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「週刊・月刊ザテレビジョン」年末年始特大号の表紙が、ひそかに変わってた話。

自分が28歳頃から約7年間、「月刊ザテレビジョン」「週刊ザテレビジョン」の中国・四国地方の現地編集記者の仕事をしていた。

当時雑誌の実売部数が日本一だったのが「月刊ザテレビジョン」、週刊誌の日本一だったのが「週刊ザテレビジョン」。ともに実売で120万部以上は売れてました。すごっ!

それにしても週刊誌の仕事は当初、地獄だった(笑)。自分の場合、当初は岡山・四国のテレビ局を担当し、その後は広島のテレビ局を担当。地方番組の紹介記事を書いていた。

小さい枠の場合、文字数はたったの21文字×5行程度。

「週刊ザテレビジョン」の場合、毎週火曜あたりに、次号でどの番組の記事が書けるかを編集部に連絡。木曜に1回目の入稿、間に合わなければ翌火曜・水曜に最終入稿。木曜に校了、翌水曜に発刊となる。

締め切り前に原稿を書くための情報が届かない場合、広報をすっ飛ばして、番組プロデューサーやディレクターの携帯電話に連絡して追っかけまくる。
ネタバレにならないよう、とは言っても抽象的ではなく、番組を観たくなるような尖ったおもしろい記事を書くための情報をとっていく。

たったこれだけの文字数の中に、さすがは日本一の雑誌編集部ならではの徹底したこだわりがある。毎週、東京の編集部の担当デスクより、細かいダメ出しのオンパレード。

せっかく原稿を書いて入稿しても、「もっとわかりやすくできますか?」「このことについて確認してもらえますか?」と電話が随時入ってくる。厳しい口調ではなく、みんな柔らい対応だった。

「いや、22時ですし、もうテレビ局の人には確認できないです」と言っても、「あー、そうなんですね。何とかしてもらえますか」って絶対に譲ってくれない。。。

あの人たち、15時頃に出社して早くて終電、締め切り前は翌朝に帰宅みたいな生活。そのペースに合わせるのがもう大変。慣れるのに半年かかった。。。

特に凄まじいのが、年末年始特大号。年に一度のお祭り騒ぎになる。めちゃめちゃ売れるし、広告もたぶん1億円以上入っていたと思う。

・・・と長くなりましたが、書店に並ぶテレビ誌の年末年始特大号を見て、懐かしく思った。そして、気になっていたことを思い出した。

ザテレビジョンの年末年始特大号、今年2022年の表紙は一体、誰になるのか!? 

僕がザテレビジョンの担当になった頃は、毎年ずっとSMAPだった。それから毎年、嵐となった。モーニング娘。が絶頂期のときでも年末年始号の表紙にはならなかった。年末年始号の前号だった。

そして今年。嵐が活動休止となり、その後継者は・・・。

週刊、月刊ともにザテレビジョンをはじめ、テレビガイドなど他のテレビ誌も・・・すべて関ジャニ∞となった。おめでとう。

ちなみに各テレビ誌の年末年始特大号の表紙が誰になるかは、大人の事情があるみたい(書けない!)。ザテレビジョンの仕事は楽しかったー。テレビも出させてもらえたし、いろんな人たちと出会えたし、エキサイティングな体験がいっぱいできたなあ。

それまで我流でやってた文章や編集について、全国レベルのスキルを仕事を通じて得られることができた。その後の自分の編集・ブランディングという仕事の原点はココにある。(※この文章は年始に書かれたものです)

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