第二章あの頃 #01イメチェン

小さい頃から自分に自信がなかった。いつだって変わりたいって思ってたのは、きっと自信をつけたかったからなのかもしれない。自信がないと言っても、興味をもったことはとりあえずやってみようとしてきた。小学校の頃は、男の子にケンカを売られたら果敢に立ち向かっていっていたし、児童会役員もやったりしていた。リーダー的なものに憧れていたんだな。中学校に入ると少し猫をかぶって、おとなしくなった。吹奏楽部に没頭して、コンクールでは金賞を取ったりもした。相変わらず後輩男子とケンカをしたりもしてたけど。高校に入ったら、イメチェンするんだと決めていた。やりたいことは全部やってやろう!って感じ。ずっとショートカットの真面目メガネだったけど、パーマをかけたり、コンタクトにしたりした。部活も、写真部、家庭科部、剣道部のマネージャーを兼部して、生徒会もやって、とにかく忙しかったけど、楽しかった。小学校の初恋以来、好きな人もできた。

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