見出し画像

第五章 夏の始まり #05突然の告白

「俺と付き合ってくれない?」「え、、」「ひろちゃんのこと、好きなんだよね。」「、、、、、」しばらく沈黙が続いた。実際には一瞬だったかもしれないけれど、私にはものすごく長く感じた。驚きと嬉しさと葛藤。嬉しいけど、本当にOKしていいのか、これは現実?と頭をフル回転させてから、やっと答えた。「私でいいんですか?」「ひろちゃんがいい。」胸キュンとは、このことを言うんだろうな。そんなことを言われる日が来るとは夢にも思わなかった。ニヤニヤしそうになる顔を必死に抑えて、声も出さずにうなずいた。そして、「私でよければ。」と、気付けばよくドラマに出てきそうなセリフを言っていた。

「ほんとに?うわぁ〜よかったぁ〜。」彼は、そういってホッとしたような表情になった。いつも余裕そうにしているけど、こんな顔することもあるんだなと私もホッとした。「何だか実感が湧かないな、、」思ってる言葉が口から出ていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?