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米国はおカネを増やすのが上手い?いや、資産配分が違うだけかも

資産所得倍増に関する基礎資料集(令和4年10月 内閣官房 新しい資本主義実現本部事務局)によると、
「2000年から2021年末までを見ると、米国・英国ではそれぞれ家計金融資産(現金・預金、債券、 株式等)が3.4倍、2.3倍へと伸びているが、日本では1.4倍の増加にとどまっている。」
そして
「日本の家計金融資産は現預金が過半を占め、欧米と比較して有価証券の占める割合が低い。」
とあります。
「貯蓄から投資へ」と言われ始めたのは2001年とのこと。
20年前に比べ金融資産は1.4倍になっているのですが、どうやら現預金比率はさほど変化が無いようです。

金融教育が原因だとか、制度が不十分だとかいろいろな原因が言われてきましたが、終わってしまった過去のこと。
いろいろ不満もあるかもしれませんが、ここはひとつ未来に向かってどうしようかと考えてみてはいかがでしょうか?
「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる」

冒頭のデータから資産配分と資産の伸びは明らかに関連しているようです。
となればポートフォリオの前にアセットアロケーションです。
聞き慣れない言葉かもしれません。
言い換えると商品や銘柄の前にジャンルです。
「今日はTシャツを着よう(ジャンル)、じゃあどのTシャツにしようかな?(銘柄)」みたいな話です。

資産運用のあらゆる教科書には
「アセット・アロケーションは投資成果(リスクとリターン)の約90%を決定する極めて重要な運用プロセス」
というハナシが出て来ます。
日本人はもっと株式等に投資すれば金融資産が増えるはず。
なぜなら上手な人(米国)を分析したらそうなっていたから。

私の仕事は一言で言うと「金融資産を増やすこと」です。
お客様の金融資産が増えれば私の手数料も増え、金融資産が減れば私の手数料も減るとなれば、同じ方向を目指せます。

皆様は選手、私はコーチ。
最大のパフォーマンスを引き出すためには?
現状確認、目標設定、改善提案・・・

アドバイスの内容は千差万別で、同じ内容にはならないのですが、本件、「現金預金の割合が多い」ことに関しては多くの方が当てはまる印象です。
日本FP協会のホームページからダウンロードできる「家計のバランスシート」を活用してまずは現状確認をしてみてはいかがでしょうか?
まずは現預金割合だけでも。
埋蔵金が見つかるかもしれません。

ちなみに私は現預金の割合5.3%(日本54.9%、米国12.8%)有価証券等70.5%(日本12.2%、米国61.5%)でした。
「欧米か!」

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