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Kick Japan Ranking Virtual Dec. 2022 Vol. 006 Ver. 1.10

Ver. 1.10:  今月の注目カードの結果と感想を追記。
Ver. 1.01:  朝倉未来選手のコメントを引用。
Ver. 1.00:  1ヶ月間のみ、Vol. 004を無料公開します。

Kick Japan Ranking Virtualとは?

日本国内で、キックボクシングルール(ヒジ無し、ほぼ掴み無し)の試合をする選手のランクです。原則、RISE、新生K-1、KNOCK OUT、シュートボクシング等に参戦する選手のランキングを発表しています。継続参戦が期待される外国人選手も含めました。団体の試合判定結果だけに拠らず、選手の実力ベースで評価したものです。

5 kg毎のランキングですが、ヒジ無し、掴み制限有りルールを採用する団体の選手の強さを相対的に理解出来るランキングを目指しています。

新号のリリースと同時に旧号は記事も一部有料となりますが、前々号のランキングと記事を1ヶ月間全無料公開します。その後バックナンバーは記事部分も一部有料となります。
新号は月初頃にリリースする予定で、ランキング以外の記事は1ヶ月間無料です。

Topics

OFGは是か非か

どんな意見にも賛否がある。

  • 普通のキックルールでは総合格闘技MMAやムエタイより迫力がない。

  • グローブが小さいのでパンチが当たり易くなって面白い。

  • YA-MANの人気にあやかりたい。

  • 顔の裂傷や流血、骨折などの負傷が多く、興奮する。

  • どうみてもこのままではMMAに人気を取られるから必要。

  • 変わった企画を立てないとお客が呼べない。

  • KO勝利が多くなるんじゃないか?

  • 女子の人気をなんとかしたい。

  • ルールの違いは改善は必要でも優劣ではない。

  • 初心者とマニアでは求めるものが違う。いずれ初心者もマニアになる。

  • 選手層の薄さが余計に顕著になる。

  • 二足のわらじを履けばどちらの技術もベストにはならない。

  • 怪我をし易く、キックのマッチメイクに弊害が出る。

  • 指を出すのは危険はあっても、メリットが何も無い。

  • 小さなグローブは眼球を圧迫し易く、選手を守れない。

  • メリットどころか指の負傷、目の負傷などデメリットが多い。

  • 血が見たい、暴力性を求めるならヒジ有りのムエタイルールが有る。

  • 選手生命の短縮や怪我の治療期間が増える。

  • 裂傷は跡になる事が多い。

  • 物理学的にグローブ質量の関係で、KOは増えない。

  • 当たりやすくなってダウンは増えるがダメージは少ない。特に女子は。

  • フィニッシュできないから小さなダメージが多数、長時間蓄積し、脳に悪影響が大きい。

  • パンチの打ち方にも大きなグローブより制限が有る。

  • 暴力や犯罪性をアピールするのは長期的に発展しない。

  • MMAと異なり、パンチだけの試合になり易く、単調な試合になる。

  • 独自ルールでイニシアチブを取りたくても、ルールが違えば参加者は少ない。それならヒジ有りや掴み無しのルールやMMAを行ったほうが早い。

奇をてらうより、RISEには王道を行ってもらいたい。世界もいいけど国内にも良い選手が多く、そのほうが今の所盛り上がると思います。国内選手に機会を与える意味でも、日本人選手同士の対戦を多くして欲しい。

女子キック界にまたもや不幸

寺山日葵さんの引退からAKARI選手の体重管理の失敗、年末にはぱんちゃん璃奈選手が逮捕容疑者に。そしていつまでも長引く新コロによる不況と物価高。防衛費増額と増税。来年が良くなるか、悪くなるか、考えなくても分かるが。。。しかし、寺山日葵さんの不調も回復したようようだし、AKARI選手はいつでもやり直せる(ただし大人になって、早く独り立ちして欲しい)。ぱんちゃん璃奈選手も当然やり直すチャンスはある。失敗は成功のもととも言う。全ては今後の行い次第。

青木真也選手のツイート

こんな時におめでとうございますは無いだろう。悪いものは悪い。悪い事をしたと自分で思うなら、反省して罪を償って欲しいと思う。そして出直して欲しい。格闘技界は公務員やサラリーマンじゃない。やり直す為にある仕事だとも言える。犯罪をはたらいた人に対して、おめでとうと言う神経は到底常人には理解できない。まあ彼なりに文筆家として生きていくには炎上も必要らしいので、優しく見守ってあげよう。涙の数だけ強くなれるよ。四十路のおじさんにはちょっと似合わんけど。せいぜい頑張ってください。

「他人に辛く当たれないのよもう」、よしよし、わかった、わかった。
君の事はみんなわかってくれてるよ。わかっていても誰も言ってくれないから自分で言うなんて不憫よのう。

那須川天心さんのインスタライブでの主張

「あれはもう仕方ないですよね。みんなさ、格闘技好きなんだから、試合も観させてもらっていたわけだから、助けようって言う気にならないのかなって思いますね。ここぞとばかりにみんな文句言って叩いて、それは違うと思うけれどね。あいつやべえとかじゃなくて、助けてあげないと。一生復帰できないとなると今の日本の風潮と一緒だから。いいものが生まれないですね。」

「事は起こっちゃったんだから解決策を考えるほうが早くない?ダメなことはダメだけど、ずっとダメって言っていても始まらなくない?例えば被害に遭った人に取り下げて貰う方法を考えるとか。俺は別に、僕のサインで良ければその人に書いてどうにかならないかって言うのをやりたいと思うけれどね。それで良ければね。生き辛い世界にしてはダメですよね。」

俺は別に被害者じゃないですよ。誰だってミスは有るから。それを変なニュースとかで取り上げて何が楽しいんだろう。見てて腹立つよな。腹立つよほんと。別に格闘技を見た事がない人がなんやかんや言うのはOKですよ。でも、格闘技見てて知っている人がこれを言っちゃダメだなって思います。はい、これでいいでしょう。」

那須川天心選手のインスタライブより

どんなに素晴らしい考えでも、異なった考えの人はいる。特に日本人は集団で弱い者を叩くところがある。別にそれを悪いとは言わない。島国なりの正しさだろう。親方日の丸が付いていさえ居れば何も怖い物はないからね。
強い者には物申さず、弱者でストレス発散、これ今のスタンダード。言いたい奴は岸田や統一教会に言え。

青木真也と朝倉未来の対称的な生き方。どちらも「ファミリー」、「なかま」を口にするが、生き方は口先では証明できない。

ONE Lumpineeのその後

武尊が新生K-1を離脱し、ONE Lumpineeに参戦することはほぼ確実のようだ。武尊はさらに日本の諸団体からの参加も視野に入れているようだ。ただしこれに対しての団体からの声明は今の所聞いていない。ムエタイ系のジムは断る理由がないから当然招聘されれば参加するだろう。とにかくギャラの桁が違うから、既存の団体で試合するより、選手からピンはねする形での出稼ぎを団体側も断らない可能性が高い。これも円安の影響が大きい。海外、世界と騒いでも新コロ前には難しかったが、今のこの経済状態やマスク着用で遅々として進まない日本の医療政策の中でより、先進各国での試合のほうが割が良い事も世界が近くなった理由だろう。個人的にはもう少し日本の中で強者を決めて、それから世界に打って出て欲しいのが正直な気持ち。

ただ気になるのはルール。2022年6月のTHE MATCH 2022では予想通りRISE勢が勝利した形になった。なぜかルール的にRISEが通常使用しているルールで行われたのだからRISEが有利になる。あれは掴み無しの新生K-1ルールでやっていたら結果が変わっていたと思う。もちろんそれならそうでRISE勢も練習するだろうから極端に不利になる事はなかっただろう。掴み無しが掴み有りでやるよりも、掴み有りが掴み無しでやるほうが負担は少ないと思う。

それに加えて芦澤竜誠選手はやった事も無いルールで、しかも階級下なのに会見場で試合を受けてしまった。中村Pは止めるべきだった。どうして保留して検討すると言えなかったのだろう?あの辺りがあの人の限界。アドリブ力の無さが暴露された瞬間だった。あの試合が最も新生K-1弱しを印象付けてしまった。少なくとも浅いファンには。

と言う理由で、世界に挑戦するのはいいが、ムエタイルールでやっても勝ち目はない。また、やった事も無いOFGで新生K-1勢がムエタイルールでやっても絶対に勝てないし、GLORYルールでも結果が出るのに時間がかかるだろう。どんなルールで戦うのだろう?

今後のランキングに影響する大会

現在、60.0 kgの8位にいる中島千尋だが、内容によってはランキングから外れる可能性もある。
THE MATCH 2022では笠原友希に敗北したが、復帰戦でどんな戦いを見せるか。

KJコラム

●レフェリング、ジャッジがおかしくないか?

人によっては2ポイントも差がついているのに、人によってはドロー。明らかなダウンなのにスリップ。酔っ払ってるのではないだろうかと思うほどおかしなレフェリングやジャッジが多い。たまたま見逃したとか、ストップウォッチ押し忘れたりなどは人間だから誰でもあるだろう。しかし海外では賭けの対象にもなっているし、もし彼らが審判とジム会長が同席して酒など飲んでいると知ったらどう思うのだろう。誰でも癒着を疑うだろう。他のプロスポーツなら絶対に許されない事だし、プロレスのアントニオ猪木さんでさえ、ホテルのバーで対戦相手と一緒にならないように気を使ったと言う。

それだけでなく、私語が多いのが目立つ。ルールはあらかじめルールブックに規定されているので選手は事前に体に叩き込んでいるはず。ゴング前にごちゃごちゃ言っても外国人選手には解らないし、不公平。(RISEのサイトにルールブックが見当たりません。もしあるのならもっと分かりやすい所に置いてください。)

さらに試合中に、「掴まない、掴まない」なんて言う必要はない。掴んだらストップして注意を与える。繰り返せば警告を与える、こんな当たり前の事がなぜできないのだろうか?ホイッスル使うか?審判機構なんて名ばかり立派でも内容はお粗末な人が多すぎる。ジャッジは腕力も声の大きさも必要無い。適切な判断力と厳正なルール適用ができればそれでいい。無闇に選手に近付いて一生懸命さをアピールしたり、自力でクリンチを解こうとしているのに自分が割って入りたがる。そんなレフェーリーには今すぐ退場して欲しい。

レフェリングは犬の調教と同じで、躾する飼い主が馬鹿だと犬は言う事を聞かない。きちんとルールに沿ってペナルティーを宣告するのに力は不要。

先日、「あと20秒!」なんてタイムキーパーをレフェリング中にしているらしい声が聞こえた。スマホで視ていたので定かではないのでもう一度確認するが、そんな事言うのはおかしいでしょ?試合結果に影響するような事を言うのはもってのほか!頭イカレテル。

●新生K-1バンタム級トーナメント

Vol. 005で2022年のワールドグランプリ、バンタム級トーナメントについて書いた。ここのランキングではバンタム級は無いので取り上げる事が少なくなるのですが、良い選手はRISEにしても新生K-1にしても豊富です。予想通り、悪く言えばどんぐりの背比べ、よく言えば実力が高い所で拮抗していました。別に観るほうからすればRISEだろうが、新生K-1だろうが良い試合が観られれば良いのです。どっちの団体が強いなんて関係無い。選手はルールに合わせて戦うだけなのだから。攻撃の種類が多いほうが強いならRISEよりムエタイ、ムエタイより総合が強いとなってしまう。そしてボクシングが一番弱いとなってしまう。強い弱いだけで言ったらスーパーヘビー級のプロレスラーには誰も勝てないでしょ。そんなものを観たいのでは無い。ウェイトなりの高い技術を競い合い、美しく気高く戦えば、自然と感動する試合になるものだ。拳四朗 vs 京口紘人のように。

●新生K-1、注目選手の流出に歯止めかからず

これまでに武尊をはじめてとして、平本蓮、久保優太、木村ミノル、安保瑠輝也、芦澤竜誠が抜けた。これは見方によっては新生K-1が多くのスター選手を育てた功績とも言える。芸能界などでこれをやると、古いしきたりが残っている場合、執拗な脅迫や嫌がらせがあるのだから、契約書に文句を言う人がいるが、契約書があるだけ立派なもの。よしもとなんか、あれだけ騒いだのにどうなったか誰も知らない。おそらくやってないだろう。やっていたらこれ見よがしに言うはず。

平和裏に独立が行われるのは良い事だが、経営側にとっては本来避けなければならない事態。これをただ許しているならボンクラと言われても仕方がない。結局金の問題でしかないのだから、そこをどうにかできないのは経営手腕に問題が有ると考えるのが普通。売れたらやめるを繰り返していれば徐々に弱体化して行くのは目に見えている。それに選手もなんとか消滅しないでいるのは平本蓮くらいで、あとは場当たり的に試合を望んでいる状態。キックボクシングで何らかの結果を出した選手はまだいい。しかし芦澤竜誠のようにまだ道途中で、人気だけを頼りに漕ぎ出すのは本当に無謀だと思う。勿体ない、あと一年、レオナ・ペタスを倒してから行って欲しかった。

今、武尊がONE Lumpineeとの提携を口にしているのは、金の面で海外に進出しなければ日本政府は莫大な防衛費をアメリカに支払う事を決定した関係で消費税はうなぎ上りになり、生活費が上昇することが決定している。業界が見ているのは富裕層にいかに金を出させるか、そこに腐心しているように見える。とにかく海外の所得差の割にPPVの料金が高い。今や日本はビックマックの値段がタイ、フィリピン、ベトナムと競っている、所得が三十年前より下がっている貧乏国になっていると言うのに。もうすぐ格闘技を無料で観られる事もなくなるのかもしれない。

新生K-1も抜本的なアイデアが出せそうな人材は見当たらない。これからどんどん先細りして、海外団体の下請け的な存在になってしまうのだろうか?

●江川優生選手の復活

どうしたものだろう、あれだけ鬼神のように強かった江川が階級アップをしてから並の選手になってしまった。フェザー級57.5 kgには相手がいないほど強く、武尊とのエキシビションでも体格的な不利をかんじさせるものではなかった。ようやく島野選手にKO勝ちしたが、なんとも江川の不振だけは説明できない。これは江川だけではない。実はPODジムのメンバー全員が同時に不振に陥った。ボクシングに行く前の武居由樹、佐々木洵樹、中野滉太、シナカリミアンと、強い時は異常に強く、そして急に弱くなった。古川会長独特のジムでの共同生活も最近では聞かない。それぞれがバラバラになってから弱くなった。古川会長秘伝の食事付き合宿に秘訣でもあったのだろうか?

注目選手

≦ 53.0 kg

新生K-1のバンタム級トーナメントは黒田斗真選手が優勝した。しかし池田選手と石井選手の試合はほとんど差が無いように見えたし、一回戦の相手の実力にはバラツキがあった。

三回目の対戦で勝利するとはなかなかできない事。レフェリーが明らかなダウンを見逃したが、
完勝だった。それでも滉大選手もダウンを貰いながら最後まで戦ったのは素晴らしかった。
試合前の勢いが嘘のように実力差があった。あまりに酷いと興醒めしてしまう。松本天志選手は体が大きくなるだろうから、激戦区の53 kgでどこまでやれるか楽しみだ。できれば将来は55 kgの王者を目指して欲しい。

≦ 55.0 kg

加藤選手はムエタイルールでも大﨑孔稀選手と良い試合をした実力者。ここで大森隆之介選手に僅差とは言え勝利したのは大きい。王者を狙える選手なのは間違いない。大森隆之介選手はワンランク上の練習をする必要があるのかもしれない。

≦ 60.0 kg

今回はおかしなレフェリングについて特集しているが、この試合もおかしかった。元チャンピオンだからかもしれないが、最後のダウンで三度目でノックアウト?だったはず。しかも兼田将暉は椿原よりかなり小さい。55 kgでも行けそう。それを敢えて57.5 kgでやらせるのは外様だからだろうか。戦いぶりも元チャンピオンに対して落ち着き払っての完勝。55 kgでも57.5 kgでも制覇しそうな実力を持っている。軍司泰斗は大丈夫だろうか?RISEで鈴木真彦とも見てみたい選手。凄い選手が出てきた。彼は本物だ。KNOCK OUTの57.5 kgは龍聖、安本晴翔、兼田将暉と、この階級のランキングがあれば、上位を独占しそうな勢いだった。ここで安本晴翔と兼田将暉が戦う事になるのだろうか。それはそれで面白い。そして勝った者がフェザー級も制覇したら、これは世界戦より面白い。


最近見た試合の中では最も理に適った戦いを見せてくれた。頭を使った良い練習をしているだろう。自分で考えながら練習することも非常に大切だが、客観的に指摘してくれる人がいて、レベルアップすれば確実に強くなるのもまた、間違いのない事だ。フェザー級が面白くなりそう。

≦ 65.0 kg

不可思選手は対戦相手の研究をしないと言っていた。信じるわけではないが、それはあまり練習しなかったから、今度から練習するからもっと強くなると、よく聞く二流選手のセリフのようであまり嬉しくない。林健太選手は体を見ても厚みが違うのによく勝利した。62.5 kgでやって欲しい。

≦ 70.0 kg

この試合も不可解な判定だった。RISEでの最後の試合と言う事でなにかバイアスがかかったのかもしれないが、本戦でリカルドだっただろう。本戦で決めようと思えば力を出し切ってしまう。それで勝っていたのにドローにされれば攻め疲れしてしまう。案の定、延長では緑川が有利だった。にも関わらず判定はドロー。こんな玉虫色の判定で終わったら、かえってグリモンに失礼だ。

≦ 46.0 kg Female

≦ 49.0 kg Female

≦ 52.0 kg Female

この試合は見ての通りの身長差が一番の驚きだが、オロールはムエタイベースの選手で、過去の試合を見てもそれほどの選手とは思えなかった。それでもきっちりKO勝利するところはさすがだ。日本人選手にも強い選手がいるので、外国の弱い選手よりそっちを片付けて欲しい。

今月の注目カード

≦ 53.0 kg

≦ 55.0 kg

タイトルマッチじゃない所がミソ。と言う事はまた来年もやるのかな。志朗選手が勝てば。

結果:判定 0−2(29-30,29-29,29-30)志朗選手は印象点を狙っていると公言している。確かにこのレベルになればリスクを冒せば、ダウンを貰って勝ちを捨てる事になる。次同じ戦いをしても鈴木真彦はリスクを取って勝ちに行く必要性はあるが、連勝している志朗には無い。このような志朗に勝つ事は不可能に近い。
これはRISEルールで良かった。それにしてもRISEルールで山田選手が勝てばランキング入り。ここで有井渚海にぶつけるくらいだから強い選手なのだろう。

結果:KO(2R 1分21秒)やはり山田虎矢太は強かった。所属を変更した有井渚海は新しい技術に出会い、それに固執した。その技術を自分のものにするにはまだ時間がかかるようだ。新生K-1系ではRISEより、さらに前重心でボクシング技術偏重になるケースが多い。そうなるとこのカーフ時代、新しい技術にどんどん更新するジムでないと、通用しない。有井渚海はまったくカーフキックを防御せず、効いたところにカウンターを見事に合わされてしまった。ボクシング重心でカーフノーガードは自殺行為に等しい。

≦ 60.0 kg

なぜ下の二試合がRISEルールじゃないんだ?意味不明。

これもどうせなら60 0 kgでやれば良かった。RISEの興行でシュートボクシングルールでやる意味が分からない。

結果:延長判定 2-0(10-9,10-10,10-9) 本戦判定 0−0(30-30,30-30,30-30)ルールを疎かにする選手は一流になれない。攻め手の多い相手のルールに合わせて、勝てるとすれば、かなり実力差がある場合だけ。実力差同士なら、この場合川上叶選手が勝って当然と言える。普段使用しない筋肉を使えば想像以上にスタミナをロスするだろう。少なくともRISEルールで見たかった試合。
これもシュートボクシングルールでやる意味が不明。投げを使わないなら参考にはなるかも。
結果:判定 0-3(28-29,27-29,27-29)ただでさえ、やる意味が不明と書いていたが、おまけにルール的に有利な植山選手が計量をパスできないどころか時間に遅れ、試合の成立さえ危ぶまれた。大﨑孔稀選手の希望で減点とグローブハンデで試合は行われた。結局減点が無ければ植山選手が1-0の判定となった。僕はグローブが大きい事は必ずしもハンデになるとは思わないし、1.45 kgオーバーはやる気が無いレベルのオーバー。しかも大﨑孔稀選手は53 kgから階級アップしてまだ日が浅い。こんな試合で怪我でもしたら本当に試合を受けた事を後悔するしか無いではないか。

≦ 65.0 kg

この一戦も不思議。引退すると言っている選手にチャンピオンを当てる。山田洸誓選手が勝ったらどうするのだろう?
結果:判定 3−0(30-29,30-29,30-28)引退する選手にはどうしても勝たなければならない必要性が無い。やはり内容としては何も残らない、印象の薄い試合にしかならなかった。引退するなら後を任せる、若手選手を相手に最後の花道を飾って欲しかった。ペッチの無駄遣い。
笠原弘希選手のアップセットしか盛り上がる要素がないので、是非倒してください。それにしても不思議なマッチメイク。
結果:判定 0-3(29-30,28-30,27-30)チャド・コリンズを倒すと言う事は日本一になると言う事。笠原は非常によく健闘した。あそこまでやれる日本人選手はほとんどいない。まず日本人のライバルを全員倒して、再びチャドに挑んで欲しい。

≦ 70.0 kg

これはランキング戦として純粋に興味深い一戦。どちらが勝つか全く分からない。因みに当ランキングの5位と6位です。
結果:KO(2R 1分12秒)もうぶっちぎりの強さだった。憂也の上の日本人には海人と和島大海くらいしかいないのでは?そろそろしゃべりにも自信を付けて良いと思う。

≦ 46.0 kg Female

RISEの大会なのだからRISEルールで全て行って欲しかった。それでもこの試合はRISEルールで良かった。それにしてもMisaki選手は年末のタイトルマッチを組んでもらえるとは大抜擢だ。どこまで実力アップしているか誰も知らないと思うので、このチャンスを活かして欲しい。宮﨑小雪王者は自分のルールなので絶対に負けられない。
結果:判定 2-0(30-29,29-29,30-28)志朗と鈴木真彦ほどのレベルなら、印象点狙いの攻防にも意味がある。本来パワーに劣る女子の戦いのほうが、技術的に高いものが求められる。しかしこの王者は毎回ダウンすら取れず、印象点狙いの試合をする。結果的に誰にも憧れられず、新しい選手の目標にもならず、ひっそりと王者に君臨する。こんな王者を長く居座らせてはならない。一回り上の技術とパワーでぶっ倒す選手の登場を待ちたい。

≦ 49.0 kg Female

4団体統一キックボクシングランキング

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