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第四章新しい出会い #04孤独との戦い

予備校に通いはじめて、すぐに友達できるかなと思ってたけど、授業受けて、自習室で自習して、また授業受けて、、で全然できない!やばい、さみしい。けど、勉強に集中しろってことか、と何とか自分に言い聞かせていた。孤独との戦いだ。ただ予備校だから、みんな浪人生。境遇は違うにしろ、一回大学落ちたっていう経験をしてる人がこんなにいるんだなぁと思うだけでも少し心強かった。それにしても、本当に毎日家と予備校の行き来だけで、これ一年間続けられるんだろうか。

その夜、高田さんから「今、電話できる?」とメールが来た。(え、電話?何?)かなり焦った。(断ろうか、でもここで断ったら一生電話できない気がする。電話したところで死ぬわけじゃないし、、)脳みそフル回転で考えて、結局「大丈夫です。」と返信した。ちなみに、『死ぬわけじゃない』っていうのは私がかなり勇気を出して何かをやろうとする時に必ずと言っていいほど心で唱える言葉だ。生きていれば大抵のことは何とかなる。数分後、電話がかかってきた。「お〜、さとやん元気かぁ?」「元気じゃないです〜勉強ばっかしてます。」「がんばってるなぁ〜けど、頑張り過ぎるなよ〜ほどほどにね。」「はい、ありがとうございます。」そんなやり取りをした後、高田さんの学生時代の話を聞いたり、いろんな話をして気付いたら1時間くらい話していた。こんなに長電話したの初めてだったし、楽しかったのも久しぶりだった。元気出たなぁ。明日からも予備校がんばろう。幸せな気分のまま眠りについた。

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