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フェリーの旅2022 feat.いろいろな嵐

コロナですっかり二の足を踏んでいたフェリーの旅、今年こそは絶対行く、いつ行くかだ…と時を睨んでいたら、羽生結弦展が仙台開催というじゃあないですか。ホームと被ってるか?被ってない!しかも連休。ここだ!ということで着々と諸々手配し、3年ぶりの船旅を果たしてきました。ちなみに3年前は写真だけUPしていたよ。

しかし過去の船旅は全部初夏で、秋にフェリーを使うのははじめて。秋=台風。来ないでねと願っていたのにちゃんとやってきた。自分の乗る予定の翌日の便から欠航が出て肝を冷やす。出港は出来るけど揺れそうだなあ、どのくらい揺れるもんかなあ。

今回は行きはきそ、帰りはいしかりでした。
きそのS寝台は早割で6,500円+いしかり1等客室はWeb割で13,600円、合計20,100円。今回は初めて個室を取ってみました。太平洋フェリーは期間によって個室を貸切料金無しで使えるのだよ。この個室の楽しみがあったので、特に、何が何でも帰りの便が欠航になってもらっては困るのだった。

乗船手続きの時に「揺れるのを承知の上で乗ります」的なことを書かれた覚書に「同意します」にサイン。同意しないと乗れない。いい感じに緊張感が走る。

とまチョップが送り出して(またはお迎え)くださいます
3年ぶりのこの雰囲気!でしたがそれまで楽しんできていたピアノのショーなどはなし。
人が集まるからなんだろうけども。さみしい。
きそのS寝台は古の夜行列車を思い出す雰囲気。好き
御朱印ならぬ御船印というものを見つけて、買う(帰りのいしかりのも買った)
揺れたといえば揺れたかな、という程度で朝。
金華山沖くらい。曇りの予報だったのに爽快に晴れてとてもうれしい
無事到着
来るたびに見上げてしまう津波の到達地点。自販機の更にそのはるか上。
市内突入。なるほどタイムリーな感じ
目的地到着
仕立てがとても美しく

と、この段階までは「ゆづるワーイ」って気分が高揚していました。
展示会は予約した時間区切りの入場なので、待機列に並んだわけですよ。12時少々過ぎくらいに。そして並んでいる間の暇つぶしにツイッター覗くじゃないですか。友らが悲嘆に暮れている、なんで?その理由を把握したときは膝から勢いよく力が抜ける感じがしました。

ニュースリリース

埋め込むのはつらいのでリンク貼るに止める。
何が楽しくて、好きな選手の展示会に参加するその直前に、別の好きな選手の大怪我のニュースを知ることになってしまうのか。全国を回った羽生展で入場直前でこんな無表情になってるの私以外過去に誰かいただろうか。いたとしたら友達になりたい。

そのような「無」の心境で展示会を見たので正直なところあまり楽しく語ることができない。というか頭の中にあまりよく入っていない。来場者は結構老若男女混合でさすが地元だなあとか、写真は大きいサイズで見るとやはりいいなあとか、本当だったら細々と色々語れたんだろうけど。

ただそんな中でも、「天と地と」のお衣装が「戦国武将の時代、戦火を逃れて奇跡的に残された装束」くらいに見えてきて無性に拝みたくなったけどここで衣装拝んだらいくらなんでもやばい人すぎるので心の中で拝むに留めた。伊藤さん本当すごい仕事をされてるなあ。見てるだけで御利益あるような気がしたもの。

そうして会場を文字通り彷徨いグッズ買ったりなんやりで小一時間、目的は果たしたもう帰る…フェリーターミナルで寝込みたい…と思っても港まで行くバスって出港時間に合わせてしか存在しないんですよね!楽しかったんだか悲しかったんだかわからない感情のまま当初の予定通り瑞鳳殿へ向かう。

竹林だ!
日光東照宮を思い出しました瑞鳳殿
衣装の吹き流しがきれいでねえ
本当によく出来ていました
この緑の濃さが北海道と違うなあって

駅から瑞鳳殿までは仙台市内の観光循環バスを利用しました。これ便利でしたわ。心が折れていたのと雨も降ってきたので、瑞鳳殿から仙台駅まで降車せず車窓を楽しむ用のバスになっちゃったけど。何かの機会にまた使ってみたいです。

瑞鳳殿を訪れていた時間帯は試合中。深井のために勝ってほしいと思ったけど簡単なことでもないだろうと知っている。それでも勝ってほしかった。それでも勝ち点1は決して全然軽くない。観光ルートを一周して仙台駅に戻ってきたときに試合は終わった。負けないでいてくれてありがとう。あと、声を出せる試合の日でよかった。名前を呼ばないではいられなかったよね。

歩いてお腹が空いている割にお店で食べたい気力が湧かず(今にして思うと本当にメンタルやられてたな私)、フェリーに乗り込んでから食べる用の諸々を買い込んで時間を潰す。

無事いしかり乗船!!動いてくれてありがとう!!
1等客室は普通にホテルと変わらない
テレビも冷蔵庫もお茶セットもあります もちろんトイレとシャワーも 最高ですよ
心と腹に沁みた牛タン弁当
バイキングの朝ごはん。太刀魚の焼き魚が美味しかった
レストランはこんな感じです
苫小牧へ戻ってきたぞ!
乗ってきた船 また次回。
心が折れている割には苫小牧から三越まで直行する元気はある

というわけで久々の往復30時間・現地8時間という弾丸feat.台風(心の嵐も含む)でしたが無事に催行できてよかったです。怪我のニュースがなかったら今回も最強に楽しい旅として記録されていただろうに、このほろ苦さよ。羽生さんを堪能したから今度は深井さんのために善行を積むんだ。5年前に参拝して以来大きな怪我がなかった、霊験あらたかな(と思っている)足腰の神社に行けないか割と真剣に考えはじめている秋。悲しくても旅はいいものだ。


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