ある教育施策の効果は人によって全然違う?―教育効果の異質性とMixed Methodの話 (超エリート寄宿学校を事例に)


こんにちは、畠山です。師走ですがみなさんお元気ですか?私は試験ウィーク真っただ中なので、あまり元気ではありません苦笑。

前回前々回と、ある政策・介入効果を検証するために、実験的にないしは疑似的にランダムに人々を、それを受けられる群と受けられない群に割り振る手法を紹介しました。このようにして生み出された頑強なエビデンスを活用していけば、より良い教育政策が実現されるでしょうか?私はそれだけでは不十分だと考えています。今回は、これを説明するために、教育効果の異質性と質的調査も加味したMixed Methodの話を、米国の超エリート寄宿学校を事例にしていこうと思います。

1. そもそもより良い教育政策とは何か?

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