雀魂咲コラボの広告の炎上についてまとめてみた

様々な論点から考察してみようと思う。

まずあの広告が合法かどうか?については問うまでもなく合法である。
法律に違反してない以上何をやっても自由である。

しかし法律は変えることができるし、すべての国民が政治主権を持っているわけだから、法律を変えるためにあぁいった広告を規制する法律を通すために国会議員を送るのはありである。
実現性については最近はどちらかというと規制派の議員は落選傾向にあり、ぎゃーぎゃー五月蠅いやつから守ろうという人の方が当選しやすい流れであるが(50万票以上獲得した山田太郎議員が有名)
それはさておいて、法律を変えるとしたらどのようにすればいいのだろうか。
Twitterで反論として盛り上がっているのが、Freeなどの二次元男性の上半身裸の広告はどうなのか?ananのsex特集はどうなのか?単純に上半身裸の男性の雑誌の広告はどうなのか?などが挙げられていて、この話題へのカウンターとして用いられている(咲を含む関連のファンにとってはただただ迷惑な話だと思う。)

それらに対する反論として、

咲コラボの広告の唐突な女子高生のバニーは性目的であることが明らか。
Freeは水泳部だから水着上半身裸は自然
ananは爽やかでsexに関して学べて実利的だからOK。
など不毛な議論が繰り広げられているが

具体的に法律として、咲コラボはアウトで他はOKとするためにはどのように制定すればいいのだろうか。主観的に文脈を第三者機関を作る以外に思い当たらない。憲法に従って真っ当に制定すれば全部アウトか全部セーフ以外ありえないだろう。

よって、本件は法律的にセーフであり、法律を変えることも事実上不可能であろう。

法律的にはセーフなのは明らかだが、ギリギリをついているのは明らかである。エロをトリガーとして顧客を誘引しようとしていることも明らかである。
正直言って、エロじゃないし絵なんだからいいだろ見たいな反論が話をややこしくしていると言ってよい。
僕は普通に咲も雀魂も好きなオタクで、擁護派であるが、そういった反論をする連中こそが無能な味方だと思っている。
エロだけどなんか文句あるか?でいいのである。

本広告は若干不適切よりじゃないのかと言われれば、不適切よりだと思う。
繰り返すが(風紀的に)ギリギリをついている。経済競争で勝つために突き詰めればギリギリになるのは当然である。
それは本件に限ったことでなく、批判者たちが公共空間だと言い張る駅や電車の広告は、ギリギリを攻め人の本能や悩みやコンプレックスを刺激する広告で溢れている。公共空間にふさわしい広告だけにしたら広告事業が成立しない。広告が必要なのはそういった産業なのだ。

また、ターミナル駅を降りて少し歩けば目耳にしたことがあるであろう、ばーにらばにら高収入だったり、ホストの広告トラックがたくさん走っている。普若い女性をターゲットにしていて目の前を走っている。
不快であり、また性的消費につながっているという意味では、実質的にはこれが圧倒的No1だと思う。
ホストに通わせ、ホスト代をねん出させるために女性を水商売に落とすための広告だからだ。
しかし、世の中というのはそういうものであるので(性の売買は古今東西存在していて、規制してもなんとか潜り抜けてくる)、皆不快に思いながらもとやかくは言わない。
ただ女性を性的消費させたくない人たちはここに怒ったらいいのではないかといつも思う。

さて雀魂広告の話に戻すと、ギリギリを突いているのは確かだが、自粛しろというのは難しい。なぜならどこまでがセーフでどこまでがアウトかを定義するのが非常に難しいからだ。
ゾーニングというものはあり、例えばオタク向けアニメは深夜に放送されているし、コミケはコミケ外でコスプレしないなどのマナーがあるし、同人誌やそれに近いエロ本販売店は秋葉原や中野ブロードウェイなどそういった層が集まる地域に店が集まっている。
しかしながら、法的にセーフである以上は、ゾーニング自粛するよりも、オープンにしていく方が営利追求として正しいし、本件の運営企業はゲーム専業であるため、老若男女を顧客としている企業の一部門の広告とはリスクの取り方が違う。
営利追求の結果ギリギリを突いてくる企業は必ず出てくるし、風紀という不買圧力は、ただの関係ない顧客の声であるので防ぎようがない。
少し違う事例ではあるが、サイバーエージェントのプリコネというゲームは、18歳表記でありながら、ロリコンご用達の10代前半に見える少女たちで溢れているし、そういったロリコン(僕も)が大好きな少女がかわいらしく語りかける広告がお茶の間に流れる。気まずくなる人もいるであろう。
しかし特定の顧客の身をターゲットとしていて、気まずく感じる人のことはどうでもいいのである。
自粛させることはできないし、法的にはセーフなので容認するしかないのである。
個人的風紀感ではバニー出さなくても普通に原作の彼女たちの姿を出すくらいでいいと思うのだが、おそらく本件広告のようにほうが売上が上がる。
実際雀魂のゲームをやっていてもバニーで使っているプレイヤーが多い。

結局のところ味の濃いものが売れるし間口が広いのだ。
だから広告はセーフの範囲で過激になりやすい。
そしてターゲット層でない人は不快になる。

しかしその構造は変えることができない。

繰り返すが、法律を変えることができたとしても、あらゆるギリギリジャンルが規制を受ける。そういうった結果が幸せなのだろうか。
全部セーフor全部アウトしかないし、
オタクは全部セーフを望んでいるが、男性オタクコンテンツのみアウトという攻撃を仕掛けてくる以上は、そしたらこういうのもアウトだろ、全部アウトだと主張しないなら全部セーフだろという論法をするしかなくなり、不毛なうえにファンに申し訳ないが他コンテンツを例に出すしかなくなるのだ。(僕は不毛だと思うのでコンテンツは挙げてないがバニラやホストや駅のコンプレックス広告に触れさせてもらった。しかしそれらにも関係者がいるのである。)
また法律違反ではないが性的消費などのワードで自粛させようとしても無駄なのである。先ほども述べたように不快に思う人は顧客ではないので相手する必要がないからだ。だからSNSで騒がれるだけだし、なんなら騒がれることでより顧客に拡散される。なんなら、その争いで雀魂側に立つ人からも売上を得られるのではないだろうか。そういったことを副次的に狙っていてもおかしくはない。SNSの議論は不毛なのである。

結論として多少不快に感じてもすぐに忘れたらいいし、自分の好きなジャンルを楽しめばいいのである。

簡潔にまとめると

〇法律的にセーフ。また法律を変えて規制する場合、さまざまな少し道徳的でないジャンルが規制されて、楽しめなくなってしまう。そういった社会が望ましいと思ってる人は多いだろうか。規制しろという人は大抵自分のジャンルは道徳的だと思い込んでいるのである。
〇ギリギリを突いているエロい広告であることは事実であり、それをエロくないと擁護する人たちは話をややこしくしているからやめて欲しい。
〇ギリギリをつくのは営利企業として当然であるし、我々はそれを止めることができない。
 一部の人を不快にしてしまい批判されたとしてもその人たちは顧客ではないのだから関係がない、顧客に届くためには一部の人には不快であってもギリギリを攻めた広告を出した方が有効である。
(不快になる人に配慮した企業は競争で不利になってしまう。)
だからギリギリを攻めていて不快になる広告はなくなることがない。
〇ぶっちゃけ性的消費ってよくわからんけど、実質的に若い少女を性から守りたいならターミナル駅すぐそばの道路を走っているバニラとホストの広告に怒らないのはなぜだろうか。
ホスト広告でホストにハマらせ、ホストに貢がせるためにバニラで働かせる構造の方が実質的にヤバいでしょ。

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