街の上で
あらすじ
古着屋で働く荒川青は、彼女の浮気により破局。未練が断ち切れないまま、自主制作映画の出演依頼を受ける。そこで出会う女性たちや、顔馴染みの古本屋店員と何気ない日常を送る。
感想とオチ
オチというオチはない。サブスクで見たが何度か見てられなくて席を立ってしまった。つまらないとかじゃなく、その場に流れる気まずさや照れ臭さに当てられて、だ。
劇的でも悲劇的でもない誰にでも起こりうる日常。また女性陣の描き方と演技が上手い。
主に4人の女性がでてくるのだが、真のヒロインがだれなのか途中までわからない。見終わった今も違う見方ができそうだとも思う。
「恋愛映画」というのはわかって見ているので、この子がヒロインかな?この子かな?と見ているのだが
「この子もしかして自分もこと好きなのでは?」っていう感覚に似ていた。すぐ勘違いするバカな男の気分である。
そしてその勘違いが勘違いじゃないのでは?という気が今でもしている。
ドキドキする映画というより、どぎまぎする映画という表現が当てはまるだろうか。
ゆるい生活描写の中にたまにちょっとした緊張が走る。
荒川が自主制作映画に出演した日の描写は一日見てられなかった。
荒川なりに真面目に挑んだ映画撮影だが、当然どこかぎこちなく…場にも馴染めずなにもできず厄介者扱い。
なのに打ち上げには何故か参加してしまう。場違いかもとわかっているけど変な勇気振り絞ってしまうところとか既視感がありすぎた。
そしてその夜、違う意味でもどぎまぎさせられる。
その日であった女性の家に招かれ、何事もなく朝を迎えるのだがそこで繰り広げられる会話劇。
お互いの恋愛について話しつつ、この二人が付き合うのはありえるかという話をしてみたり。
この日の描写だけで3、4回は映画を止めて席を立った。
あー既視感ある。。
この子についての掘り下げや、他の魅力的な女性陣、映画を支える他のキャストについても触れたいが今日はこのくらいに。
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