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『いつか』を目指して・・・

以前の話ではあるが。

朝刊に「カメムシ採集人(農学博士)」高橋さんの記事が載っていた。
思わずグイっと引き寄せられるようにその記事を読んだ。

新種のカメムシや確認例の少ないカメムシに出会うワクワク感が記事を通して感じられて面白かった。
どえらい田舎で育った私にとってでさえ、縁側のカメムシはお化けより威力があった。
外で虫に出会うのならまだしも、縁側にまで侵入して来られると無防備で幼気な私には脅威でしかなかった。これから撒き散らされるであろうその臭いを想像しただけで、怖さを超えるゾクゾク感があった。

そんなカメムシに人生の途中から魅了され、世界中を渡り歩く高橋さんの生き方はとても興味深く、また臭さを超えた、生きている匂いを感じた。

私は自分の子供の頃を懐かしみつつ、これからの人生を違う視点で生きてみたくなった。

新聞を1枚めくり、次に目に入ったのは「小中学生 不登校最多」の記事だった。
今朝我が家でも、娘を学校へ送り出した。
私も時々思う。
彼女はいつもどのような気持ちで学校に行っているのだろうか。
学校は楽しいのだろうか。行く意味を見出せているのだろうか。
困っていることはないのだろうか。苦しいことはないのだろうか。

自分がそうであったように、子供の心は大人が思っているものとは違うだろう。
大人に見せる顔は、ある種取り繕った顔であったり、もう一つの顔であったりする。
それを知っているが故に、大人は子どもの本音を引き出そうとするけれど、
子どもの本音は、引き出すものではなく、発せられるものではないだろうか。
そしてその匂いは、子ども達のワクワク感やドキドキ感が増えるほど素敵な匂いになるのではないか、
と高橋さんの記事を通してふと思った。

今日学校から帰ってくる娘に、大好きなカフェオレを準備しておこう。

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