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ピンクのお赤飯
わずかに残るお正月のおめでたいムードに乗っかって、お赤飯の話を。
タイトルのピンク、そりゃお赤飯はピンクだろうと思われるかと思いますが、通常、、、というか本州でよくあるタイプ?は、もち米を炊く際にささげ豆の煮汁をそのまま使うため、結果、シックなピンク色になるというものですが、私の故郷、北海道のお赤飯は違います。
ピンク=食紅の色
なのです。そのため、上品な桜色からショッキングピンクまで、そこはお母さんのまさに匙加減、どころか匙で入れたら大事故になりますので、お箸の先でちょこんと食紅を炊飯器にセットしたお水につけ、炊飯のタイミングで薄紅色の水でお米を炊き上げます。
お赤飯のお豆もささげ豆でないことが普通で、入れるのは甘納豆。これをごはんが炊けた後に投入、蓋を閉めて蒸らします。
食べる時にごま塩をかけるのは同じですね。東北のほうではお赤飯を炊く際のお水に砂糖を入れて甘く炊く地方もあるそうです。私はあまり甘くしたくないというのもあり、甘納豆を入れる際には表面のお砂糖を洗ってザルで切ったものを入れています。それでも、出来上がったお赤飯をしゃもじで混ぜるとところどころ柔らかく甘いお豆の味が移って美味しいのです。
ささげ豆のお赤飯しか食べたことのない方にはすでに別の食べ物に見えるかもしれませんね(笑)「えー?甘納豆??ごはんに甘い豆なんて気持ち悪い!」というストレートな批判もたまにありますが、おはぎよりずっと優しい甘さですし、いわゆる煮豆を載せている感覚です。おばあちゃんの家に遊びに行って帰る時に持たせてくれるアルミホイルで包まれたおにぎりを開けるとお赤飯だったりするととても嬉しかったものです。
先日、少人数で「家のごはん」について話す機会があり、その際に作ったのがこちらの俵型に握ったお赤飯です。自分で作る時に気を付けているのは、食紅はごくごく少量でうす~く上品なピンクにし、ファンキーさを求めないことです。
奥にあるのは友人(やはり故郷は北海道)の家の味、いももちです。こちらについてはまた今度・・・。
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