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第四章新しい出会い #01心機一転

親が浪人することを応援してくれて、高卒で働くことを免れることができた。本当に親には感謝してもしきれない。知り合いの浪人経験のあるお兄さんが予備校などについて教えてくれることになった。お兄さんが勧めてくれた予備校と大手の予備校の両方を見学し、最終的にお兄さんが勧めてくれた方に通うことにした。やっぱり信頼できる人の意見の方が信じられる気がする。

同級生はほとんど大学へ進学し、友達ができなくてトイレでお弁当を食べてるとか、大学は自分で授業を組み立てなきゃいけないから大変だとかいう話を聞いて、大学も何だか大変そうだなぁと思う一方で、羨ましい気持ちもあった。みんな受かったんだからいいじゃないか、と卑屈になることもある。まぁ、頑張るしかないんだけども。

初めて予備校に行く日、ドキドキしながら駅へ向かった。予備校のある西国分寺駅は、こじんまりしていて、でも少しおしゃれな感じもあって、何だかいいなぁと思った。心機一転がんばるぞ、と言う想いもあったのだけれど、ここに一年間通うのか、、友達できるといいな、、でもそんなこと言ってる場合じゃなくて孤独に戦うしかないのか、、などといろいろな想いが頭の中を駆けめぐって、あっという間に初日を終えた。

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