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パワハラで体に不調をきたしたら、心療内科に行くべき理由【その2】

医師の診断書や細かい発病の経緯、パワハラ上司に対する周囲の証言や、起きたことの記録を揃え、労災の申請をしてから数ヶ月。

労働基準監督署からペラペラの通知が届きました。
「業務との因果関係が認められなかったので、療養補償給付を支給しない」というまともな説明は一切無しのお知らせです。

労災申請するまでの前回のおはなしはこちら

不服がある場合の再審査請求は「東京労働局」にするようにと書かれていました。当然請求します。他に説明が一切なかったので、電話で「東京労働局」に申請方法を確認をしました。穏やかなご年配の男性が出てくれ、今度はまともに調査してくれそう、と少し期待しました。

会社側の言い分だけを鵜呑みにした判定は不公平


作成するのは、労働基準監督署の判断が間違っているという趣旨の書類。
精神科医ではない医師が、数回の診療でパワハラと発病の関係を断言できないのは当然だし、会社側がパワハラの事実を認める訳がないので、この2点のみで「因果関係がない」と判断するのは間違っている、と書きました。その1で書きましたが、医師は「因果関係がないとは言い切れない」という表現をしています。

「ある」といっていないから「ない」という判断は公平性に欠けています。医師の断言を得るには、長期で病院に通う必要があると思いますが、時間とお金がかかります。

外にいる時、物が飲み込めなくなる障害は1年以上続きましたが、私はまともに動けるようになったら、とっとと就活をはじめました。時間もお金も無駄にしたくなかったからです。早く就職して税金を納めてもらったほうが国としても嬉しいはず。そもそもこのパワハラ上司が世の中に存在しなかったら、私は雇用保険を給付される側にもならなかった。

真面目に立ち直ろうとしている人間の主張を無かったことにして、部下を何人も退職させている人間の主張を鵜呑みにするお役所。
パワハラを認めず、そいつのせいで失職する人を増やし続け、雇用保険を払いまくりたいのでしょうか。

再審査の結果通知

春頃、電話に出てくれた優しそうな担当者が異動になったとの通知が届きました。それから8ヶ月ほど経って、流石にどうなっているのか確認しようかと思っていた折、分厚い封筒が届きました。

これまでにこちらから送った書類の文章と、上司の証言、なぜか別のフロアにいる総務の証言などがまとめられていました。結論は「業務との因果関係が認められなかったので、療養補償給付を支給しない」ということでした。

上司の証言は笑ってしまうくらい事実と異なることが書かれていました。思いつきであいつが言いそうだなと言う感じです。本人が「そんなつもりで言ったのでは無かった」と言うのはまだしも、押し付けられた業務に関しては虚偽がありました。
また、私と上司の間にトラブルがあったかどうかを別のフロアにいる総務に聞き取り、見たことがないとの証言も根拠として提示されていました。ほとんど接点もないこの人に確認した理由は、私が働いていたのと同じ時期にいた他の社員が、既に全員退職しているから、ということでした。退社から2年も経ってないんですけど、残っているのがこのパワハラ上司と総務だけなのだそうです。

やばい職場ですよね。

この証言を採用している時点で、調査員に対してがっかりというか、一般企業だったらありえないレベルの書類だなと感じました。

例によって不服がある場合は2ヶ月以内に「東京労働保険審査会」に再審査請求をするようにと記載がありました。調査機関って何個あるんでしょう。「東京労働局」に問い合わせると、「こちらではやり方はわからないので、審査会の方に問い合わせてくれ」と。自分たちの仕事が終わったらあとはどうでもいいらしいです。

2度目の再審査請求

「東京労働保険審査会」に電話をすると、女性が丁寧に申請方法を教えてくれました。上流に行くに従って対応がまともになっています。HPからダウンロードした「労働保険再審査請求(様式第3号)」の書類はその日のうちに書いて、翌日に投函しました。

これには上司の証言に虚偽があることなど明記しました。ほとんど業務上の接点のない総務の証言を採用しているのもおかしいと。

結果がわかるまで、また半年くらいはかかりそうです。

続く


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