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【脱ナビ媒体への道】TikTok広告を新卒採用に使ってみたら、たった5万円で75人もLINE登録された話

採用界隈のみなさんこんにちは。キノです。
このnoteを開いた皆さんはきっと素敵な採用担当なんでしょう。最高です。

僕は最近も変わらずに元気です

22卒採用からTikTok広告運用を行っていたのですが、23卒採用でもやってみよう精神でチャレンジした結果、5万円を使って75名の方がLINE登録され、一人当たり700円でのLINE登録を獲得することができました!!

これって単価で見るとあんまりピンと来ないんですが、
例えば合同説明会に出展するのに60万円くらいかかりますよね(ナビ含めなくても)。

そこでめっちゃ頑張って200人のエントリー、もしくはLINE登録を獲得したとします。(200人着座の時点でかなりしんどい)

採用担当にとって合同説明会は戦場

すると登録単価は3,000円!!!!高い!!あんなに頑張ったのに!?
そう!!人事の命を削りながらも戦い続けた結果の約4分の1です!!!

こんな素晴らしい成果が出ているのにこれを自分たちだけで」独占するなんて僕の心の中のイエスキリストが許さない!!!(実家は浄土真宗本願寺派です)
というわけで今回はどんなことをやったのか、どんなプロセスでできるのかを僕たちの数値や実際の動画をお見せしながら徹底解説します!

採用担当の方はもちろんTikTok広告に興味のある方はぜひみていってくださいね。

そもそもTikTok広告ってTikTokと何が違うねん!?

皆さんもうそろそろTikTokはご存知ですよね?
そうです。女子高生が毎日のように踊り狂っている動画SNSです。

TikTokの進化がとにかくすごい

と3年前の僕ならそう答えていたかもしれません。
実は皆さんが想像する100倍くらいのスピードでTikTokは進化しています。

今やノウハウ系や自己啓発系、ショートドラマからニュースまで、縦型の動画プラットフォームとして絶対的な位置に君臨し、若い方だけではなく、さまざまな世代から支持されるSNSに進化しています。

つまり単なる流行や若い方のためのものと思っていると火傷しちゃうぜ!ってくらいTikTokは進化しているのです。

そんな僕もiPhoneのスクリーンタイム(どのアプリを見る時間が長いかを可視化してくれる機能)ではTikTokが1日平均5時間開いているくらいのヘビーユーザーっぷりを見せています。

で今回扱うのは”TikTok広告”なわけですが、一言で違いを説明すると
“バズらなくても見せたい人に動画を見せてくれる”のがTikTok広告です。

TikTokにチャレンジし、多くの人が息絶えていった一番の理由が”バズらない”というところにあるのではないでしょうか?

そうなんです。バズりやすいSNSであることなのは事実なのですが、1秒で面白いを自称するTikTokパイセンはやはり面白いコンテンツじゃないとなかなかバズらないんです。

そして面白いコンテンツはバズっても、肝心のPRコンテンツはバズらずに「なんやねんこれ」ってなって基本諦めていくという形になります。

TikTok施策のほとんどはうまくいっていない

ちゃんとそのPRコンテンツが刺さる人にみてもらえればちゃんと購入や登録に映ってくれるはずなのに、そこに届く前に多くの人から「面白くないコンテンツ」の烙印を押されてしまい、結果誰にも届かずにひっそりと終わる。そんな運命をたどっているのです。

それに対してTikTok広告は
・興味のあるユーザーを絞った”ターゲティング”ができる
・動画視聴した後のアクションが”簡素化”される
・AIが”自動”で届けるべき人を見つけて"きてくれる

という特性を持っており、ただ再生数を増やすという作業だけでなく、届けるべき人にちゃんと届けようと頑張ってくれる。そんな素敵なサービスがTikTok広告なんです。

なので動画コンテンツを作ることさえできれば、それをちゃんと就活生に届けてくれて、実際のエントリーにつながる可能性が高いという夢のツールそれが”TikTok広告”です。

しかもこのことに気づいている採用事業者は少なく、
本当に数社しか見かけないので今がびっくりするくらいのチャンスなんです。

このビッグウェーブには乗る以外の選択肢が見当たりません。

著作権的な問題もあり、ガチのサーフィン画像で失礼します

というわけでお遊びはここまでにさせていただいて、ここから実際どないすんねん!というところに触れていきます。

まずは今回の食材のご紹介

さて今回用意していただきたいものですが

ハード系
・パソコン(広告入稿するときに使います)
・スマホ(動画撮影、編集に使います)
・スマホ三脚(人でもOKです)

ソフト系
・TikTok広告のアカウント(※TikTokアカウントは不要です)
・CapCut(TikTokの会社が出してる編集アプリ無料です)

なんとこれだけ。一般家庭にある食材だけで素敵な広告を作ることができます。

ガラムマサラとか言われても困るしね

世の中の進化がすごすぎてこれくらいの機材があれば全然大丈夫なので皆さん安心してTikToK広告ライフを謳歌していきましょうね!

実際ワレがどんな広告作ったか教えろやコラ

そろそろ能書き垂れるのもいい加減にしてワレの広告動画を見せんかい!
って怒鳴られそうになってきましたのでワテの作った動画クリエイティブをご覧ください。

今回は4パターン作成し、
成果が良かったものに予算を投入していきながら広告運用しています。

採用担当の妻木さんver
https://drive.google.com/file/d/1u-9N4MRlIhHr5JCktCztlvfYuGBD0Noy/view?usp=sharing

採用担当の石田さんver
https://drive.google.com/file/d/1m3Ydhz2CLc7wUCM6REYQgSC55FkEXGIe/view?usp=sharing

採用担当チームver
https://drive.google.com/file/d/1mA861oMlenALJ8MQbWt5b9xo4-zb9PdM/view?usp=sharing

木野ver
https://drive.google.com/file/d/1Bz5dMY26Z92wrjqWTJcZpACSfQJAQk6L/view?usp=sharing

ちなみにこの中で広告の成果が一番良くなかったのが僕の出てる広告でしたw
女性が出るのはやはり強い!ということにしておいてほしいです!!

ちなみに簡単な成果表はこんな感じ

基本的にはCV数(この表で言う登録数)があるものもしくはクリック率(動画から詳細に飛んだ人の数)の成果がいいものにTikTok側が寄せてくれる仕様になっているのが顕著に出ていますね!

こんな感じで動画に関しても様々なパターンを作りながら運用していくことで勝ちパターンが見えてくるし、勝ちパターンのクリエイティブを複数パターン作成しながらクリエイティブを入れ替えていくとより良い運用ができると思います。

今回の採用広告では5万円という限られた予算だったので1日の最低金額の5,000円を10日間クリエイティブの入れ替えなどはなく、運用していました。

ちなみに僕のクリエイティブはキャップとかもかぶることで自由な服装をアピールしたつもりだったのですが伸びずに家に帰って泣きました。

次からの章では実際にどのように広告を作り、配信するのかについて徹底解説していきますよ〜!!

TikTok広告配信の準備からエントリーを獲得するまでマニュアル

①LPを作成する

LPとはランディングページ、LINE登録を促すためのページです。
つまりは広告に興味を持ってくれた人に見せるサイトを用意しておきましょうってことさあね。しかもそのページは既存の採用ページみたいにいろんな遷移があるよりも、1枚ものでページの一番上にデカデカと『今すぐLINE登録する』っていうボタンを設置しておこうって話です。それだけで成果は全然違います。

ちなみに僕の場合はコーディングの知識もなければ予算もない形だったので、簡易的なLPを作成して使っていましたのでもし良かったらそちらも参考までに!
https://sb-wonderspace-24recruit.service-introduction.com/ab/d

②広告アカウント開設


皆さんは広告アカウントを持っていないと思うのでこちらからご登録ください!
https://www.tiktok.com/business/ja?tt4b_lang_redirect=1

GTMやGA、ピクセルなど数値を計測するための設定があるのですがここは結構難しいので一旦なしでもOK。でも気になるよって方はこのサイトが素敵に解説してます!
https://marketing.cessgumo.co.jp/tiktok-pixel/

③シナリオを作る

動画の内容を決める一番重要な工程になります。
・登場人物
・台本
・動き

など、動画を撮影するにあたって必要な情報をこの段階で組み立てておきます。動画内でどんなことを話すのか文字に起こしておきましょう。このとき、アドリブが苦手な人は表情や動きも予め決めておくとスムーズです。

動画の長さは最大で1分です。これを超えないようにあらかじめシナリオを作成するようにしましょう。

シナリオにおいて重要なポイントは以下です。
(1)フック(冒頭2秒)が命
これはオーガニックのTikTok運用においてもよく言われていることですが、動画冒頭の2秒がいいクリエイティブとそうでないものの勝負を分けます。興味がないコンテンツは0.5秒でスキップされるとも言われているからです。最初の2秒で見続けたいと思ってもらう工夫が大切になります。(意外性やあ、これ自分や!と思わせる工夫が大切)

最初の2秒の壁を超えると次に訪れるのは6秒の壁。
ちょっと目が止まって、なんの内容だろうと思ったその人にちょっとみた方がいいかも、、、と思わせる工夫が大切です。
木野的なおすすめで言うと、「〇〇で悩んでいるあなた!」と言うような形でその方の不安や悩みをズバリ言い当てる入りは作りやすく効果も高いです。

就活生に当てるなら、「就活始めたけど結局何からやればいいかわからないと思ってるあなた!」と言う感じで就活生が陥る悩みみたいなところにフォーカスして初めてあげると良いかと思います。

(2)人間が登場する

動画には基本的に採用担当の方など、実際に人が登場するようにしましょう!
TikTok上には様々なコンテンツが溢れていますが、人が実際に登場している動画の割合が多い傾向にあります。

スキップされないために、(これはTikTok広告に限らず様々な媒体でも言われている事ですが)通常の投稿動画にまぎれることがめちゃくちゃ大事。(これがいわゆるUGC)そのためには似たような構図にする(広告っぽさを消す)のが一番なので、変に一眼レフを使わなくていいし、すごい動画ソフトも必要ありません。手元にあるiPhoneとiPhoneアプリでも編集で全然問題ありません。

(3)登録の理由を明確に提示する

僕らが基本としていた、LINE登録はハードルは低いとはいえ、登録するメリットがないとなかなか登録にはつながりません。公式LINEアカウントが多すぎてうんざりしている人もいるなかで、登録することでどんなメリットがあるのか、何ができるのか、といった価値を伝えることが大切です。

例えば、「LINEからしかエントリーできません」
「LINEで簡単に採用担当に相談できます」
なども一つの価値になるでしょう。

もしコンテンツを作れるのであれば、
採用担当が面接でみている3つのポイント解説!の資料がダウンロードできる。といった特典などあるとわかりやすく登録につながるかと思います。

LINEは作らずにエントリーの導線として考えているのであれば、説明会に来ることで得られる情報や、特典などを設計してアピールしておいてもいいかもしれませんね!

(4)アクションのハードルをできるだけ下げる

先ほども紹介しましたが、LINEは登録自体が無料な上に公式アカウント自体が一般的に普及しているのでハードルは限りなく低いのは事実です。これは大きなアドバンテージなので、動画内でもアピールしていきましょう。

しかし、ここで注意点が2つあります。
1、登録後のハードルを下げられるとなお良い
採用の場合で考えられるのが、登録したらすぐにエントリーされてしまうのではないか、というハードルです。会社情報を知りたいだけの人からすると足踏みしてしまいますよね。動画内でこのような不安はできるだけ解消しておきましょう。

2、登録の理由を「無料」にしない
「無料だから登録してください」ではなく、「登録すると何かができる(価値)ので登録してください+しかも無料です」という形が理想です。無料であることは登録の際の最後の一押しとして使うようにしましょう。

④動画を撮影する

動画を撮影するのは難しいことはありません。シナリオ通りに動画を撮影します。

注意点としては必ず縦で撮影すること。
また、TikTokはアプリの仕様上フルスクリーンで表示されます。カメラの基本的な画面サイズで撮影すると、広告をアップロードしたときに両端が切れてしまうことがあるので、余白にはある程度余裕を持っておくようにしましょう。

動画編集をする際のイメージを持っておくと、余白の取り方などもこの段階で工夫できるので、完成形のイメージをぼんやりとでも持っておくのがおすすめです。

また、編集の時にカットを行うので1発撮りの必要はありません。

⑤動画を編集する

僕は基本的に動画編集はCapCutというアプリで行っています。
でも正直なんでもいいので使いやすい編集アプリやソフトを使って編集してください。

編集時の注意点
横が切れる可能性があるので文字が切れないように注意する(9:16でも切れます)
→プレビューでちょっと小さめに作っておくと安心
・画面下のディスクリプションや画面右側のいいねなどのマークに被らないようにする
→右と下のどれくらいのエリアがかぶるのかも先にTikTokでみておく
・素材が長い場合はカットして1分未満に収める
→息継ぎするところは積極的にカット、少しでも間が開くと離脱にもつながります。
・音源は著作権フリー、商用利用可のものを使用する(入稿時にも付けられます)

エフェクトや文字は飽きさせない工夫がしやすいポイントでもあるので、
上手に使用して効果を高めていきましょう。

⑥管理画面で入稿する

②で作成した広告のアカウントに作成した動画を入稿します。
この時ターゲティングなども同時に行っていきますが、最初はどんなターゲティングにしたらいいかわからない!という子羊パターンの方も多くいらっしゃるかと思うので参考程度に僕の設定も公開しておきます。

セグメントもかなり細かくできるのですが、AIがレコメンドしてくれるのでそこまで絞らなくてもOKかなと思います。
特に興味関心のあるところに関しては自社のサービスや商品に関連する内容を選んであげてもいいと思います。

⑦配信開始&チェック

入稿したらあとは公開して、結果を追っていくことになります。
弊社の採用広告ではありませんでしたが、配信前に審査落ちすることもあるので、こまめにチェックするようにしましょう。

また、審査落ちした場合は原因が記載されているので改善するようにしましょう。
(採用系はそこまで落ちないかとは思いますが、この辺はスピード命)

最後に

はい!ということでお疲れ様でした〜!!!
こんな感じでTikTok広告に関しては配信からエントリーの獲得まですることができます!!

TikTok広告とLINE登録の相性がとてもいいのでぜひ採用活動を最大化したい方は僕の前職で扱っていたサービスnext>>なども検討してみてくださいね(勝手に宣伝)
https://line-next.com/

文章にすると結構ややこしくなりましたが、実際に広告配信をやってみると結構サクサクできるのでぜひチャレンジしてみてください!!

やってみたいけど採用活動が忙しくてここまで自分たちでやる労力はないな〜という方!!
ありがとうございます!!!WonderSpaceがそのTikTok広告に関して代行させていただきますのでぜひ木野とお話しさせてください〜!!!(劇的な宣伝)

ちょっとここわからんとか、アドバイス欲しい〜みたいなことに関しては
全然お金も不要にお手伝いしますのでお気軽にTwitterDMとかしてくださいね!!

ぜひ話聞きたいですって方はこちらのURLから木野の時間予約しちゃってください!
https://timerex.net/s/djkino/5276b8e4

文字数6000字超えの長編対策をお読みいただきありがとうございました!!


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