デザイナーにとっての「ブラック企業」とは?(現場アンケート#2)
Twitterのアンケート機能を使った、デザイナー向けの調査発表です。
以下の2つで、デザイナーにとってどちらが「ブラック企業」かを聞いてみました。
・定時退社、給料よし、単純作業の会社
・終電退社、超能力給、企画からデザインまで一貫の会社
アンケートの設問はある意味、究極の選択です。普通の職業だと圧倒的に前者がホワイト企業だと思います。
しかし、デザイナーは修練が必要な技術職です。
なので、比率は半々ぐらいかと思っていましたが、「定時退社27%・終電退社73%」という結果になりました。
終電退社&能力主義が圧倒的にブラック判定ですね。
デザイナーも普通の仕事になったのか?とも思える結果です。
そこで、頂いたコメントをいろいろ見て分類してみました。
はたして、実体はどんな感じなのでしょうか?
仕事は修行派
自分が若手の頃(20年以上前)は、家に帰れれば良い方でした。
仕事はいくらでもあり、だんだん上手くなっていくのが楽しかった記憶があります。
しかし、こういう仕事は修業派は、もはや絶滅危惧種かもしれません。
能力主義懐疑派
もうそんな時代じゃない!と能力主義に懐疑的な目を向ける人も多いですね。
特に、今の若手と自分たちのような古代デザイナーとは価値観に差が出てきているような気もします。
厳しさを渋々容認派
厳しい会社を賛成はしないけど、渋々容認という人もいます。
できればバランスを取りたいと思いますが、何故か究極の選択になりがちなのがデザイナーですね。。
最後に:実体はどうなのか?
アンケートでは、思ったよりも定時退社で単純作業に人気が集まりました。
デザイナーも普通の仕事になったのかと思いましたが、コメントを読むとどうも違うようですね。
アンケートが予測と違ったのは、「こうなって欲しい」という願望も多く含まれてそうですね。
ちなみに、若手デザイナーが長時間労働になりやすいのは、圧倒的にスキル不足だと思います。そして、スキルを身につけるには、OJTで長く時間をかけるしかない教育システムの問題が大きいと思います。
デザイン業界の悪しき伝統を打ち破るための、新しい教育の仕組みを作らないといけないですね。
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