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 妬みとオキシトシン

妬みもいう漢字に女偏が付いているのは不公平だ、と女友達から言われたことがある。政治家の含みある言動を見聞きすると、「この政治家はライバルのH候補を妬んでいるのではないか」と思うことがある。男偏もつけなくてはいけない。

では、何故に女偏がついたのであろうか。ここからは私の独断偏見が滲む。

オキシトシンは、愛情ホルモン・絆ホルモンと言われる。元々、オキシトシンは分娩を促すホルモンである。分娩後、乳房の乳汁を分泌させるホルモンでもある。赤子に乳首を含ませて母親の自覚を促すので、「愛着ホルモン」と呼ぶ医師もいる。

そのオキシトシンだが、以上のような働きばかりではない。

少し言いにくいのだが、「妬みホルモン」の側面もあるのだ。

話を解りやすくするために、実際の話を再構成して描いてみる。

華子の中学校中間テスト5教科の合計が485点だったとする。他方、菫子の合計は478点だった。

菫子は一度も華子に抜かれたことはない。が、今回初めて抜かれた。中学集団内の地位が脅かされると意識下で思い始めている。が、菫子は、それって妬みというのかしら、と思いつつも、意識下打ち消したいと思う。で、菫子は華子に向かってこう言うのである。

「華子ちゃん、頑張ったんだね。凄いよ。私、体調壊して、実力出せなかった感じ。これからもいいライバルでいようね。」

こう言いながらも、菫子の妬みの感情は鬱々としていた。

オキシトシンは、自分の地位や、自分の家族関係が脅かされるようになった時、自らを守りたいがために妬むのである。その時にオキシトシンが関与していることが、近年の脳科学の研究で明らかにされつつある。

そして、オキシトシンは男性も視床下部から分泌されるのだが、オキシトシン分泌量は女性のほうが多いのかもしれない。

もちろん、妬みの強さ、激しさから言えば、トランプ大統領の言動を見るまでもなく、男性の方が圧倒的に激しく強い。

ここからさらに妄想しながら飛躍する。

ロシアのプーチンは、ウクライナのゼレンスキーに嫉妬していたのではないか。

それが引き金となってウクライナ侵略が始まったのではないか。

男性の妬みは、始末に悪い。


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