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第一章アルバイト #01蕎麦屋

高2の春。そろそろバイトしたいなぁと漠然と思っていた。定額制のお小遣いというのは昔からもらったことはなかったし、ほしい時にもらうという方式だったので、自分で自由に使えるお金がほしかった。短期のバイトはしたことがあったけど、ずっと続けられるものをと思って同じクラスのタンちゃんに相談したら一緒に探してくれることになった。駅に隣接したデパ地下の蕎麦屋は、週2日からOKで仕事内容もまぁ簡単そうだったので電話で面接をお願いした。ところが数日後、タンちゃんが「ごめん、やっぱ蕎麦屋やめるわ。他のところ受けるから。」と言って面接を辞退してしまった。そんなバカな、と思いつつも辞める訳にはいかないので一人で面接を受けることになった。

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