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AV新法でFC2が儲かるはホント? ー 現役AV監督が見るウソとホント

~初めに~ AV新法について


お世話になっております、現役AV監督の猿モンです。
AV新法で逮捕者がでたり、女優さんたち同しがバトったりしているAV新法についてのウソホントを本音ベース監督目線で報告する試みです。

今回は、AV新法でオモテAV業界(審査団体及びIPPA,AVAN 加入団体) が滅びるという噂についてや、AV女優が地下に潜り違法なAVや摘発が困難となる と囁かれていますがそれは本当のことなのか、また、ウソならばなぜそのようなデマが横行しているのかを解説していきます。


そもそもAV新法施行って本当のとこどうなのよって方は下記記事を参照ください。


AV新法でオモテのAV業界が滅びるって本当?

ウソです。
誇大表現です。熱心に活動されている方には申し訳ありませんが「AV業界が滅びる」ことは現状考えづらいです。
AV作品の多くはほぼ寡占状態の大手制作会社3社が発注・制作を行なっており、ほぼ100%の女優さまがなんらかの事務所に「マネージメント契約」と言うテイで所属、嘱託されています。
AV新法が施工されて以降のAV新法を悪用した制作取り消しの話は私の周りではほぼなく、噂も聞きません。これはひとえに事務所様の努力の賜物と言えるでしょう。(元請け・メーカーがヤバそうなのを避けたとも考えられるが)
抑、女優都合バラしはAV新法施行前もかなりの頻度で存在しましたし、それによる製作費の回収自体も女優様に向けて行われていた話は聞いたことがありません。(ギャラの回収は往々にしてあるが)


現状滅びないポイントまとめ


・体力のある元請け・メーカーでのオモテAV制作が現状大半であること
・大半の女優様が事務所に所属しておりAVへの帰属意識が高いと言う保険があること
・抑、AV女優はギャラが振り込まれるまで2ヶ月はかかる為、ギャラいただき女子としては効率が悪いこと
・事務所の人は普通に怖いし住所も開示しないといけないためギャラいただき女子的には悪いことをしづらいこと

上記理由で最もリスクのある、「ギャラいただき女子」が発生しづらいのと、仮に発生したとしても意外と元請けが体力あるのであんまダメージがない為、「オモテAV業界が滅びる」はウソです。大量発生したら厳しいだろうけど。


AV新法でオモテAV業界が負うリスク

しかし、いくらAV業界が滅びないとはいえダメージを受けるのも、リスクを伴うのも事実です。
多くのメーカーが大手所属とはいえ、ニッチなジャンルを販売している個人規模の会社ナドナドは「ギャラいただき女子」が立て続けに発生すると廃業を余儀なくされ、AVジャンルの多様性が損なわれるでしょう。(体力ない会社がギャラの高い、またはリスクのある女優を使うとは考えづらいが)

また、一番の問題は書類関係の煩雑さに伴う業務量の増加です。
もともとオモテAV業界は、倫理団体に必ず加入しているため、出演承諾書を必ず書いていたし、最低でも撮影の2営業日前には間に合うよう完成台本(変更加筆を行わない)を送付していたし、行為内容(乳揉み、キス、フェラ、クンニ、疑似中出し等細かにエロ行為の内容と回数が明記されたモノ。これでギャラが変動するため必ず初めに送付する)を明確にした契約書の送付及び確認を行なっていたわけで、ごく稀な一部の現場を除けばかなりクリーン且つ制約的な映像制作を行なっていました。

そこから更に厳しく、
・1ヶ月前撮影内容確定及び説明ルール
・撮影後4ヶ月告知禁止、5ヶ月間販売禁止ルール
・男優にも女優同様上記ルールの徹底

が法的に定められ、現場及び書類関連業務がめちゃくちゃしんどくなりました。
ただでさえ業務過多なAV制作社員は更に仕事が乗っかりむしろ、その働き方の方が人権侵害的だろと思う次第です。
その為「オモテAV業界」の一部発言者は大反発。誇大表現で「AV新法で業界が滅びる」と阿鼻叫喚しているのです。

しかし、これらはごく稀な一部の現場を除いたオモテであってルールを遵守していない制作があることはAV業界で働いていれば1度は耳に入ります。


ルールを遵守していない制作の噂話

あくまでも伝聞ですので噂話と題させていただきますが、ルールを守っていない制作現場の話はAVを生業としている人は必ず耳にしたことがあると思います。

どんなルール違反が横行しているのか


○台本に存在しない部分の撮影

前述したように、近年のAV撮影では台本にないシーンの撮影はご法度です。
「取れ高少ないからフェラシーン追加で撮っときたいな」って思っても台本になければ撮影できません。しかし、監督によっては(特に古い監督に多い)半ば強引に強行する監督も少なくありません。
大抵のそういう監督は女優や事務所と仲が良く、ある程度融通を効かせるのがうまい人だったりするのですがIPPA的にはアウトです。
中には女優に断られるも、現場的にこれ取らないと進められない的な圧力をかけて無理矢理取る監督の話も聞いたことがありますが割と日常茶飯事的によく聞く話です。大概女優さんとNG監督の話になるとそんなのばっかりです。

○撮影内容説明義務の放棄

では「ドッキリ系AVってどうなってるの」と思う方も多いかと思います。ちゃんとやってればオモテのAVのドッキリはエロ行為入っていようが入っていまいが全て台本に記してあります。
夢を壊すような話ではありますが、これを許すと「ガチレイプドッキリ」などバッキー的なのが横行しかねませんのでしょうがないと言えばしょうがないです。
しかし、そんな中でなぜリアクションの良いドッキリものが取れているかというと

「女優の7割は台本を読まない」

からです。台本は渡してあるけど読む読まないは個人に任せるわ!というところでギリギリ「ドッキリ系AV」は生きているのです。
ですがAV新法によって撮影内容の説明義務が課されていますのでこれもまた、抜け道を探す他ないでしょうね。



結局AV女優って新法のせいで地下に潜るの?

結論、地下には潜らないが、新人は減る。

現状FC2やその他投稿サイトは企業的体力がなく、結局オモテ入り(倫理団体に所属)をしない限り逮捕に怯え続けることになります。
企業的体力的に厳しいとは、

・1ヶ月前撮影内容確定及び説明ルール
・撮影後4ヶ月告知禁止、5ヶ月間販売禁止ルール
・男優にも女優同様上記ルールの徹底

これらの徹底が法的に義務付けられた為、金銭的体力のないFC2民はほぼ不可能です。私の知っている限り殆どのFC2製作者はこれを守っていません。し、これからバンバン見せしめ逮捕がでることはほぼ明白です。違反したら刑事罰ですのでいつやってくるかもわかりません。
女優的にはオモテよりもギャラも安いですし、無修正流出リスクも高いし性病対策もないのでほぼメリットなしです。仮にトラブって訴えても金銭的体力がないので支払い能力に期待はできません。よって地下に潜る可能性は低いです。
(女優が個人で投稿サイトに投稿するのはこの限りではない)

なんで新人が減るの?

前述した通り「振り込みが遅い」
これが最大要因です。多くの事務所は今まで寮や前金を用意するのは結構あることでしたが「ギャラいただき女子」の出現によりかなり出し渋りが増えたように見えます。そら回収できない可能性はキャリアがない分高く見積もるのが当然となるでしょう。

そして、大概の女優さんはもちろんお金目当てで来るのとかなりの割合で即金を欲しがります。事務所応募して大量の契約書書いて面接まわりして撮影できるかは確約なく、運良く撮影できたとしても2,3ヶ月後の撮影でめっちゃ時間と労力がかかります。それよりだったらパパ活でいいやという女の子が増えるのも当たり前です。

よって、AV新法で現状のAV業界は締め付けられはしたが潰れることはなく、むしろ地下でAV撮ってるやつがかなり厳しいという持論でした。





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それではよきAVライフを


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