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第四章新しい出会い #03もしかして

「元気してる?」たったそれだけだったけれど、高田さんからのメールというだけで何だか嬉しかった。好きとかそういうのではないけれど、年上のちょっとかっこいいやさしいお兄さんが私のことを気にかけてくれるだけで嬉しいものだ。ただでさえ惚れやすい私は、それだけで好きになっちゃいそうだ。まぁ、こんな私を相手してくれるはずがないのだけど。

舞い上がっているのを気付かれないように「元気ですよ〜」とそっけなく返した。返事が気になってソワソワして待っていたけど全然返ってこない。何だやっぱり私のことなんて何とも思ってないよな、とちょっとがっかりしたけれど、まぁ分かってたことだ。そんなに落ち込むほどではなかった。結局、次の日になって「なら良かった〜。あんまり無理せんようになぁ。また連絡するね〜」という返事がきた。やっぱり優しい。しかも、また連絡するって何!どういうこと!そうやって人の気持ちをコロコロ踊らせないでほしい。けど、何だかんだ私も楽しんでいたのかもしれない。

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