がる訳でも、特別褒められる訳でも無い。
下記の記事を見れば分かるが、日本の職場の「働きがい」は最低クラスだ。
日本の会社内でポジティブな気持ちで働く事が如何に難しいかが良く分かる。
筆者の主観だが、無職や引きこもりの人が言う「働くのが怖い」「社会が怖い」は、この減点方式の事ではないかと考えている。閉鎖的な空間の中「正論」で殴られ続けるのは人によってはかなり堪える。何かをやろうとする度に、誰かから「ダメ出し」を喰らう(かもしれない)環境は心理的に悪影響を及ぼす。次第にミスを言い出す事が怖くなり、萎縮して何もしなくなる人が出てもおかしい話ではない。2023年に起きたダイハツの不正事件はまさにそのネガティブゲームの末路と言わんばかりの結果となった。上からの「ダメ出し」を恐れ、下の人達は適切な対処が出来ず、結果としてとても残念なことになってしまった。
このようなネガティブゲームから受ける悪影響に対して、我々はどうすれば良いのか?
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