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 程々に自分を甘やかす

自分で自分を程々に甘やかす。こう言うと、「甘やかすなんで駄目でしょ」と言う人がいます。

赤ちゃんの時、私たちは養育者に甘えて生きてきました。赤ちゃんは非力ですから、母親に泣いて甘えないと、生命を落とします。

時々、駐車場の車の中に置き去りにされた赤ちゃんが亡くなる事件が報道されます。この例からも見えてくるように赤ちゃんは親の保護がなければ死んでしまいます。赤ちゃんは、親を絶対的に慕います。絶対的に甘えようとします。甘えることは、生命を維持するための本能です。

が、赤ちゃんが成長して3歳頃になると、「もうできるでしょ。ママに甘え過ぎちゃ駄目」とつぶやく母親がいます。それは酷い言葉かけなのですが、母親は子の将来を考えて言っているのだ、という信念があります。

ヒトの3歳は未熟です。牛の3歳なら既に成熟しています。で、餌である草も自分で食べることができます。

では、ヒトの子は何歳ぐらで成熟するのでしょうか。社会的に期待される成熟年齢は一応18歳から20歳になっているようですが、理性の成熟となると、25歳を過ぎる必要があるようです。もちろん個人差、養育環境が影響しますので、30歳過ぎても、幼児のように甘えたい大人もいるでしょう。

甘えることに負のイメージを持つ人がいるようです。が、充分に甘えていないと、安心感・安全基地は獲得できません。

安全感・安全基地が不足している場合、「自分で自分を甘やかす」ことも必要です。では、ここで言う「自分で自分を甘やかす」とは、どういうことを指すのでしょうか。

①きょうはよく働いたので、鰻弁当を買って自分にご馳走しよう、と呟いて鰻弁当を買うのです。
②きょうは、上司に理不尽なことを言われたので、自宅帰ったら涙を流して、「上司は上司、私は私」と呟くのです。
③腰や肩が凝っているので、マッサージ店に行ってほぐしてもらおう。
④誕生日などの年中行事に記念のプレゼントを自分にするのです。
⑤その他いろいろあります。

以上思いつくままに書いてみましたが、自分で自分を甘やかすことはヒトという哺乳動物には欠かせない愛情行為です。

そこが他の哺乳動物とは、大きく違うところかもしれません。

「程々に自分を甘やかしてみませんか。」

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