見出し画像

新入社員が入社直後に感じる「ヤバい」の正体とは

※記事自体は全て無料で読めます。

新年度に入り、進学、就職等、新たな人生を歩み始める人たちが多くいる。
中でも一番変化が強く起こるのがこの"学生"から"社会人"として変わるこの時期だ。

勤務地、人間関係、活動内容…ありとあらゆる環境が大きく変化し、そのギャップに耐えられず入社初日で退職代行を使いドロップアウトしてしまう人たちがいる。面倒な就活を終えてやっと手にした内定をドブに捨ててしまうほど、学生をどん底に突き落とすような絶望とは何なのかを、常日頃から「働きたくない」と思っている筆者が社会不適合者目線で解説していく。

入社して真っ先に感じる「ヤバい」の正体、それは人生の主導権が自分から会社に移ることだ。経済的な安定と引き換えに、会社を中心とした生活に自分自身の人生が支配されてしまう、この想像以上の“代償”の大きさに「ヤバい」という警報が脳内に響き渡る事になるのだ。

一般的に我々雇用労働者は時間的、空間的、人間関係的な「大きい縛り」を3つもかけられる事になる。一般的にフルタイムで正社員として働くとなると、1日8時間(休憩込みの9時間)拘束、週5日、(基本的には)同じ場所、同じ上司や同僚と過ごす事が確定する。この「縛り」が学生とは大きく異なる点であり、なぜ「社会は厳しい」と言われるのかを強制的に理解させられる事になる。

社会に出て一番「厳しい」と感じる部分はプライベートの時間が大幅に制限される事だろう。基本的に休みはたったの週2日。なんやかんや1か月以上の休暇があった学生時代とは異なり、趣味や友人とも会える時間も少なくなり、徐々に我々労働者の心は疲弊していく。この労働者に憩いの時間を与えないのが新しく社会人となった人への大きな壁となり、精神を病む原因となるのだ。SNS等でメンタルを安定させるノウハウはあふれているが、それを実践する猶予を会社はあまり与えてくれないのが現実だ。メンタルを回復させるには結局長い安静期間とお金を要するので、自由時間の少ないフルタイムで働く労働者とは非常に相性が悪い。勿論そういったメンタルヘルスケアの本が役に立たないわけではないが、根本的に労働による拘束時間を減らさない限り、その手に入れたノウハウを実践するのは難しいだろう。

次にキツイと感じるのはやはり人間関係だろう。学生時代は気の合う同年代とのコミュニケーションだけで楽しく過ごせたが、社会人はそうはいかない。世代が大きく離れた20、30歳上の人間とも報告連絡相談といったコミュニケーションをしていかなければならない。当たり前だが、世代の違う人間との会話はしんどい。趣味も物事に対する価値観も全然違う事がほとんどだからだ。話の取っ掛かりは見えないし、何より、その人たちと数年は付き合っていかなければならない。閉鎖的でかつ逃げ場のないそのオフィススペースは地獄になりやすく、頼りになるのは今まで培ってきた自分自身のコミュ力のみとなる。

以上が社会人となった時に現れる「ヤバい」の正体だ。これらのヤバい壁は時間が経つにつれ適応できる人間もいるとは思う。だが、実際100%完全に問題が解決することは無いと思うし、特に人間関係に関しては運の要素も絡むので、どうしても適合できない人もいるだろう。勿論すぐに辞めたほうが良いとは言い切れないが、困ったときは第三でも誰でも良いのでとにかく相談する事を強くお勧めする。社会でうまくやっていけない人たちは意外と多いので、あまり気に病む必要は無いと自分は思っている。

ここから先は

0字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?