楽しみじゃんねえトーキョー

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半年後(なにげなくもう半年しかないんだな、と書いて驚く)に迫った東京五輪の、札幌市シティキャストの研修に先日行ってまいりました。

大会のボランティアには2種類あって、おもに会場などで試合にまつわるお手伝いをする大会ボランティア(フィールドキャスト)と、会場までの案内・観光案内などをお手伝いする都市ボランティア(シティキャスト)、私はその後者にあたる方で参加することになっています。

研修会場で流れていたプロモーションアニメがとてもよく出来ているなあと思ったのでここにも貼っておきます。
マスコット、正直なところ初見で子供向けのイメージが強くてそんなに可愛いと思っていなかったんですが、動くとすばらしくかわいい。競技もそれぞれにとてもわかりやすく、また町の風景の中には様々な人々が描かれています。そしてこの子達は「性別がない」そうです。オフィシャルサイトにも性別の記載はありません。

研修の内容は守秘義務的に割愛しますが、渡されたマニュアルは180P超えの厚さに加え、視覚障害にも対応した切り込みや読み上げコードが全ページに記載されていました。大会や競技の案内といった基本的なものに加え、様々な条件の人達の参加を想定し「違いを認知し理解して多様性社会の実現を」という内容に、五輪開催という機会を通して、ひとつの財産をここに築こうという意欲が汲み取れる気がしました。大会ボランティアの方で先に研修に出ていたボランティア仲間が、内容がすごいと唸っていた意味を理解しました。

大会のHPにもざっくりとした趣旨は掲載されていますが、それだけ見ると「キレイっぽいお題目を並べている」ように見えるのですが、表現も丁寧で地に足のついた、とても読みやすい(フォントも気遣いがある)マニュアルを見ると、「いだてん」に通じるものがあるなと感じました。あのドラマが決して五輪前年よろしくのプロパガンダ作品ではなかったように、五輪の運営もまた「美しいっぽいお題目」を並べているだけではないんだなと、色々言われているし不備も確かにあるけれど、やる人達はものすごくやっている、1964東京のまあちゃんや岩ちんのような人達が、2020TOKYOの裏側にも大勢いるんだなと推察するのは決して難しいことではなかったです。

大会のピクトグラムがすごく好きなんですよね。1964に作られたピクトグラム、あれ国体なんかでもずっと使われていて、自分も仕事で長いこと使っていて馴染みのあるものなんですが、昔のピクトグラムを大幅に改変することなく、もともとの良さをリスペクトしつつ現代に合わせて調整している。

マニュアルもピクトグラムもそうだけど、なんというか取り組む姿勢に共感できる部分が増えてきて楽しみ倍増。現場はいろいろ言われると思うけど信じることを黙々と猛烈にやろう。楽しみじゃんねえトーキョー。

【追記】大会のHPをさぐるとマニュアルの内容に近いものが掲載されているPDFが出てきました。ボランティアをやる人達はこれら資料に目を通すことになります。


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