感染リスクを簡単に理解しよう(仙台)

私のすむ宮城県は現在、日本の中でもっとも深刻な状況にあると言っていいでしょう。何が深刻なのかタイトルを見たらすぐわかると思います。

以下のグラフは2/24から3/24までの宮城県の感染者の推移です。3/24時点で100人程度、現在3/31で200人になっています。下図は片対数グラフですのでそれが直線的に見えるということは、この一ヶ月で新規感染者がいわゆる指数関数的に増加しているということになります。一ヶ月で10灰になったのなら次の1ヶ月は100倍に増えることでしょう。(NHK サイトのデータを利用 https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/pref/miyagi.html)

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上図は新規感染者(つまり陽性と診断された方)を示していますが、では仙台の街中ではどのくらいの潜在てな感染者がいるのでしょうか。

今日の時点で仙台の感染者は123人、ざっくり100人とします。一方,厚労省が昨年 12 月に行った抗体保有検査結果から、PCR 検査陽性を経て感染が確認された人数の約 2 倍程度の無症状感染者が併せて存在すると推定されています(合わせると 300 名程度)。https://www.mhlw.go.jp/content/000734482.pdf
https://mainichi.jp/articles/20210205/k00/00m/040/054000c

一応のために、これらの数字より確実に多い感染者がいることは確かであると思われます。PCR検査を受けない人もいるでしょうし、PCRの検査待ちの方もいるからです。PCR 検査で感染が確認された時点までに他人に感染を引き起こしうる主要日数(発症 2〜3 日前から発症後 1 週間程度すなわち 10 日程度)を経過している患者も少なくないと考えられます。したがって桁は変わらないとしても300人以上の感染者がいると考えて良いと思います。

感染者が他人に感染させられる日数は 10 日程度 で、上記の理由から他人を感染させることができる期間に隔離されていない者が多数と考えられるため街中には、数百名×10日分=数千名オーダーの感染者が存在すると推定できます。仙台市の人口はおよそ 100 万人ですから、数千人/100万人=数百人に 1 人程度の感染者が存在すると推定されます。

感染者は一日あたりで100人程度と聞くと少なめに聞こえます。私は100万人おるのに罹患するのは100人程度か、と感じました。一方で簡単な計算をすると、すでに数百人の中に一人は感染者がいると考えて良いのです。

そして新規感染者は実際に指数関数的に増えています。1ヶ月で10倍に増えているのだから10人から100人になりましたが次の月は200人ではなく1000人に増えます。1/数百の確率が1/百くらいの確率に変わります。一つの会社に一人でてもおかしくない数になるわけです。

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国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長・西村秀 一医師(https://toyokeizai.net/articles/-/409607

現在一部の方が着用しているウレタンマスクはウイルス防護能力が殆どないことが科学的に実証されています。マスクを着けていない状態と殆ど変わらないので、感染を十分に防げません。(花粉は30µmくらいなのですが、ウレタンマスクのグラフを見ると花粉すら防げないかもしれませんね。)

不織布マスクで人混みを避けてガンバりましょう。

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