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矢野阪神への感謝と弱さ

我が応援チーム「阪神タイガース」は、クライマックスファイナルステージでヤクルトに3連敗をし、2022年シーズンの幕を閉じた。

暑さが寒さに変わり今年も終わりが近づいていくのを感じる中、応援チームの野球が観られることは素直に嬉しかった。
4年連続で阪神をAクラスに導いてポストシーズンを闘ってくれた矢野監督には「感謝!感謝!」である。

・奇跡の6連勝で5位から3位への浮上を果たした2019年。
・ベテラン選手が軒並み引退・退団した2020年。
・ルーキーイヤーで新たな戦力が加わり、8連勝で首位独走という快進撃を見せた2021年。
・そして勝率.063のぶっちぎり最下位からCSへの切符を掴んだ2022年。

阪神ファンからすれば、これほど情緒不安定になった4シーズンはなかったと思う。

情緒不安定になったといえば、今年ようやく2勝目の白星を飾った後の矢野監督のインタビュー。
おもむろに文字で埋め尽くされた色紙を取り出し語り始めた時は、負けすぎて病んでしまったのではないかと流石に心配した。
しかし、CSファーストステージで勝ち取った2勝はまさに“ビッグウェーブ”だった。

残念ながらヤクルトにはストレート負けをしてしまったが、それはそれで今年の阪神を表していたように思う。

今年の矢野阪神は“諸刃の剣”だった。

シーズン前に矢野監督が退任宣言をしたことで、チームの指揮は高まっていたことだろう。
一方、「矢野監督のために」という思いは、打席やグラウンドに立つ選手たちの足枷になってしまっていたのではないだろうか。

クライマックスシリーズでの主力選手のバント失敗や「魔の7回の2失策5失点」に、私は現状の阪神タイガースの弱さを見た。

これからは「チームのために」そして「自分のために」頑張れる選手になってほしい。
そうでなければ、「Aクラスに残る」以上のものは望めないだろう。

来年からは岡田監督による新体制だ。
青柳投手の悔しさ、近本選手の涙が笑顔に変わることを祈って。来シーズンも阪神タイガースの野球を楽しみにしている。

今年一年の思い出は、交流戦でのロッテvs阪神。初めて現地で佐々木朗希を観た。

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