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GIGA時代の乾きもの仕事

生もの仕事と乾きもの仕事とは


一年を通じて、仕事を『乾き物仕事』と『生もの仕事』とに分け、学期中に『生もの仕事』を、長期休み中に次学期の『乾きもの仕事』をするという仕事の回し方が重要です。

『生もの仕事』とは、タイムリーにしないと、質の保存ができない仕事のことを指します。評価や会計がその代表格です。

『乾きもの仕事』とは、事前にやっても質の保存ができる仕事のことを指します。一概には言えませんが、評価基準と教材準備をここでは挙げます。


今は夏休みですので、2学期のための『乾きもの仕事』をしていくターンです。

①ハード的教材の印刷

絶対にペーパー(子どもに手書きをさせてインプットをさせたい)でないといけないものに絞って印刷します。

100ます計算、漢字小テスト、書写の練習の紙、教科書会社の別紙ワーク等を、私の場合は印刷します。
なお、算数プリントは『形成プリント』を購入しているためほとんど印刷はしません。

②ソフト的教材の準備

GIGA時代になり、ここの仕事が重要になってきます。ここではCBTとデジタルワークシートについて考えます。

❶CBT作成

Forms等を活用しタブレットで子どもたちが解答し、自動で採点がされる仕組みがCBT(Computer Based Testing)です。
一般的に、評価(≒テスト)は以下の3通りに分けられます。(ブルームの3教育評価)

診断的評価(単元はじめ)小テスト等でレディネスチェック
形成的評価(単元中盤) 小テスト等で定着度合いをチェック
総括的評価(単元終わり)市販テストで最終的な理解度をチェック

色々と試してみましたが、診断的評価は市販テストに同梱されているペーパーで十分です。またCBTを毎時間作成、実施して授業の最後に形成的評価を取る方法は算数の『速さ』の単元で行っていましたが、持続可能性に問題がありました。さらに知識・技能以外をCBTで取ることは難しいです。

よって、総括的評価の知識・技能に絞ってCBTを作成するようにしました。市販テストは少しでも間違えたら一気に-20点といったことがよくあるので評価の妥当性としては疑問があります。そこでCBTを併用することにより正確な評価ができるようになると感じます。

社会科のCBTの例

❷デジタルワークシート作成(体育、理科)

体育と理科はデジタルでのワークシートを活用することをお勧めします。
フォームチェックや実験や観察の写真や動画でのデータをワークシートに埋め込むこと、計算が自動でされるという必然性があるからです。体育や理科ではデジタルワークシートが有効だと言えます。

動画を埋めこむことができたり
立ち幅の数値から目標記録を自動で記録したりできるデジタルワークシート

③評価基準の作成

各教科の評価基準の作成は、指導と評価の一体化の視点からも、長期休業中にすべきことです。長期休業中に次学期の評価基準作成→学期中に指導と評価をする流れです。

また、所見による評価をする領域においても同じことが言えます。
総合的な学習の時間の評価基準の作成を3観点ごとに作成することで、実質的に所見のベースができるため、指導する内容がクリアになります。

外国語活動は所見も同様で、気づき、慣れ親しみ、主体の観点から指導書を見ながらユニットごとに作ります。