ババサマ、入院する
悪魔がいるー!!!と叫んでいたババサマは、
症状が悪化していった。
様子を見に来てくれたMちゃんとMちゃんの従兄弟のススメで救急車を呼んだ。
とりあえず、体調が悪いから命を守ろう ということにフォーカスしたのだ。
インフルエンザが悪化し、熱があり、ゲホゲホ咳をしていた。
救急車で来た方々には、
とても調子が悪いと曖昧な感じで伝えた。
さすがに悪魔が憑いているとは、言えなかったのだ。
むしろ、ひた隠しだ。
救急車に乗るのを渋るババサマをなだめ、
もしものことが起きたら大変だからと、説得し、
私も一緒に救急車に同行して、病院へ向かった。
高熱にうなされているババサマは、
肺炎に近い状態だったらしい。
あっさりと入院が決まった。
不思議なことに、他者の目があると悪魔が出てこないようだった。
私としては、異常な状態を知ってもらうためにも悪魔の話をして欲しかったが、
看護師にも医者にも悪魔の話はしていないのだ。
きっと悪魔は、一時的なことに違いない。
そう思いたかった私は、入院してくれたババサマにホッとして、1日を終えたのだった。
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