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境界

真っ暗な夜の海の砂浜に打ち上がった魚

それを食べる鳥の姿を街灯が見せつけて

月の灯がきらきらと美しさを添える

削られた山は土となり畑として耕され 道ができ

朽ちた木がそこに横たわるように寝そべって

行手を阻むその先に 伸びきった草が視界を遮る

その奥のひんやりとした空気と静寂が

巨大な自然の疲れを伝えている

どうしようもない運命をそのままに受ける

自然のもの達を前に

人は大切なものを見逃して美しき自然を語り出す

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