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第四章新しい出会い #02さようならバイト生活

バイトは3月いっぱいで辞めることにしていた。受験に専念するためだ。最後に武井さんが、お花見を企画してくれた。私はまだ未成年だったからお酒は飲めないけど、みんなでワイワイ飲んだり食べたり桜を観たり、本当に楽しかった。あ〜辞めたくないなぁとは思ったけれど、浪人生活は覚悟を決めないと乗り切れないということも分かっていたから、しょうがないと自分にいい聞かせた。不合格の知らせを聞いて、みんな励ましてくれたり、一緒に悲しんでくれたりした。高田さんは、「そっかぁ、ショックだなぁ。って、何で俺がショック受けてるんだ?ははは、、、」と言って笑っていた。自分のことのように受け止めてくれるのって何だか嬉しい。お花見をきっかけに皆さんの連絡先もゲットした。バイトを辞めても繋がっていけるってことかな、と少し嬉しかった。

澤部さんと岩田さんとシフトに入る最後の日。いつもはあまり会話が続かなかったけれど、この日は何だかいろいろな話をした気がする。賄いはとても豪華で、ざるそばに天ぷら、あんみつのデザートまでつけてくれた。高田さんと林さんとシフトに入る最後の日、バイトが終わってからご飯を食べに行くことになった。二人からこれまで生きてきて、いろいろあった話を聞いて、私も落ち込んでる場合じゃないなと思えた。私は本当に人に恵まれていると思う。私の人生には次から次へと壁が立ちはだかるけど、周りの人のおかげで全て乗り越えられているんだと思う。

バイトを辞めてから数週間後、23時に高田さんからメールがきた。こんな遅くにどうしたんだろうとメールを開くと、「元気してる?」というたわいもない内容のメールだった。

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