#11 やっぱり卒論は履修したほうがいい.だけど...
単位数が少ないからとか,就職に有利になるかもしれないからという理由で履修すると確実に痛い目にあいます
昨日(金曜),卒論発表会が終わりました
所属大学の卒論は,3年後期と4年前期に実施します
ちょっと変則的です
私の指導分は,3演題でした
・脱水後の水ゼリー摂取は体水分回復に有効なのか?
・女子高校陸上競技選手に対する体重管理前の基礎知識取得を目的とした栄養サポート
・女子アイスホッケー選手に対する栄養摂取状況の把握と栄養サポート
です
なんかタイトルがおかしいので,卒業論文にするときに精査します
この3演題を聞きながら思ったことは,「卒論を取ってくれて嬉しかった」ということと「卒論を取って大変な思いをしているが,目の前の課題にしっかり取り組んでいたなぁ」ということです
卒論を進めていく大変さは,当たり前ですが取った本人しかわかりません
周りの学生に,「大変そうだね」と言われることもあります
ですが,周りが思っている「大変」と本人が思っている「大変」は全く重さが違います
それだけ卒論を進めていくのは困難なことです
ましてや,学術の「が」の字も全くわからないまま履修し,教員にはこうやれ,ああやれと言われ,勉強もなかなかできずに進んでいくのが卒論です
本当は自主的に本や論文を読んでほしいけれど,そうも行かない
(東大とか京大とかそういう大学では大丈夫なのだろうけど)
そのような状況から,発表するところまで行けるのだから,学生の成長力というのはすごいなぁと思うわけです
まぁ,中身は別としてね
大事なのでもう一回,中身は別としてね...
で,卒論は確かに単位が出るのですが,それ以上に得られるものも大きいと思います
教員と学術的な話を日常的にすることができますし,自分が興味を持ったことを深く掘り下げることもできる
そして何より,さまざまな理不尽に立ち向かうことができるのが大きいように思います
(ここは論理的思考を学ぶとか書くんだろうけど,そうじゃない)
あくまでも私の主観として,これからの管理栄養士は,
データを適切に収集し
得られたデータを客観的に評価 (統計) でき
評価したデータを適切に文章またはスライドにまとめ
発表 (論文または学会発表) する
という一連の流れをそつなくこなすことができなければ,淘汰されていくと思っています
まぁ,ずーっと昔から当たり前のことなんですけどね
現場にいない管理栄養士が言うと批判されるのかもしれませんが,圧倒的に現場のデータが少ないと思うんです
もっと症例報告的な内容の研究発表を目にしたい
私は,今若い世代の管理栄養士さん達に期待したいなと思っています
確かに現場にいると激務なので,学会発表したり,論文書いたりなど難しいのは理解しているのですけどね...
そういうところなんだよな
改革が必要なところは...
卒論発表会が終わったので,ざらっと思ったことを書きました
ほっとはしてられず,これから文章書きの指導です...
どうなることやら....
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