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未来のコミュニケーション

本音で言うと、有識者、著名人・・・という人の一方的な話を聴かされて、ためになることあったかな?と思ったりしない?
あるのは権威だけで、中身は?とか・・・。

そもそも、スマホに単語を入れれば無限の情報にアクセスできる時代、レクチャーの意味ってあるんだろうか?とか
youtubeって回数稼ぐことだけが目的で、だからウケ狙いだったり、個人がダラダラ話してるだけで、ネタ尽きてて場がもってないよなとか・・・。

話が面白い人なんて滅多にいないし、普通の人の話なんてわざわざ聴く価値ないでしょ・・・特に日本人は表現するのが苦手だしね。
そして、討論するとすぐに党派根性出して対立、感情論、マウンティングやら、やがて人格攻撃シフト、不毛すぎる・・・

ダイレクトデモクラシーのディスカッションの場をつくりたいというのが、ここ何年かの私のテーマだ。

ベッペ・グリッロがブログで呼びかけたら、イタリア各地でファンたちが実際に集まって、地域の社会課題を話し合って、提案を行政や政治家にもっていくようになった(それで政治家がことごとく無視するからみんなで選挙出て政権取っちゃったわけだけど)。なんか、そんなのが日本でもできないものか・・・。

今、イタリアの官房長官やっているリカルド・フラカーロは、ミート・アップというアプリで地域のベッぺ・ファンに呼びかけて、まぁ、喫茶店で1人でお茶することになるだろうと思っていたら、当日は20人くらい人が集まって、ビックリしたそうだ。やがて生まれたディスカッションのルールは、先着順で10名が3分間、社会に対して提案する。それに対して1分ずつ2人が意見や質問をする。そして、提案をどうするか採決もありで皆んなで決めて、行動する。そういう感じだ。ベッペ・グリッロという求心力のお陰で、本当のダイレクトデモクラシーの草の根の運動がイタリア中に広がって行った。そう、「トップダウン型のレクチャーには何の価値もない」と言い切ってた。ヒエラルキーのない社会をつくろうとする彼らは、もちろんリーダーレスを原則としているが、「もし、リーダーがいるなら、それはいい提案をする人」とリカルドは言っていた。

日本でもそんな世界ができないものか・・・
そもそも政治を語ることがタブーという、昔の軍事独裁社会の検閲対策のなごりを今だに引きずるこの社会では、本当に簡単じゃない。ブレイクスルーは、誰か勇気と志のある有名人かな、そこを口説くしかないのかな?・・・と思いながらも、具体化しない・・・。

そんな中、コロナで社会が大きく変わる中で、とりあえず友人何名かでzoomで飲み会することになった。インターネット介して飲み会なんて、何じゃそりゃ?って思ってたけど、それが予想外に面白くて、そのままyoutubeで配信したら結構面白いかもと言うことになった。あれこれ話す中で企画は「夜な夜なzoomバル!」ということになった。テレビのゴールデンタイムが「月9」って、要はそこは一番家でテレビをみやすい時間だ。とりあえず、毎週そこでやってみよう・・・。

今のところ、誰でも参加して、言いたい事が言える。

手伝ってくれる友人が現れ、毎回15分にまとめたダイジェスト版をつくっているが、その中身が濃いことには本当に驚く。シナリオはほとんどないし、参加者も事前に分からないから、ほぼ全部即興だけど、話の内容にただただ感心するしかない。私はほとんど聴き役だ。

今回は久しぶりに私がダイジェスト担当やることになり、まず通しで見たら、あまり内容が濃くて素晴らしくて、とても15分じゃ無理だと思った。作業は結構骨が折れるし時間かかるんだけど、言い訳してサボっちゃいけないと思って、編集作業を始めたけど、途中で、やっぱり無理、個人の貴重な体験がたくさんあって、決して省けない。
広島の平和教育の話から、教育の本質とは?未来の教育はどうなる?人生を変えた先生の話し、子ども食堂の現場、子どもの貧困の実態、一人親の抱える課題、解決策のやりとり、笑いがあったり、ビックリしたり、神妙になったり、聴き入ったり・・・。まったく普通の人たちがアドリブでディスカッションして、ここまで中身の濃いものになるということに、改めて、人間って素晴らしいと思う。

実は、デモクラシー、民主主義の対義語が権威主義だ。特に日本人が顕著だと思うけど、私たちの意識は、本当に権威主義にどっぷりと浸かったまま、思考停止してしまっている。偉い誰かや大きな企業やピラミッド組織の上にいる人の意向に従順である事、それを利用して生きる事が幸せに生きる方法だと思い込んで、そういう気質が染み付いてしまっている。気づかずに権威の言動の受け売りをしていること本当に多い。そして、実は、それこそが社会の進化を阻み、硬直化、劣化させる一番の原因だ。

多くの人は自分は社会の小さな歯車の一つに過ぎないと思っている。実際は1人の中にあらゆる事が凝縮されている。自分はすべてってのが真実じゃないかな。そして、話にちゃんと耳が傾けられる場があれば、それが見事に表現されていく。それを共有していけば、社会に新しい地平が拓けてくるんじゃないかと、今、とっても感じている。

ぜひ、じっくりと耳を傾けてみてください。

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そして五つ星運動の全貌もリリースしました。じっくりと読んでデジタルデモクラシーの最先端、知ってください。


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