![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79482012/rectangle_large_type_2_406c82d242ac365e1321c5ffe82dbfe8.jpeg?width=800)
土木構造設計×人工知能 土木設計AI開発日記#0 〜始動前夜 AlphaGoの衝撃〜
シリーズ目次
・土木構造設計×人工知能 土木設計AI開発日記#0 〜始動前夜 AlphaGoの衝撃〜
・土木構造設計×人工知能 土木設計AI開発日記#1 〜python何それおいしいの?〜
2017年 HNK のあるニュースに目が留まった
アメリカのIT企業Googleのグループ会社「DeepMind」の研究チームが、AI がみずから試行錯誤を繰り返してよりよい答えにたどりつく「強化学習」という手法で、人間に勝利しました。
驚いたのは、その手法。「 囲碁がうまいプログラマが定石や勝ち方などをプログラミングして強くする」というのが当時の常識だったが、そのニュースではなんと AI同士で戦わせて強くするという手法だということに驚いたことを今でも覚えている
どんなことにでも使えるじゃん!!スゲェ!!
2022年の今では そんなに驚かないかもしれないが、もし機械同士対戦させれば強くなるという手法が他の分野に対しても有効なら...
・将棋やオセロの AI も同じ手法で可能なハズ
・ゲームや自動運転などの応用分野にも使えるハズ
・土木の構造設計の分野でも何かしら使えるハズ
それぞれの分野で既にある程度研究が進んでいたことは、当時知りませんでした。何しろ 朝飛び起きて会社に行き~深夜まで働いてヘトヘトになって帰ってベッドに飛び込む。そんな暮らしをしていたため、他の業界がどんな進化をしているか何て知る暇もなかった。
俺の知らないところで人類は進化している
世界の誰かが便利にしてくれて、世界の誰かが暮らしやすい何かを発明してくれるのをただ待つ。俺じゃない誰かが....
とりあえず、自分で試してみたくなった
AlphaGo を発明できる頭脳は無いが、できるとわかっていることを再現することはできるだろう。そんな想いで 人口知能について勉強をするようになりました。
当時 たどり着いたのは上から落ちてくるボールをキャッチする、というゲームの学習
この記事は、2022年の今でも勉強になると思います。囲碁のAI とはまるで規模が違いますが...。2017年当時 急速に機械学習に関する情報が増えていったことを思い出します。
研究がやりたい
AlphaGo を再現するにしろ何にしろ 研究に充てる時間を作らなければ話になりません。当時の土木設計業界は、徹夜して納品に間に合わせたら正義という文化がまだまだ残っていましたから研究する時間を確保するためには
1人で仕事回していたら無理、他の人に仕事手伝ってもらわないと研究できない
そんなこんなで収入減も覚悟しながら空いた時間をすべて自分の興味の赴くままに使うというチャレンジを開始しました。具体的には、
・アルバイトを募集して単純作業はアウトソーシングした
・なるべく早く提出することに重点を置いて設計した
・家の近所に事務所を構えた
仕事のスタイルを変えてまで勉強に費やしたのは、「土木設計屋の俺が人口知能の勉強をやる意味は不明だが、いつか土木版AlphaGo が現れた時にうまく乗っていきたい」
そんな想いだったのを覚えています
当時の勉強しながら書いた記事がこちらです
結局 強いAI はできなかったというオチも今では笑える話です。
次回は
土木構造設計×人工知能 土木設計AI開発日記#1 〜python何それおいしいの?〜 編を書きます
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?