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第二子出産の話

おはこんばんにちは!
小日向星海です!寒いですがみなさまお元気ですか?!
久々の記事です。

実は今日は第二子の誕生日でして、そのことを書いていこうと思います。

4,000字ちょっとですがお付き合いいただけると嬉しいです。

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2019年10月6日日曜日。

予定日より4日過ぎた日の午前3時頃、妙な気配で目が覚めた。

陣痛アプリでカウントを取ると15分おきくらいに痛みが来る。

経産婦なので連絡しても良い時間なのだが、9月末に一度入院した時に痛みが引いてしまったので、前駆陣痛か判断が出来ずとりあえず時間を計測。

午前7時頃、痛みの種類が前と違う気もしつつ痛みに耐えながら朝食。もしかすると……と親にも伝える。

10時半頃ようやく病院に電話する決意をして電話。入院道具を持ち病院へ。

モニターをつけ、内診をする。子宮口はまだ2センチほどだという。

(子宮口開け〜)

と念じながら前日に2時間ほど歩いたのに、とがっかり……。

だが痛みはほぼ定期的ということでそのまま入院して夕方まで様子を見ることに。

シャワーを今のうちに浴びるか聞かれたが、また前回みたいにお産につながらなかったらあれなので、と遠慮する。

だがこのことがのちの後悔につながるとはこの時の私は夢にも思わなかった。

お昼ご飯、大きなオムライスやサラダ、スープなどボリューミーなメニューが運ばれてくる。とても美味しい。

一人目の時のような歯をくいしばる痛みに耐えながら食べる。この痛みは……と期待しつつ完食。

おやつも美味しく完食。

夫に「おやつうまい」と連絡するくらい、この時までは余裕があった。

モニターをつけ、助産師さんから入院決定と言われる。

前回、九月末にフライング入院した時のこともあり同意しかねていると、この状態で家に返す方が怖いと言われた。

以前ギリギリまで陣痛を我慢して自宅で産んでしまってから電話してきた人とか、間に合わず駐車場から動けなくなり自家用車内で出産になってしまった人もいたとか。

それを聞いて「入院します」と覚悟を決める。

現在空いている部屋が二人部屋か三階の宿泊費の高い個室しかないというので高い個室の中でも安い方の部屋にしてもらう。

入院費用の請求に不安があるが仕方ない。

独身時代の定額貯金も崩して多めにお金はおろしてきたし、なんとかなるだろう。

しかし入院が決定したものの、なかなか痛みの感覚は縮まらない。

陣痛室内を(子宮口開け〜)と念じながらウロウロ。

夕方5時頃になって痛みも強まり、痛みが来た時動けず立ったまま陣痛に耐えたりもするように。

そのうち夕ご飯。

昼とは痛みのレベルが違ってくる。

腰骨をハンマーで殴られるような痛みだ。

でも歯をくいしばりつつ夕ご飯も完食。

とても美味しいかった。

一人目の時夕食を完食できなかったので、まだ余裕があるのかな、と考える。

一人目の時と同じような痛みの進みと流れにこれは来たかと期待するが、内診ではまだ3センチほどだという。

道のりは遠いか……?とがっかり。

明日の朝とかですかねえ、と話していると、助産師さんから「旦那さん呼ばれた方がいいと思いますよ」と言われる。

「経産婦さんなので一気に進むかもしれません」

千葉にいる旦那は大事な会議があると言っていたのでどうするか迷う。でもとりあえず連絡したら、「すぐ行く」と返信。

なんだか旦那の職場の人たちに申し訳ない気持ちになる。

それでも予定日超過で促進剤になりそうだった私は、とにかく今日中に産みたかったのでこのまま波を逃してなるものか、と部屋をウロウロ。

ウェブ小説を読んだりSNSをいじったり夫と連絡を取り合っていたらバッテリーが減り、コンセント近くで充電しつつ座って待機。

助産師さんにベッドに横にならないのかと心配されるが、ベッドに寝ると痛みが引くので座ったままでいると答える。

というか痛みも強まってきたので、このまま一気に進めたいという気持ちもあった。

痛みの時なぜか「あ、来そう……こないか……?」からの激痛。

(アカンアカンアカンアカン!!!)

と痛みの最中はなぜか心の中で関西弁になる。

ほんと痛かったしなぜか関西弁。
辛さが和らぐ気分になるからかな。

で、夜七時頃になりそろそろ点滴を打ちますか、との話に。

私はB型溶連菌群の診断が降りていたので、出産時赤ちゃんに感染しないように抗生物質を点滴することになっていたのだ。

だがこれが大変な時間の始まりだった。

点滴を入れた後、いつもより強い痛みが襲ってきた。

ゲームでいうと中ボス戦の戦闘って感じ。

助産師さんに“いきみ逃し”などのサポートをしてもらいつつ、モニターを付けて内診することに。

5センチになってた。

全開は10センチなのでまだ半分。

がっかりしていたら、「赤ちゃん降りてきてるみたいだし一気に進むかもしれませんね〜」と助産師さん。

その言葉通り痛みが強まり、ついにボス戦の本陣痛に突入した。

それまで五分おきの痛みが3分おき、2分おきと早いスパンで波が来る。

ボスの攻撃強すぎ。汗が噴き出す。

「ぬぉおおおおおお」とまるで覇王のようなうめき声が絞り出てくる。

子宮口は8センチまで開いてきたそうで、慌ただしく準備が始まる。

陣痛室が分娩室にフォルムチェンジするのだ。

マザークラスで説明を受けた、いろんな機材が部屋に揃っていく。

陣痛台も分娩台に形状が変わり、いよいよとなった時、突然震えが起こる。

歯は小刻みにガチガチと音を立て、足がブルブルと震えている。

(まさか、恐れているのか……?)

四年ぶりのお産。いよいよという時に戦慄し少しパニック状態になってしまったようだ。

(いや、ここで恐れている場合ではない。赤ちゃんも頑張っているんだ)

それまでアプリで陣痛をカウントしていたがそれもできなくなる。

新幹線に乗ったという夫との連絡も「やばい、うまれそ」と打ったきり不可能になり、途絶えた。

そしてジワリとなんか温かいものが出た。

「破水しました」

助産師さんが言った。


そこからさらに痛みは強まる。

その痛みは一人目の時も思ったのだが、『数日ぶりかのウ○コが出そうなのにトイレが見つからず出せない』痛みだ。

表現はアレだが、本当にウ○コ漏れそうってかんじだった。

いきみたい。でもいきんじゃいけない。

このジレンマとの戦いは相当辛い。

「現在14分、全開です」

午後8時14分、ようやく全開。でもまだいきむタイミングじゃないという。

早く出したい。

ウ○コ漏れそう。

そういうえば今日はウ○コ出してない。やばいお産の時絶対漏れる……!と頭の中はウ○コでいっぱい。

マザークラスでも助産師さんがお産の時ウ○コは普通に漏れますと言っていたけど、赤ちゃんについたらやだなあと思った。

漏れなくていいのに。

そのうち“いきみ”の許可がついに降りる。

頭の片隅では一人目の時と同じ時間に生まれたら奇跡だな〜なんてちょっと余裕かましてた。
一人目は午後8時半くらいで、今もそれくらいの時間だった。

いきみたい時にいきむ。イメージでは結構赤ちゃんが降りてきているイメージだったけど実際はまだだった。

「頭の先見えてきましたよ〜このくらい」

なんて手で小さな丸を作って言われてたけど私は内心(え?まだそこらへんなの?!)なんて焦っていた。

痛みが一人目の時より大きい気がして汗だく。足が痺れてきてこむら返りしそう。

状態異常のオンパレードボス(本陣痛)はやはり強い。

すんでのところでこむら返りを防いだ。

状態異常こむら返りは、この状況では避けたかったので、ホッとするが辛いことには変わりはない。

足の痺れは取れていないのだ。

冷や汗ダラダラで、汗臭い。ベトベトする。

こんなことになるなら病院に来た時シャワーを浴びとけばよかったと軽く後悔した。

そのうちまた大きな痛みが来て、いきむと、なんかすっぽりハマった感。

「骨盤に頭ハマりましたね〜もう少しですよ」

と声がかかる。

ていうかまだそこなのぉおおおお??!

おっしゃ次の痛みの波で出したるわと奮起。

しかし裂けそう

ていうか裂ける

これ裂けるわ決定だわ

焼けるような痛みの中、現在住んでいる土地の氏神神社でもある木花咲耶姫の神話を思い出していた。

旦那の邇邇芸尊に出産前に「本当に俺の子か」と言われて火を放った産屋でお産をした木花咲耶姫はスゲエって思った。


脱線した。

また大きな痛みがきて、「痛ーい!!!」と絶叫

まさかの絶叫。

一人目の時はしなかった絶叫。

本当に痛かった。

立会い希望の旦那は間に合わないがもう我慢できない。

一刻も早く産みたい。

呼吸も指示通りにやるがうまくできない。

でもなんとかやる。

そのうち涙が出てきた。

会陰切開まだ?!と思うくらいお股の痛みがつらい。

「もうムリィ……」

そんな言葉が漏れる。

お医者さんがまだきていないということはまだまだ道のりは長いということだ、と内心絶望していたら先生登場。

よかった。と一安心したのも束の間、前の経験よりも痛みが強く心が折れそうになる。

だがここまできたらもう一踏ん張り。

「あっ来た……痛ーァァァァァアアア!!!」

最後の痛みの波に絶叫。本当に絶叫した。

メリメリとヒリヒリとお股が痛い。

会陰切開され頭が出る。

頭さえ出れば痛みも楽になる。

そしてあとは体。指示通りに呼吸を整えて、午後9時前。ようやく産まれてきてくれた。

元気な泣き声にホッとしつつも尻に違和感が残り、ウ○コ漏れたか詰まってるかもという感じ。残便感があるのだ。

「ウ○コ……出ていませんかね……なんか尻に挟まってる感じがあるのですが……」

かすれ声で助産師さんに聞くが大丈夫とのこと。

「まあ大きなウンコ出したようなもんだからね」

とお医者さん。
出るとこ違うけど、うん。わかる。
ほんと長めの便秘の解消時、固くなった出だしで尻が切れるのと似た感覚だったし。

とりあえず産後の処置をしてもらいながら旦那に連絡入れた。最後に肛門もおされ、「ああ、やっぱ脱肛してたんだな」と虚無に。

前回も脱肛したから。ね。
あの残便感は脱肛か。

鼻からスイカって言うけど、出産は私的には痛みはウ○コ我慢チャレンジだなという感じ。

鼻からスイカ出す機会ないし……。

赤ちゃんは予定日過ぎた割に小さめで血糖値を何度か計測することに。でもアレより大きかったら私はお股だけでなく全身裂けていたかもしれません……。


色々辛い痛みが続きましたが元気な泣き声きくと吹き飛びますね。でも3人目は絶対作らないと固く決意しました。

かけつけた夫に言ったら「一人目の時もそう言ってたよ」て言われたけどもうあんな痛いのはこりごり……!

とにかくお産を通して思ったのはやっぱ木花咲耶姫はすごいなということ。


あとお産の時好きなCDかけていいと言われてもって言ったけどそんな余裕なかった。せっかく用意したのに無理だった。

助産師さんからは冷静でしたねと言われたけど全然冷静じゃなかったぞい。
ああ、ここでやはりよく言われる「なに考えてるかわからない」特性が発揮されてしまったか……。

余談ですが、姉弟だから当たり前なのですが一人目の赤ちゃんの頃とそっくりすぎて名前呼ぶ時一人目の名前でたまに呼んでしまいます。
大きくなったらどんなふうになるのか楽しみです。

さて、今回のお産のまとめは以上です。
読んで下さりありがとうございました。

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